無題

胃がんが発覚して「博打的な人生」を後悔、あなたは?

※全文公開。投げ銭スタイルです。


まえがき

こんにちは。ブロガーのMです。

今回から「胃がんヒストリー」として、ボクが胃がんを患ってから経験したことや治療のこと、思い悩んだり後悔したこと書きていこうと思います。

なかには、本当なら人には話したくなかったりする事もありますが、このnoteに興味をお持ち頂いた方のために、包み隠さず出来るだけ全ての事を書き記していくつもりです。

また、ボクと同じ「胃がん」を患ってお悩みの方や他のがんで苦しんでいる方、ご家族の方、これからがん治療を始めるにあたって不安な気持ちを抱えてる方の少しでもお役に立てれば幸いです。

ボクが書いたnoteブログゆうらり Happy Smile」をあわせてお読みになって頂ければ、「がん」に対する心構えや考え方を共感し理解してもらえるのではないかと思います。

そして、ボクを「反面教師」にする事で、がんに打ち克ってもらいたいのです。なぜならボクの場合は、胃がんの発覚が「最悪のパターン」だったからです。

胃がん宣告時にはすでに手遅れの状態でした。発覚したがんは巨大化し、転移もしていたため、通常の治療法では助かる見込みはゼロだったのです。また、仕事のほうも毎日サービス残業で深夜終わり。粗悪な職場環境でした。

さらに、生まれ育ってきた家庭環境も最悪で、身内には過去に重大犯罪を犯した元犯罪者がおります。本来、身内なら困った時は助け合うはずですが、何かをお願いすれば見返りに金品を要求してくる有り様でした。

以上から、ボクは最悪な環境下で、最悪な病状の胃がんを患ったと言えるのです。今こうやって振り返ってみて、こんな状況で良く生き残ったものだ、と自分自身が驚いています。

たぶん、ボク以上に悪い条件が重なったら、まず間違いなく助からないのでは?と思います。ボク自身、助かったのは奇跡としか言えないのですから。

ですから、ボクを「悪い見本」として下さい。その上で、これから「がん」という厄介な病を何とか乗り越えて頂けるものと信じてやみません。


【目次】
①胃がんの術後5年9ヶ月6日目
②"がん"はまるで「カビ」のよう
③私の「胃がん」の兆候があらわれたとき
④"がん"は人間が学習できない「一生に一度」の病
⑤クリニックであのとき「検査」をしてくれれば...
⑥定期検査を怠るのは「博打的な人生」
⑦量より質の食事
⑧「食欲増進」新たな常備食でひと工夫
⑨2018年初パスタ|"大根の梅肉あえ"活用レシピ


胃がんの術後5年9ヶ月6日目

朝の体重は46.4kgだった。

「気がつけば、また46キロ台前半まで痩せて来ている(汗)」

こうなると、悪循環の始まり。まったく力が入らないので、食事の準備すら出来ずにずっと苦しんでいました。

昨日までのあいだは、肉メインの弁当を連続して食べ続けておりました。「少しは栄養も摂ったのかな?」と思った矢先で、期待を裏切るかのようなこの結果。一体、どうなってるんだろう?と頭を悩ませてしまう次第です。

少し前、具合が悪くて雑炊ばかり食べていた時は「栄養ないのにこれだけで大丈夫か?」と危惧したのだけれど、体重の方は予想に反比例して増量してたっけ...

期待と結果がいつも逆となる胃がん術後のこの体。生きてて本当に憎らしくさえ思えてきます。


"がん"はまるで「カビ」のよう

もしかすると、自分の体が思い通りになっていないのは、何も「術後」だけではないのかも知れません。胃がん宣告を受けるもっと数年前から、すでに自分で自分の体をコントロールできなくなっていたのでしょう。

まるで、お風呂場で気付かれずに発生する"カビ"のように、自分の体内で増殖し続けた「がん」。その間、自分が「がん」に侵されてることなど気付かずに、無防備な日々を送っていたのです。


私の「胃がん」の兆候があらわれたとき

とある日のランチ。定食屋で、いつも通りの昼食を食べていました。たしか、「のどぐろ」の魚がメインの和定食でしたが、おかずをほお張りながら白飯をかっ込むという動作が突然できなくなりました。

何故か、食べものを飲み込むと、喉ぼとけの下あたりで詰まってしまうのです。しばらく我慢しても、ぜんぜん下に降りていかない。時間の経過と共にだんだん気持ち悪くなってきて結局、吐き気がひどくなりトイレに駆け込んで全部吐き出してしまいました。

「喉に炎症でも起きているのかな??」

その時はこんな風に思いましたが、生まれて初めて経験した症状でした。


"がん"は人間が学習できない「一生に一度」の病

こんな症状がたびたび続くようになりましたが、すぐに病院へは行かず我慢していました。これが、大病を一度も経験したことのない健常者の一番いけない所だったのです。まさか、これが進行した胃がんの末期的な症状で、巨大化した癌が食道を圧迫していたことなどは知る由もありませんから…。

