見出し画像

メディアに取り上げられても叶わなかったこと:来年の課題

こんにちは!リブラン広報・宣伝の戸口木綿子です。先日公開したこちらの記事、たくさんの方にお読みいただけて感無量です。

感想もお寄せいただき、涙ちょちょぎれております。1週間夜鍋して書いた甲斐がありました。

特に、社内のKPIとしてメディア露出量を求められている方や、他部署から移動してきたばかりで広報の勝手がわからなすぎる!という方には参考にしていただけたかなと感じます。

これを読んで「うちもそうしよう!」と思い立ってくださった方にこそ読んでいただきたいのですが、一方でこんなマイナス面もあったよ、ということを今回は詳らかにします。


今年のメディア掲載実績ピックアップ

今年はテレビに新聞に雑誌にと、露出につぐ露出のオンパレードで、ありがたい1年でした。折しもリブランは創立55周年を迎え、初の社員登用による事業承継エンタメ研修制度(月に1万円まで、映画や舞台、スポーツ観戦などのリアルなエンタメ費用補助)施行、ミュージション入居待ち4,000名突破などなど、こちらから探さなくてもニュースが社内に溢れている状態でした。

媒体別に件数を発表したい気持ちもありますが、1つ1つが大切な出演・掲載なので、ここではそれを一括りにせず、いくつかの実例をご紹介させていただきます。

【防音賃貸マンション「ミュージション」関連】

◎東京新聞「まちビズ最前線」10月29日号

◎テレビ東京「60秒で学べるNews」10月4日放送回

◎NHK「おはよう日本」9月25日放送回

◎全国賃貸住宅新聞 10月23日号


【事業承継、経営関連】

◎財界

◎クラフトバンク総研 7月2日号

◎不動産流通研究所「R.E.port」

前回記事とは別の媒体もご紹介しました。新社長の顔、これでみなさん覚えていただけたことと思います(笑)。

多種多様な媒体の記者さんやディレクターとやりとりさせていただき、私も大変勉強させていただいたのですが、ここまで出ても貢献できなかったことや、犠牲にしたこともありました。今回はそういうお話です。

1. 入居待ち人数、増えたことは増えたけど・・・

ミュージションの露出で最も多かったのが、「何千人もウェイティング(入居待ち)がいる防音賃貸マンション」というポイントでした。報道を受け、きっとその列はさらにのびているに違いない!と、私も期待を膨らませましたが、確かに人数は増えたものの、そのほとんどはLINE広告などの別キッカケによるもので、メディア掲載きっかけはごくわずか。

試しに、直近5ヶ月での数字を拾ってみました。

・7月27日〜12月27日の間で、ホームページからウェイティング登録に進んでくださった方の数:769名
・同期間、テレビきっかけで登録してくださった方の数:13名 約1.69%
・同期間、新聞・雑誌きっかけで登録してくださった方の数:4名 約0.5%

ホームページから以外にもLINE広告経由などもあるので、上記はほんの一部ですが、このくらいです。
もちろん、テレビきっかけで改めて認識したけど、実際はもっと前に人から聞いて知っていたとか、そういう方もいらっしゃるので、もう少し影響はあると思っています。

ちなみに、同期間X(旧Twitter)きっかけで登録してくださった方は29名、約3.7%。テレビと新聞・雑誌を足してもXの方が多い(笑)。

入居希望者へのポジティブな影響が認められなかった理由の一つに、「見え方」の問題があると考えています。

「4,000人入居待ち」という言葉。このマンションに住みたいと思う人から見たらどうでしょう。

4000人も待たないと住めないの?!住めないじゃん!


となるわけです。そこにさらに順番待ちをしよう、と思ってくださる方がどれほどいらしたか。
(※実際は4000人待つわけではなく、募集が出た時にいち早く申し込みの手続きに進んだ方による先着順なので、ご安心を。)

元々、今回のメディア露出は建てたい方を増やす目的だったので、その点については目的は達しています(前回記事参照)。ただ、テーマパークやラーメン店と違って、行列が行列を呼ぶ、という事象は、マンションには当てはまらなさそうです。今住んでいる部屋の解約期限、同居人の承諾、初期費用の準備などなど、住みたい!空いた!と思えたタイミングで即決断できる方はそれほど多くないのでしょう。

私たちとしては、もっとたくさんミュージションを建てて、より多くの音楽愛好家や騒音の悩みを抱えた方に寄り添えるよう、引き続き努めます。


2.ブランド認知度は、1年ぽっちでは変わらない

広報を立ち上げてから、一般の市場調査機関を活用した「ブランドイメージ調査」を年に1〜2回実施しています。防音賃貸マンションブランドは、弊社のミュージション以外にもいくつかあります。
それらと並列して、どのブランドの名前を見聞きしたことがあるか、実際そのブランドの物件に住んでいたり、住んでいる知人はいるか、それらのブランドに抱くイメージなどなど、ミュージションのある一都三県に住む方へアンケートをとります。

今年ほどメディア露出した年はなかったので、他ブランドと比べてもさぞミュージションの認知度は高まったことだろう!と期待しましたが、結果は悲しいほどに例年と変わりませんでした

唯一変わったことといえば、メディアきっかけでミュージションを知った方が、他ブランドと比べて最も多かった、という点。ただこれも圧倒的に差がついたとは言い難い結果でした。

ここでの学びは、
短期間でたくさん出るだけではだめ。継続して露出し続けること。
得たい反応から逆算したメディアアプローチを。
効果測定で正しい目標設定を。

一度のフィーバーで、過剰な期待は禁物です。


3.部下育成、事務処理の時間が取れない

現在、リブラン宣伝部のメンバー構成は、
部長1名
課長1名←戸口
メンバー2名
パート1名
計5名のスタッフで成り立っています。

部長・課長は、ブランド特定なくすべてのブランドやコーポレートの宣伝・広報の業務と成果についての責任を負います。そして最も大切なのがスタッフの育成
しかもメンバー2名のうち1名は2023入社のキラキラ新卒!ま、まぶしい!

