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グローバル教育について

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グローバルな視点から子育てと教育について考えます!
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保守的英国王室はメーガンを受け入れた

5月19日土曜日、ヘンリー王子とメーガン・マークルの結婚式が行われた。一緒に結婚式を観ていた娘が質問してきた。 「なんでメーガンがハリー王子と結婚することで黒人社会に変化が起こるの?」と。 ドイツ語での解説を聞いていた彼女は、その意味がよくわからなかったようだ。 メーガンは米国の女優。彼女の大出世作ドラマ「SUITS/スーツ」は、私たち夫婦のお気に入りである。 今回の彼女の結婚は何かと話題になってきた。 アメリカ国籍だから?年上だから?バツイチだから? 一番の理由は彼女がア

子どもの洋服選びで親が口出しすると失う「自己決定力」

先日、9歳の娘と一緒に彼女の洋服を買いに、街まで出かけてみることにした。 H&M、C&A、ZARA、Abacrombieなど何軒か店をまわり、彼女は自分の好きな服を見つけては、試着していた。物心ついた時からわかってはいたが、彼女と私の好みはまったく違う。 私が絶対選ばないだろうと思うものを、必ずといっていい確率で彼女は選ぶ。 案の定、「これ可愛い!」と目を輝かせて持ってきたジャケット。 黒と白のスカジャン風…しかも背中にはトラが付いていた。 最初、冗談かと思ったが、その気

「継続は力なり」とは限らない

「継続は力なり」を座右の銘としている人は多いかもしれない。 戦後、日本の経済成長を助けてくれた「終身雇用制度」も継続することが大切とされる意識を植え付けた要因ではないだろうか。 ドイツでは転職することは珍しいことではない。 キャリアアップのために、新しい環境を求めて仕事を変えていく。 家族との時間や自分の時間を大切にし、無駄な残業などしないで効率よく仕事を進めるドイツ人は、今自分が何をしたいのか、何ができるのかを鋭く見極め、その時点でのキャリアに合わせて転職していく。 ピ

「できない」ではなく、「できる」にフォーカスする

昨日はBrückentag(Brücke=橋、Tag=日)、祝日だった木曜日(Christi Himmelfahrt キリスト昇天祭)と週末に挟まれた橋の日であり、学校も休みで4連休が始まった。 金曜日の夕方は私が楽しみにしている時間。ZUMBAに通い、体を動かし、汗をかいて一週間の疲れを癒す。同じ時間帯に行われている娘の通う体操教室はBrückentagということで休講。預かってくれる人がいなかったので、私は彼女をZUMBAに連れていくことにした。 何度か連れていったこと

自分の意見がない、自分の意見が言えない原因は何か?

私の通っている語学学校でのクラスは、水曜日がディベートの日になっている。 指定されたテーマに沿って討論するのだが、単に自分の意見を言うのではない。賛成派と反対派に分けられて、例え自分が割りあてられたグループに反対意見であったとしても、その正当性を論理的に主張していかなければならない。 これがかなり難しい… もちろん私のドイツ語が未熟ということが大きな要因ではあるが、それよりも前に私たち日本人は人前で意見を言うことに慣れていない。 自分の意見をきちんと持ち、発表するという訓練