何となく体感的に今日は木曜日なのだけれども、いまだ水曜日である。目覚めた時に「あと２日か」と思ってしまったのがいけない。そうではない。あと３日である。寝起きから一日損をしたような虚しさ。仕事をしている夢をみて目覚めた朝と相通ずる物哀しさ。

今日は一日、そんな具合。帰宅しても、どうにも気分は晴れぬ。不貞寝しようにも眠気がささぬ。
それでは手でも、そして僅かながら頭も動かしましょうと、前々から気になりつつ、材料も買い揃えておきながら先延ばしにしてきた焼き菓子を作ることにした。ラベンダーのクッキーである。

古い曲ばかり流れるチャンネルをつけっぱなしにして、材料を量ったり混ぜ合わせたり。抜き型はさんざん迷って、ようやく大小の星型と子豚ちゃんに決めた。初回なので基本的にはレシピに忠実に作る。粉を篩にかける工程だけはプラスした。

焼きたてを齧ってみると、さくさくと歯触りよく、ラベンダーの香りが鼻に抜ける。華やかでいて爽やか。美味しい。もう少し細かく砕いてもいいかも。このあいだ百均の製菓コーナーで見かけた、花型の抜き型が合いそう。きっと合う。

我が家のオーブンレンジだと、焼き時間は短縮してもいいのかも。あるいは温度を下げるか。いっそのこと、オート機能を使ってみちゃう？今回は2度に分けたけれど、次回は2段にして焼こう。

ラベンダーの香りというと、必ず「時をかける少女」を連想する友人がいる。わかる。これは初代実写映画版を指す。映画版の舞台となった尾道一人旅をするという彼女に、ホテルで使うラベンダーの入浴剤を渡したら大ウケしていた。彼女も私も吾朗ちゃん派である。

とりとめなくあれこれ考えているうちに、気分はほんのり上向きに。夜も更けたというのに、コーヒーを淹れてお茶の時間。コーヒーはマンデリンが好き。美味しい。

あと２日、がんばりましょう。