本来ならば、自分の業務を後回しにしてでも、部下に寄り添い伴走する時間をもたなくてはいけなかったのですが、取材対応とアプローチに全振りした結果、ここに割く時間を大幅に削ることとなってしまいました。
これにより、もう1人の中途入社の部下に新卒育成の多くを担わせてしまい、申し訳ないことをしたと反省しています。

これで結果が伴っていなかったらと思うと、ゾッとします。

加えて、メディアアプローチする際に提出する資料作成、プレスリリース作成、さらに私の場合は広告の仕事もあるので、新しい入居者募集のための日々のWEB広告や、看板などのアナログ広告作成、社内プロジェクトや会議の資料作成、勤怠や精算処理などなど、事務処理の時間も膨大に必要でした。この時間も大きくカットせざるを得ず、特に社内提出用の資料作成が間に合わないことがありました。
社外にいい顔をすることだけでなく、社内での業務をおざなりにしては信頼を失います。

事務処理の時間を計画的に確保する
周囲の協力を早めに仰ぐ

月並みですが、ここは来年の課題です。

番外編1.娘と過ごす時間が減った

前回記事で、記者さんとの情報交換や広報勉強会などに125回参加しましたよ、というお話をしました。その時間をどう捻出していたかといえば、業務時間中に参加できたものもあれば、終業後夜の時間を使って参加したものも。

私は小学生の娘を持つ母親ですので、夜簡単に出歩くことはできません。夫と2週間ずつ交代で、飲み会や出張を優先して入れて良い日を作っていました。
ひと月のうち半分は夜娘と過ごしますが、残り半分はほぼ出かけていたので、娘の翌日の学校の支度を確認したり、宿題を見てあげることができず。自分1人でやれたら良いのですが、言っても相手は小学3年生。まだまだ手がかかりますし、ただでさえ娘は準備とか整理とか苦手なタイプ。

結果、提出物が出ていなかったり、忘れ物が増えたりと、学校生活に支障をきたしていました。
「明日の準備できてる?」
「できてる!」
この言葉を信じちゃいけなかった。ちゃんと目視で確認すべきでした。

来年は4年生。この冬休みで出ていない提出物を整えることはもちろん、きちんと自分で提出物を整えたり宿題を終えたりできる自走ルーティンを確立しないと、私の首もどんどん締まっていきそうです。特にその辺厳しい私立小学校に通っていますので、進級できなかった!なんてことにならないように、親子共々試練の時です。

一方で、リブランやミュージションが新聞やテレビに大きく取り上げられ、誰よりも喜んでくれたのは娘でした。

「ちょっと!ママほとんどうつってないじゃん!」

とダメ出しをされることもありましたが、これはママが出ることが目的じゃなくてね、この露出の価値はこういうところにあってね、と、娘に広報の英才教育を施すきっかけとしては有効だったことは書き添えておきます(笑)。
学校でも「ママの会社がテレビに出たんだよ!」と報告してくれ、先生から「お母さんすごいんですね!」とお声がけいただくことも。親御さんからミュージションのオーナーさん候補が出てくれたりしたら、それはそれで広報の成果としては最高なんですけどね。今後に期待です。

来年はもっといろんなところにも行こうね!


番外編2.ライフワーク(音楽)どこいった

私は実は歌手でもあり、自分でミュージションに住みながら歌の練習ができる環境も整っています。
数年前から、ミュージションに住む方や、ミュージションと関わりたいと思ってくださる音楽ファン(=ミュージションズクラブ)「みんなの合唱団」というアマチュア合唱団を結成しています。

これは5年前のステージ映像ですが、文字通り年齢も職業も音楽歴も様々なメンバーで、いわゆる「合唱」っぽくないコーラス。毎月1〜2回のレッスンと自主練を重ね、本番は都内近郊のライブハウスや時には地方に遠征させていただくことも!みんなが一生懸命練習して、SNS等で告知などしてくれた成果もあり、何より指導いただいている講師の髙橋正典さん(バリトン歌手)の圧倒的なリーダーシップの甲斐あって、活動の幅は少しずつ広がっています。

ただ、このレッスンが基本土日開催。取材対応やその準備に押され、結局今年はほとんど顔を出すことができませんでした。代表権返上かな、と本気で進退を考えるほどでした。

来年もすでに6月に溝の口でステージが決まっているので、ほとんどゼロから譜読みのスタートな感じではありますが、なんとかレッスン日の予定は死守して、他のスタッフに対応を任せることができる体制づくりを部内で整えていけたらと考えています。

マンション入居者発コミュニティとして、この合唱団に取材を誘致できるように広報していくのも私の使命。この活動も取り入れた広報計画を練ろうと画策しています。


いかがでしたでしょうか。番外編はつまるところ「時間がなくなるよ」ということではありますが、家族・社員など周囲の協力を得ながらワンチームで取り組んでいけば、恐れることはない!と思っています。今年は私はブルドーザー的に鼻息荒く力んでしまったので、来年は周囲を巻き込んで成果が出せたよ!とここで報告できるよう、精進していきます。


今年もお世話になりました!来年もどうぞよろしくお願いします!

メディア取材会で私が弾くのは、必ず『乙女の祈り』。これしか弾けない。。。

この記事が参加している募集

広報の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?