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グローバル教育について

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グローバルな視点から子育てと教育について考えます!
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#日記

人口降雨による気象制御

ここ最近の異常気象。 西日本では台風、北海道では地震、今年の日本は自然災害が多く発生している。 ドイツから関西の実家へも、家族みんなの無事を確認することが急に増えた。そして今回、残念ながら秋休みの帰省は見送ることにした。 現在、アメリカにも大型ハリケーンが接近している。 私は1999年、フロリダでハリケーン・フロイドを経験した。働いていたディズニーワールドが、1971年開園以来初めて休園したほどの大きなハリケーンであった。 各国から集まったキャストメンバーが暮らす寮でも、窓

誰かを責めても何も変わらない

先日、私は生まれて初めてモデル事務所に足を踏み入れた。 息子がやってみたいというので、モデル事務所を探し、コンタクトを取ったところ、面接の案内が届いたからだ。 ところが当日面接に行くと、手違いで他の人の撮影がすでに行われていた。 事務所の誰とやり取りしたかを確認するために携帯で探す私、心の中では、旦那さんにしてもらえばスムーズにいっていたかもしれない…などと考えていた。 その瞬間、 「近所だし、いつでも出直してきますよ」という息子のひと言で、ハッと我に返った。 確かに、

日本の「ゆとり教育」は本当に失敗だったのか?

失敗に終わったといわれる「ゆとり教育」だが、果たして本当にそうだったのか。 私の個人的な意見だが、「ゆとり教育」自体が問題だったのではなく、「ゆとり教育」というものを誰もきちんと理解しないまま、上辺だけ取り入れてしまったことが要因だったのではないかと考えている。 そもそも「詰め込み教育」しか知らない世代が作った「ゆとり教育」である。大成功を収めるほうが奇跡だったのではないだろうか。 私の住んでいるドイツの教育は、究極の「ゆとり教育」である。 海外に長く住み、さまざまな環境

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祖国がふたつ、#MeTwoというハッシュタグ

ドイツと日本のハーフ、コラムニストのサンドラ・ヘフェリンさんが朝日新聞GLOBE+に#MeTwoについて書いていた。 MeTooではなく、MeTwoとは一体何なのか? (上記記事より引用) このMeTwoのTwoは英語で「2つ」の意味です。つまりMeTwoは「私にも祖国(やルーツ)が『二つ』あります」と訴えかける人々の投稿なのです。Twitterには#MeTwoのハッシュタグのもとドイツ語の投稿が数多くあり、ドイツのメディアでもMeTwoにまつわる発信が多く、ひとつの運動

子どもの生きる力を育む「旅育」

「平成最後の夏」 そんな今年の夏の旅行先は、ギリシャのサントリーニ島。 私が旅先を決める時、ネット検索もしなければ、誰かにおススメを聞くわけでもない。 ひたすら目を瞑り、静かに心と対話する。 行きたい国、訪れてみたい土地はたくさんある。 エジプトのピラミッドも、トルコのカッパドキアも行ってみたい。 ロシアのサンクトペテルブルグ、アメリカのセドナ、フィンランドでオーロラも見てみたい。 しかし、行きたい国と行く国は微妙に異なる。 心にそっと聞いてみると、導いてくれる。どこに呼

日本における「女子学生」という存在

東京医科大学での入試で、女子学生の得点を一律で減らし、合格者を操作していたことが発覚した。 以下、記事からの引用。 総合内科専門医のおおたわ史絵氏は「まだ昭和のようなことをしているとは驚きだ。男性医師と遜色ない働きをしており、女性医師を望むかどうかは最終的に患者さんが決めること。入試段階の点数で操作するなど、時代錯誤も甚だしい」とばっさり切り捨てた。 第二次ベビーブームの私が高校を卒業した90年代初めは、「短期大学」の最盛期であった。 女子たちは挙って「短期大学」へ進学

