外国語の会話力を付ける

kindle unlimitedで以下の本があったのを偶然発見して、面白そうだったので読んでみた。

この本で一番伝えたいことは、英語で会話を出来るようになりたいのであれば、オンラインレッスンの受講スピーキングテストを受験するということだ。スピーキングテストとは、試験管に英語を話す力を採点してもらうテスト。


オンラインレッスンの受講の理由は、ものすごく分かりやすく本にまとめてあったので、本から引用する。

泳げるようになるためにはプールに入って泳がないといけないし、漢字を書けるようになるためには、漢字を書かないといけないよね。同じように、英語を話すためには、実際にイングリッシュスピーカーと話をする必要がある

スピーキングテストをする理由は、スピーキングテストを受ける人の方が明らかに英会話の力が伸びるということ。この本の英語ネイティブの方の著者の経験則らしいのだが、テストを受けないで会話をするだけだと、何となく勉強になったつもりでいるだけで身についたかどうかが分からない。一方、テストを受けるとなるとがんばって自分に身につくように勉強することが良い結果に結びつくということだ。

会話をどんどんこなしていくためには、複雑な英文法を駆使するのではなく、色々と使いまわせる便利な表現(この本では「釣り竿表現」と言っている。例えば、Would you?など)を覚えておいて、すぐ口から出て来るようにしておくのが大事とのこと。そして、長い文を作るのではなく短い文でいいので複数の文に分けて話すようにした方が良い。会話はテンポが大事なのでちょっとした沈黙の後に返答が返ってくる人との会話は弾まないのは当たり前だ。そう考えると瞬間英作文って会話の訓練をするためにはもってこいの教材なのかもしれない。


さて、この本の紹介はこのくらいにしておいて、ここで私について振り返ってみたい。この本は英語の本なのだが、私は今韓国語のオンラインレッスンを受講しているため英語を韓国語に置き換える。

オンラインレッスンでは今はまだ初級レベルで文法の勉強を中心にしているような状況だ。レッスンの最初の方には雑談をする時間がある。今日はどんな一日だったのか。天気はどう?のような感じ。その後は、韓国語の教材に沿ってレッスンを進めていく。今の講師はレッスン中に韓国語を多く使って話をしてくれる。その韓国語が分からないようだったら日本語でも説明をする。レッスンの中で韓国語を聞く割り合いが多いのに加え、教材の内容に関する説明であることが分かっているためヒアリングはしやすい状況だ。

このような状況であってもこの講師とのレッスンを開始した当初は、何を言っているのか全く分からなかった。後になって講師から直接聞いたのだが、講師の質問に対して全く違う返答をしていることも多かったらしい。そのような状態から徐々に語彙や文法の知識が増えていき、韓国語に耳が慣れてきて最近では韓国語だけの説明でも何を言っているのかが理解できるようにはなってきた。もちろん、この講師は私が分かるように表現を選んで話をしてくれているのも理解の助けになっている(お店の店員の韓国語は速いし知らない表現もあるようで聞き取れないことが多い)。

また、書くのはまだ辛い(辞書を見ながらでないと単語の綴りに自信を持てない…)のだが、読む方に関しては、教材や子供用の絵本のように自分のレベルに合った韓国語であれば、辞書を引かなくても意味を理解出来るようになってきた。ただし、まだ会話で韓国語を話すことが難しい。習ったはずの表現が口から出て来ないなんてことはざらで、よく言葉に詰まってしまうことがあった。

そんなときに、この本を読み、頭の中で色々考えすぎていて韓国語が話せない状態に陥っていることに気付いた。私は、伝えることよりも、綺麗な韓国語を使って話すことを考えていたな、と。その後のレッスンからは、レッスン冒頭にある雑談タイムで、とりあえず短文でいいのでつらつらと話しをしてみたところ、何レッスンか経た後に会話が出来るようになったね、という評価を頂いた。発音もまだまだだし、語彙力が無く途中で日本語の単語を混ぜてしまうような状況のため、日本語が分からない韓国人にはまだ私は話が通じないだろう。しかし、ちょっとした意識の転換だけで大きな効果を実感できたのは嬉しい。この意識を忘れないでいきたい。

この調子で韓国語のスピーキングテストを受講してみるかなと思って調べてみたところ、残念ながら現時点ではなさそうで、韓国語能力試験(TOPIK)が2023年からスピーキングテストを実施する予定のようだ。3年後には受講してみようかな、と思う。そのときには受講しても意味ない、くらいにペラペラになっていれば良いのだが。

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