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忘れてやらね二

学童の先生の優しい声
「頑張ってるから」

小学校の卒業式で友達がくれた手紙
「ありがとよ」

12年踊った最後にもらった
「長かったね」
「本当に楽しそうに踊る子です」
「こんなにいきいきと踊る子見たことない」

見ていてくれていたあの子の涙
「いつも言ってるのにさ」

強い眼
「自分を大切にできない人は他人も大切にできない」

授業を抜け出した時廊下のベンチ
「俺は楽音祭のステージにほれたんだよ(変な意味じゃなくて)」

帰り道の曇り空
「わかるよ。親に自分のこと見ててほしいよね。」

鬱の人がくれた静けさ
「今までやってきたことは、これから自分がどう繋げるかだよ」

本当の寂しさ
「そうか。寂しいな。」

何度も迷惑かけたのに返してくれたまっすぐ
「あの子達がいてもいなくてもあなたと仲良くなってたと思う。」

「頑張ってよ、おじさんも頑張るからさ」
ほぼ初対面の人が託してくれた夜の賑やかさ

たくましい母の不器用さ

ナナイと交わしたハグ

友達と夜に乗った特急車両の構造

憧れと交わした替えの効かない言葉



もっと忘れてやらね

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