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ドイツ人はお誕生日プレゼントも合理的!

子どもがお誕生日パーティーに呼ばれて、悩むのがプレゼント。
どんなものが好みなのか、何を贈れば喜ばれるのか、モノにあふれる昨今、頭を抱えることも多い。

ドイツには、合理的なドイツ人らしいシステムが存在する。
『Geschenkkorb プレゼントカゴ』または、『Geburtstagskiste お誕生日ボックス』と呼ばれ、本屋さん、おもちゃ屋さん、デパートなどで見かけることができる。
お誕生日の招待状に、"〇〇本屋さんで、△月△日以降にGeschenkkorbが用意してあります。"と明記してあることも多々あり、大変わかりやすい。

これはデパートでの『Geburtstagskiste』の一例である。
店員さんに『Geburtstagskiste』を希望する旨を伝えると、このようなボックスにキャリア―をつけて渡してくれる。

≪お誕生日を迎える子ども≫
店内を歩き回り、自分の気に入った商品をこのボックスに入れていく。
少々値が張るものがあっても大丈夫。招待客が何人かまとまってプレゼントしてくれる場合もあるからだ。
お買い物終了後は、お会計をする必要もなく、お誕生日パーティーの日に、プレゼントが届けられるのを首を長くして待つのみ。

≪お誕生日に招待された子ども≫
指定されたお店に用意されている『Geburtstagskiste』の中から、お誕生日を迎えるお友達の名前が書いてある箱を見つけ、その中からプレゼントしたいものをレジにて購入する。
誰かと一緒に、少し高額商品をシェアすることも可能。商品にはプライスがついているか、このように金額が示されたリストが入っているので、自分の予算に合わせて商品を選ぶこともできる。

大抵は、無料でラッピングをしてくれる。
簡素なものだが、招待客はみな同じ包装紙のプレゼントを持参するので、お誕生日パーティー当日にラッピングを競い合うようなことにはならない。
親としては大助かりである。


しかし、子どもの年齢が上がるにつれ、プレゼントにかかる金額も高くなっていく。
そんな時は、「子どもがほしものがあるので」と、プレゼントのシェア参加を募ることもある。
最近、わが家では、『ドローン』や『ホッケーのラケット』などのシェアに参加した。バースデーキッズの親、または幹事から、WhatsAppというLINEのようなメッセンジャーアプリを通して連絡が来ることが多い。
もちろん、参加せずに、自分たちでプレゼントを用意することもできる。
年齢にもよるが、相場は10ユーロほどで、個別にプレゼントを購入するよりもお得な場合もある。
お誕生日カードも先方がすでに用意してくれていて、当日子どもがそこに名前を書けばいいように準備してくれていたりする。
お金も袋に入れたりする必要もなく、お誕生日会に子どもを連れて行った際に、現金で渡せば済む。


お誕生日を迎える側も、子どもが希望している商品をプレゼントしてもらえるので、嬉しい限りだ。プレゼントがかぶる心配もない。
お誕生日に招かれた側も、プレゼント探しに悩む時間を取られずに、おまけに確実に気に入ってもらえるものを購入するので、効率が良い。

サプライズ感は少ないにしても、無駄なく、そして気持ちよく、子どものお誕生日会を楽しむためには、便利で、あり難いシステムである。

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