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ドイツの教育について

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日本とはまったく異なるドイツの文化や教育を知ることで気づき、学べることがあるはず!
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#教育

ドイツ人はお誕生日プレゼントも合理的!

子どもがお誕生日パーティーに呼ばれて、悩むのがプレゼント。 どんなものが好みなのか、何を贈れば喜ばれるのか、モノにあふれる昨今、頭を抱えることも多い。 ドイツには、合理的なドイツ人らしいシステムが存在する。 『Geschenkkorb プレゼントカゴ』または、『Geburtstagskiste お誕生日ボックス』と呼ばれ、本屋さん、おもちゃ屋さん、デパートなどで見かけることができる。 お誕生日の招待状に、"〇〇本屋さんで、△月△日以降にGeschenkkorbが用意してあり

ドイツの小学生デモにみる「スマホ依存」

2018年9月8日(土)ハンブルグにおいて、デモが行われた。 このデモの発起人は、7歳の男の子である。 彼は親がスマホばかりに目をやり、自分と遊んでくれないことへの不満をデモという形で表現した。 "Spielt mit MIR! Nicht mit Euren Handys!" (僕と遊んでよ!スマホとじゃなくて!) このデモを3つの異なる観点から見てみよう。 1つ目「子ども」はこちらから。⇩ 2つ目「親」はこちらから。⇩ 最後は、やはりこのデモの核となる部分「テーマ

ドイツの小学生デモにみる「親の覚悟」

2018年9月8日(土)ハンブルグにおいて、デモが行われた。 このデモの発起人は、7歳の男の子である。 彼は親がスマホばかりに目をやり、自分と遊んでくれないことへの不満をデモという形で表現した。 "Spielt mit MIR! Nicht mit Euren Handys!" (僕と遊んでよ!スマホとじゃなくて!) このデモを3つの異なる観点から見てみよう。 1つ目「子ども」はこちらから。⇩ 2つ目は「親」の視点から見ていこう。 さて、子どもが突然「デモをしたいんだ

ドイツの小学生デモにみる「表現の自由」

ドイツの教育と日本の教育を比較した際、大きな違いのひとつに「発言力」がある。 詳しくはこちらから。 2018年9月8日(土)ハンブルグにおいて、デモが行われた。 このデモの発起人は、7歳の男の子である。 彼は親がスマホばかりに目をやり、自分と遊んでくれないことへの不満をデモという形で表現した。 "Spielt mit MIR! Nicht mit Euren Handys!" (僕と遊んでよ!スマホとじゃなくて!) このデモを3つの異なる観点から見ていきたい。まずは「子

日本の「ゆとり教育」は本当に失敗だったのか?

失敗に終わったといわれる「ゆとり教育」だが、果たして本当にそうだったのか。 私の個人的な意見だが、「ゆとり教育」自体が問題だったのではなく、「ゆとり教育」というものを誰もきちんと理解しないまま、上辺だけ取り入れてしまったことが要因だったのではないかと考えている。 そもそも「詰め込み教育」しか知らない世代が作った「ゆとり教育」である。大成功を収めるほうが奇跡だったのではないだろうか。 私の住んでいるドイツの教育は、究極の「ゆとり教育」である。 海外に長く住み、さまざまな環境

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夏休みの宿題は必要なのか?

わが家の住むドイツNRW州の夏休みも残すところあと少し。 ドイツは州によってホリデーも、祝日も異なる。 6月から夏休みが開始する州もあれば、7月の終わりの州もある。 ドイツ国内16州の内、NRW州は14番目と、今週中旬に遅めの新年度を迎える。 面白いと思ったのが、月曜日から始まる州、水曜日から、木曜日からと学校が始まる曜日も州によってさまざまなのだ。 さて、日本で夏休みといえば… ラジオ体操?旅行? まっ先に頭に浮かぶのは「宿題」ではないだろうか。 私は夏休みの日記を溜め

「Ich war das nicht!(私じゃないわ!)」にみる合理的ドイツ人

今までドイツ語のテレビを観ようとも思わなかった私だが、ドイツ語苦手意識克服のため、娘と一緒に「Barbie」を観てみることにした。 しかし、それはあるひと言より、5分も経たないうちに終了することとなった。 その場面では、バービーが妹たちと宝さがしをしているところだった。 少し離れたところまで犬に導かれ「ここ掘れワンワン」とお宝発掘を試みていたが、結局その場では見つからず、リュックサックを置いた場所に戻ってきた。 ところがバービーが置いたはずのリュックは、消えていた。 「私の