鼻水やせき、喉の痛みが起これば「風邪」かな?と思いますし、熱まで出れば薬を飲んだり病院へ行ったり。

これは、「風邪」という病気を幼い頃から何度も身近に経験し、学習してきたおかげで、症状を察知・理解したり対処が出来るんですね。

これがもし、「がん」のように"一生に一度の病"だとしたらどうでしょうか?鼻水が出て来ても意味が理解出来ないかも知れません。

人間は、がんの症状について「学習能力」を発揮しようがありません。何故なら、がんに関わる生活を身近に経験することが非常に稀な日常生活を過ごしている我々にとっては、何かが起こってもそれを"がん"と関連付けることはないと思われるからです。

私の場合は自分の父親を胃がんで亡くしておりますから、少しは「がん」のことが頭に浮かびそうなものですが、そんなことは微塵にも感じませんでした。普通の人ならなおさら浮かばないに違いありません。


クリニックであのとき「検査」をしてくれれば...

それでは、実際に考えてみて「胃がんらしき症状」と言えるものが私にあったのでしょうか?

これについてはまったく分かりませんでした。

胃がん宣告前に、半年毎のスパンでクリニックへ行きました。

最初はたしか、胃がズキズキ痛むので「胃潰瘍なのでは?」と思ったからです。その時には何の検査もしてもらえず、医師から「とりあえずこの薬を飲んでおいて。胃潰瘍でも炎症でも良くなるから」と言われて、処方された薬を飲んでいました。

私のように滅多に病院などへ行かない人間にとって、「医師の発言」は絶対的な信用力がありました。

その時は「ああ。自分は大したことないんだな」と思って何も心配しなかったのです。

その半年後に再び同じクリニックへ行きました。例の「食べもののつまり」がひどくなったからです。

今回の受診で、初めて検査をしようという事になりました。

人生初の「胃カメラ」をやりました。といっても、管は鼻から入れる細いやつ。若干ムズムズするくらいのものでした。


検査中に突然、医師が急に慌て出しました。

「あれ!?何か数年かけて出来たようなヒダみたいなのがあるよ…」

言われた時は何のことだかさっぱり分からなかったのだけれど、その後に続いた医師の言葉が私に疑念を抱かせました。

「こんなクリニックに来られても困るんだよなぁ…」

私はこの医者に対し、何言ってんだ!と思いました。とりあえず、何かあれば近くにあるクリニックへ行くのは当たり前のことじゃないか。

さては前回、検査をやらなかったことに何か問題があったのだな…。

すぐさまクリニックが提携してる大学病院への紹介状を書いてもらい、その場で診察予約の電話までされました。

何か、ただごとじゃないような気がしましたが、ここまで来てもまだ頭の中に「がん」が浮かぶことはあり得ませんでした。

今になって思うのは、「あの、最初の診察のときに医師がちゃんと検査してくれていたら...。」ということだけです。


定期検査を怠るのは「博打的な人生」

話しが長くなったので、"この先の話し"はまた次回にゆずることにしますが、要するに、自分がいま言いたいのは、"癌"と確信する時にはすでに手遅れになっている可能性が高いということです。

よく、いろんなところで「がんの初期症状」について触れられていますが、人間というものは何事も実際に体験した経験則の積み重ねに基づいて判断し行動していく生き物です。事前に初期症状など勉強したところで、何ら意味がないと思いました。

こんな事になるならいっそ、「がんの症状は自分では分からないから定期的な検査で見つけるしかない」と割り切ってしまうほうが賢明です。

となると、私のように今まで定期検査を一度もしてこなかった人間は、がんになるかならないかは1/2の確率の、危険で博打的な人生を生きてきたことになるのです。

粗悪な仕事環境に長年置かれたこともあり、本来なら職場でやる「健康診断」すら機会を与えられずに私はずっと忙しく生きて来ました。


量より質の食事

冒頭に話題を戻します。

朝、昼と具合が悪くて食事が出来ず(汗)昼下がりになって考え直しました。

「術後の食事って、栄養や量、品数よりも、まずは少しでも食べものを消化・吸収させる事が先決なのでは?」

術後は胃の全摘によって栄養の吸収力が低下しています。いくら肉の弁当を食べ続けても食事が消化・吸収出来なければ何の意味もないのです。


てな訳で、やっと1食目。作り置きの炊き込みご飯を雑炊にしました。味付けは味噌と塩こんぶ。雑炊は「味噌雑炊」が一番好きです。


「食欲増進」新たな常備食でひと工夫

なるべく"食欲"を出しやすく工夫するのも大変です。

今回は大根を使って、「大根の梅肉あえ」という新たな漬け物を作りました。

関連記事:  簡単レシピ♪大根の梅肉あえ - 梅の酸味が食欲増進!


2018年初パスタ|"大根の梅肉あえ"活用レシピ

2食目。

作った漬け物「大根の梅肉あえ」を活用。今年初のパスタを作りました。


茹でたパスタにシーチキンをかける。

昨年ずいぶんお世話になった「サラスパもどき」ですね。これに大根の梅肉あえをトッピング。


名付けて「大根の梅肉あえon theサラスパもどき」。


関連記事:  【とんねるずのみなさんのおかげでした】で古田新太さんがチャチャッと作った「サラスパもどき」をチャチャッと真似てみた


結果は、大成功でした!


(執筆日:2018/1/12)


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