子どもの可能性を制限しないために

週末は子どもたちとボランティア活動に参加した。 ひゅうまねっとというNPO団体が主催するバザーのお手伝い。 9歳の娘も連れていくことになったが、旦那さんの用事が終わって迎えにくるまで、彼女は邪魔にならないように後ろで座っていてくれればいいと思っていた。 ところがバザー会場について、率先して仕事をし始めたのは娘だった。 商品を並べたり、きちんと値札が付いているかを確認したり、自分の担当するブースに属さない商品を探し、他のブースに持っていったりしていた。 おまけに、バザー開始時

たったひとつ、その命を大切に

昨夜、眠りに入る直前に悲しいニュースが舞い込んできた。 アメリカのファッションデザイナー、Kate Spadeが自ら命を絶ったと… まだ55歳の若さであった。 ケイト・スペードといえば、夫アンディとともにブランドを立ち上げ、大成功をおさめた。 デザイナーとして、女性実業家として、とても素敵な女性だった。 娘が小さかったころ、家でできる仕事を探していた私は、ドイツで個人事業主登録をし、日本へ物品販売を始めた。 お洒落よりも、実用性重視のドイツでの商品リサーチは、かなり頭を悩ま

保守的英国王室はメーガンを受け入れた

5月19日土曜日、ヘンリー王子とメーガン・マークルの結婚式が行われた。一緒に結婚式を観ていた娘が質問してきた。 「なんでメーガンがハリー王子と結婚することで黒人社会に変化が起こるの?」と。 ドイツ語での解説を聞いていた彼女は、その意味がよくわからなかったようだ。 メーガンは米国の女優。彼女の大出世作ドラマ「SUITS/スーツ」は、私たち夫婦のお気に入りである。 今回の彼女の結婚は何かと話題になってきた。 アメリカ国籍だから?年上だから?バツイチだから? 一番の理由は彼女がア

子どもの洋服選びで親が口出しすると失う「自己決定力」

先日、9歳の娘と一緒に彼女の洋服を買いに、街まで出かけてみることにした。 H&M、C&A、ZARA、Abacrombieなど何軒か店をまわり、彼女は自分の好きな服を見つけては、試着していた。物心ついた時からわかってはいたが、彼女と私の好みはまったく違う。 私が絶対選ばないだろうと思うものを、必ずといっていい確率で彼女は選ぶ。 案の定、「これ可愛い!」と目を輝かせて持ってきたジャケット。 黒と白のスカジャン風…しかも背中にはトラが付いていた。 最初、冗談かと思ったが、その気

「継続は力なり」とは限らない

「継続は力なり」を座右の銘としている人は多いかもしれない。 戦後、日本の経済成長を助けてくれた「終身雇用制度」も継続することが大切とされる意識を植え付けた要因ではないだろうか。 ドイツでは転職することは珍しいことではない。 キャリアアップのために、新しい環境を求めて仕事を変えていく。 家族との時間や自分の時間を大切にし、無駄な残業などしないで効率よく仕事を進めるドイツ人は、今自分が何をしたいのか、何ができるのかを鋭く見極め、その時点でのキャリアに合わせて転職していく。 ピ

「できない」ではなく、「できる」にフォーカスする

昨日はBrückentag(Brücke=橋、Tag=日)、祝日だった木曜日(Christi Himmelfahrt キリスト昇天祭)と週末に挟まれた橋の日であり、学校も休みで4連休が始まった。 金曜日の夕方は私が楽しみにしている時間。ZUMBAに通い、体を動かし、汗をかいて一週間の疲れを癒す。同じ時間帯に行われている娘の通う体操教室はBrückentagということで休講。預かってくれる人がいなかったので、私は彼女をZUMBAに連れていくことにした。 何度か連れていったこと

自分の意見がない、自分の意見が言えない原因は何か?

私の通っている語学学校でのクラスは、水曜日がディベートの日になっている。 指定されたテーマに沿って討論するのだが、単に自分の意見を言うのではない。賛成派と反対派に分けられて、例え自分が割りあてられたグループに反対意見であったとしても、その正当性を論理的に主張していかなければならない。 これがかなり難しい… もちろん私のドイツ語が未熟ということが大きな要因ではあるが、それよりも前に私たち日本人は人前で意見を言うことに慣れていない。 自分の意見をきちんと持ち、発表するという訓練