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病院に到着

少し早めに出発して。検査を行なう病院の最寄り駅に到着しました。

ここは商店街が栄えていることで有名な街。10分ほど歩きながら、さまざまな思いを巡らせていました。

自分は本当に胃ガンが再発・転移しているのだろうか？別に、どこかがもの凄く痛いとか、特別な症状がある訳じゃないのに。

ただ、目まいがとてつもなくヒドいだけ。歩いてるいると、時おり気が遠くなっていく…。もしかして、これが癌の症状なのか⁈

たしか、胃ガンが発覚した頃も同じようなことを思ったような気がしたっけ？
(￣▽￣;)

あ。少し遠くに病院が見えてきた。貧血がヒドいとやけに遠く感じるなぁ…（汗）

や、やっと着いた…。いよいよ、です。

頑張れ。オレの肝臓‼︎

ひたすら自分に言い聞かせた20分間

病院に到着したボクはチェックインを済ませ、今日のスケジュールを確認しました。

造影剤を使ったＣＴ検査のみ。がんセンターの時と違って、血液検査は毎回やらないやしい。少しホッとした。しかし、これから行なうたったひとつの検査だけで自分の人生の行く末が決まってしまうなんて…何とも言えない気持ちになった。

ＨＲＣＴ？緊張の20分間「どうか癌が見つかりませんように…」

ＣＴ検査の受付を済ませてからファイルを見ると、用紙が一枚増えていた。

ダイナミック希望？ＨＲＣＴ希望？すかさずネットで調べる。簡単に言うと、病変を見逃さないように高画質で細かくチェックせよ、ということらしい。

今回は、待ち時間が異様に長く感じられた。検査の順番がやってくるまでの間、ひたすら自分に言い聞かせていた。

「オレの肝臓。頑張れ！今だけでも元気になってくれ！どうか癌が見つかりませんように…」

緊張しながら待つこと20分。いよいよ名前が呼ばれた。

＝つづく＝