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癌になったら終活、エンディングノートのすすめ

※全文公開。投げ銭スタイルです。

こんにちは。ブロガーのMです。

今回は「終活」について、ボクが経験した癌(がん)との関係で考えてみようと思います。

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ボクは6年ちょっと前に胃がん宣告を受けました。もし今のボクだったらきっと癌の治療と一緒に終活の準備をしていたかもしれません。

ところが、ボクが胃がんになった頃は「終活」という言葉を知りませんでした。そもそも、「終活」という言葉はいつ頃から使われるようになったのでしょうか?

終活は、平成21年に週刊朝日が作った言葉とされています。しかし、当初は「葬儀」や「お墓」など、人生の終焉に向けての事前準備のことでした。

現在のように、終活が「人生のエンディングを考えることを通じて“自分”を見つめ、“今”をより良く、自分らしく生きる活動」の意味合いで使われるようになったのはずいぶんと後になってからのことです。

【目次】 
1. 癌になったら終活ノート(エンディングノート)がおすすめ
2. 癌になったら“終活”をはじめるのが最適な理由は?
3. 終活「エンディングノート」を書くのが有益な根拠
4. 子供や配偶者、家族のために「終活ノート」は大切
5. まとめ

癌になったら終活ノート(エンディングノート)がおすすめ

実は、癌になったら終活の準備として私がおすすめしたいのは「終活ノート」なんです。「エンディングノート」と呼ばれたりもしますね。

ひとえに“終活”といっても、何かキッカケがないとなかなかはじめようとは思わないはずです。健常時であればなおさら考えないかもしれませんよね。

よって、癌を患ったことは、終活をはじめるキッカケとして最適な時期のひとつになるんです。

癌になったら“終活”をはじめるのが最適な理由は?

なぜかというと、冒頭に書いた通り。

終活は「人生のエンディングを考えることを通じて“自分”を見つめ、“今”をより良く、自分らしく生きる活動」だからです。

このブログで何度も書いてきたので読者の方はよくご存じだと思いますが、癌の宣告を受けると頭が混乱します。

「しまった‼︎しっかり定期検診をしておくべきだった‼︎」とか、さまざまな後悔の念とともに、これまでの人生が走馬灯のように思い出されるのです。

それと同時に、今後の治療や癌の再発、仕事やお金のこと、家族のことなど、人それぞれの置かれた環境や癌の進行具合によってさまざまな不安も襲ってきます。

終活「エンディングノート」を書くのが有益な根拠

元気な頃は気にもとめず、振り返ることすらない「これまでの人生」。ところが、癌になったことで否が応でも考えざるを得ない状況に陥ります。

同時に襲ってくるさまざまな不安のせいで頭の中でいくら考えてもまとまりがつきません。ボクの場合、癌の根治を確証できる治療が皆無だったこともあり、なおさらつらい思いをしました。

しかし、今の目で当時を思い出すと、あることに気付きました。「あれ⁈癌になっていろいろと過去のことを振り返ったり、将来のことを悩んだりするのって“終活”の定義と似てるよね⁈」

そうです。ある意味、癌になったことで、知らずのうちに終活をはじめていたんです。ならば、混乱した頭の中を整理するためにも、終活のひとつである終活ノート、いわゆる「エンディングノート」を書くことは大変有益なはずなのです。

しかも、癌の治療中は、時間を持て余すことが多々あります。頭の中でモヤモヤと思い悩み、いたずらに無駄な時間を過ごすくらいならエンディングノートでも書き記すことに時間を費やしたほうが気分も晴れますね。

ボクは治療や手術で何度もがんセンターに入院しましたが、「仕事人間」としと長年いそがしくしてきたボクにとっては暇な時間が何よりの苦痛でした。

入院中は、ベッドに備え付けのテレビで当時再放送されていた「ガリレオ」を観たり、頭の中でいろいろ考えているうちに疲れて眠ってしまったり。今考えると、大切な時間を無駄に使っていました(汗)

子供や配偶者、家族のために「終活ノート」は大切

さらに、癌になった自分に配偶者や幼い子供などの家族がいる場合、「終活ノート」を書くことはなおさら大切なものとなってきます。

家族は「第2の患者」と呼ばれます。がん患者の本人と同じように、悩みや苦しみを一緒に背負い込むことからこのように言われるのです。

しかし、がん患者自身の症状や悩みの内は人によって個人差があるもの。それを理解しようとまわりが努力したところで、話し言葉だけではなかなか意思の疎通がはかれないのが現実です。

その結果、まわりが必要以上に過剰な取り越し苦労をしてしまい、精神的なストレスでうつ病になってしまうケースも多いのです。

家族に過度な心配をかけず、不安を取り除くためにも、自分の思いや考え、悩みなどを「終活ノート」にまとめておくことは大切です。

まとめ

というわけで、私は、癌になったら“終活”のひとつとして「エンディングノート」をおすすめします。

なお、「終活」や「エンディングノート」のキーワードでWeb検索すると、さまざまなサイトやブログが存在します。

ボクも実際、それらのサイトを読んでみました。しかし、サイトの中には、やけに「遺言書」を勧めていたり、お墓の資料を取り寄せろと書いてあったり…。

これらはぜんぶ悪徳な営利目的だけの単なるアフィリエイトサイトですので気をつけて下さい。

よく、終活ノートとの比較で遺言書が取り上げられますが、ボクは特別な事情がない限り遺言書までは必要ないと思います。

なぜなら、法的な拘束力をもつ遺言書が有益となるのは、相続人が大勢いて遺産相続で揉めごとに発展しそうな場面です。

今の日本は核家族化が進み、子供の数も少ないわけですから、相続人を特定の者に指定したいなど特段の事情がない限り通常は終活ノートで十分です。

また、司法書士が終活の話題とマッチングさせて遺言書の作成を勧めるケースがありますが、ほとんどの司法書士は登記以外のことは全くもって無知です。

登記に絡んだことが済むと、報酬を貰ったあとはさっさと離れていきます。終活に関しては、司法書士にだけは相談しないようにしましょう。

癌になったら「がんの本」。ついでにもう一冊買うなら「終活ノート」がおすすめです。


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