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我が家の庭の風景 part.71

今更、いちごが実り始めた。
君、5月が旬じゃなかったのかい?
うれしい誤算だが、諦めていたので、周りに草を生やしてしまった。
周りの草を少しはとってやらなければならない。
いや、してやるという言い方は良くない。実をいただくのだから、草取りをさせてもらうと気持ちでいなければならない。

ワイルドストロベリーが、実をそのまま食べる野菜ではなく、ちょっと工夫のいるハーブだとは知らなかった。
4月からずっと小さな小さな実がなるが、乾燥させるのが難しく、何度も実を腐らせてしまった。実ががあまりに小さいので、機械の隙間に入る懸念があり、フードドライヤーにかけることもできない。
6月下旬から実り始めた方が、普通のいちごだった。

そういえば、今年フードドライヤーを買ったのに、5月以来しばらく使っていない。雨の日が続くと、乾燥剤を入れていないものは、乾燥させていても、湿気で戻って腐ってしまうと分かった。
腐らせたくないから、フードドライヤーを買ったのに、一番活躍して欲しい時期に、かえって手間をかけなくてはならなくなるとは。

乾燥剤を我が家で作る方法はないかしら?
乾燥させても、腐らせないうちに使わないといけないと困ってしまう。

とはいえ、今年は空梅雨のようだ。
いやいや、今年と言わず、ここ3年はずっとそうだ。
梅雨の走りに激しい雨が何度かあって、梅雨入りの予報が出ると、雨は時々になり、雨が少ないなと思っていたら、7月に豪雨がやってくるのだ。

しかしながら植物は、雨が溜まってつかるほどにならなければ、長雨に比べれば、一時的な夕立などには強いらしい。
植物は、葉っぱなど雨を弾くので、大粒の雨で、簡単に萎れたりしない。むしろ、暑さのほうに弱かったりする。

そういえば、よくイラストに描かれるカエルは葉っぱの傘を差している。葉っぱが雨を弾くと言う発想がなければ、傘にすることなど思いもよらないだろう。いや、もともと編み笠やビニール傘などより草の傘の方が先にあったのかもしれない。雨宿りは木陰の方が先だったのかもしれない。

北風と太陽はどちらに軍配が上がっただろうか?子供の頃に暗唱できるほど読み込んだのに、勝敗を覚えていない。
多分太陽だっただろうか。
作者はなぜ雨を対決させなかったのか。
どんなに頑丈な雨合羽でも、よっぽど雨が大量に激しく降れば、服の隙間に水が入り込んで役にたたなくなってしまう。びしょ濡れのコートなどを着ていられない。
それでは、お話が破綻するから、雨は対決役に選ばれなかったのだろうか。

果たして、我が家のイチゴは何に弱いのだろう。猛暑なのか、強風なのか、湿気なのか。
7月はどれもありうる。気をつけなければならない。せっかく、実をつけてくれたのだから。

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