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子どもの可能性を制限しないために

週末は子どもたちとボランティア活動に参加した。
ひゅうまねっとというNPO団体が主催するバザーのお手伝い。
9歳の娘も連れていくことになったが、旦那さんの用事が終わって迎えにくるまで、彼女は邪魔にならないように後ろで座っていてくれればいいと思っていた。

ところがバザー会場について、率先して仕事をし始めたのは娘だった。
商品を並べたり、きちんと値札が付いているかを確認したり、自分の担当するブースに属さない商品を探し、他のブースに持っていったりしていた。
おまけに、バザー開始時間になると、「販売する側」のスイッチが入ったようで、プライドを持って接客している姿が見られた。
お客さんからお金をもらい、お釣りを計算する。間違いのないように、何度も確認しながら、その面持ちは真剣そのものだった。


他人のお金を扱うことへの責任を、きちんと感じていた娘。
お釣りを渡す時も、なるべく私は手は出さず、彼女がすることを見守ることにした。
おもちゃ担当だった私たち、娘はおもちゃの使い方がわからない人には、袋を開けて、使用方法を教えてあげていた。
見合わない金額が付いている商品を見つけては、商品が購入されやすいよう、担当者に値段の交渉をしていた。


誰かが高いお金を出して購入したものが、数ユーロ、数十セントという金額で販売されていること。
安い金額で売られているにもかかわらず、値切ってくる人、万引きしようとする人がいること。
売上げはすべて寄付され、別の場所に住んでいる誰かのために使われること。
彼女にとって、物の価値について考える、とても良い機会になったようだった。


彼女には商品販売の仕事はまだ無理だと、勝手に思い込んでいたのは私
あやうく、彼女の大切な学びの機会を奪ってしまうところだった…


できるか、できないかは、やってみないとわからない。
まだ小さいからできないと、子どもたちの可能性を制限してしまっていないだろうか?
子どもを縛らず、親の価値観を押し付けないためにも、常に自分に問いてみるといいかもしれない

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