文法もAnkiでやってみる

語彙を覚えることをAnkiで実施して語彙力向上の効果を段々感じている。このため少し前から文法もAnkiに登録するようになった。

文法をAnkiとして登録することのメリットとしては以下がある。

・参考書(紙の書籍)を持ち運ばなくても復習できる。
・参考書が電子書籍だった場合であっても復習がやりやすい。
・参考書を何度も読むのに比べ忘れやすい部分を繰り返し復習できる。
・ランダムに問題を出題できる。
・語彙の勉強と同様に隙間時間を有効活用して復習できる。

参考書を電子書籍で学習している場合(現在の私はごく僅かな参考書を除きほぼ電子書籍)、総じて復習がやりづらい気がしている。語学学習に関して、紙の書籍の方が圧倒的に復習しやすい。語学学習は頻繁に復習することが大事なので、復習がしやすい手法としてAnkiを使うのは結構良い選択だと思う。

一方、Ankiで文法をやるデメリットとしては以下がある。

・一覧性がない。
・語彙に比べると登録に時間がかかる。
・繰り返し問題を解いていることで、問題を見ただけで何となく答が分かってしまう。
・問題を解くときのテンポが悪くなりやすい。

Ankiに登録した問題を体系的に振り返ることは実質出来ないため、Ankiだけで体系的に復習することは不可能だ。そういう場合には紙でも電子書籍でも書籍を利用した方が良い。

また、語彙と違い文法は理論的に理解する必要がある。このため、単純に答の正解不正解だけを確認するのではなく、何故正解なのか?何故不正解なのか?というところまでの解説を入力しておいた方が良い。これがされていないと文法を理解できないままで、何となくこれっぽい、くらいのあいまいな理解のまま止まってしまう。

また、問題の作り方にも工夫が必要になる。私が登録してきた文法問題は、振り返ると大きく以下に分けられている。

・パターン1:クローズドクエスチョン(yes / no問題)
・パターン2:3つ以上の選択肢問題
・パターン3:オープンクエスチョン

パターン2は自分で作成するのは難しいと思うので、どちらかというと参考書などの問題を利用するときに登録するイメージだ。

パターン1, 2については、問題の答だけではなく、その理由までしっかりと理解しているかを確認するために、裏面にもそれなりの解説を記載している。

パターン3については、裏面には模範解答を記載しておくのだが、この問題については問題の記載方法が難しい。問題文が抽象的すぎると何を答たら良いのかが分からなくなる。一方、問題文に情報を書き過ぎると答が簡単に分かってしまう。このため、何についてフォーカスした問題であるのかをうまい具合に記載しなければならない。

最初は、文法をどうやってAnkiに登録するか悩んだ。「Anki化するぞ!」と決めてからなかなか着手できなかった。まずは参考書の問題をそのままAnki化した。一度それで試してみて、参考書の問題だけでは足りない点があると感じてきたら逐次、参考書の文法解説部分を確認し、自分が分からなかった箇所を問題として登録するということを繰り返している(自分が作る場合は、オープンクエスチョンかクローズドクエスチョンになることが大半だ)。

問題を参照する参考書は、問題の解説が詳しく載っているものを使うと良いだろう。私は英語であれば解説が丁寧且つ分かりやすい「分かる!解ける!英文法!Plus」や「英語真っすぐリーディング講座」の問題をベースにAnki化している。韓国語は会話レッスンで使用している書籍の解説だったりレッスン中に出て来た内容だったりソースは様々だ。

復習に参考書が不要になるわけではないが、手軽に隙間時間に文法の復習が出来、且つ自分の理解が不足している箇所について重点的に学習できるため、文法のAnki化はオススメだ。

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