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「窓辺の猫」第三十七回 100分では足りない猫

どうも毎日100分でいいから遊んでくれと猫にせがまれている飼い主です。
100分は決して少なくないと思います。
一体猫と遊ぶ時間は毎日どれくらいあれば十分なのでしょうか。

猫と私のルーティン

猫は隣でごはんを食べる

毎朝5時半に猫と起きて、猫にごはんをあげて自分の朝ごはんを準備しています。
しかし、我が家のセミ猫はどうしても人間と同じタイミングでごはんを食べたがります。

三毛猫のセミ猫は2020年の梅雨の時期の子猫の頃に家に招き入れました。
最初はノミダニだらけで、けれどまだ小さくて十分薬もつけられず、避妊手術を終えて、脱走癖も落ち着き、外猫と喧嘩して噛みつかれた痕が消えたのは、生後8ヶ月を過ぎた頃でした。
病気や怪我が多かったのでケージ生活も慣れてしまっていました。
しかし、どうしてもごはんを一匹で食べるのは寂しかったようです。
家の柱や壁にあまり傷をつけない猫というのもあって、その頃には避妊手術して元気になれば外に返すという気持ちは家族の誰にもなくなっていました(二匹目が来てから我が家の障子はボロボロです)。
やっと自由に家の中を行き来できるようになったセミ猫は、いつもごはんもそこそこに遊び回っていました。窓辺に近づいては鳥の鳴き声を真似していました。
置き餌は良くないとネットの情報で知ってはいたものの、ごはんを残して新聞などで執拗に隠そうという癖は直っていませんでした。
仕方ないから夜はお皿を片付けずにおいておくと、朝起きたら猫の皿が私の布団のそばにある事が増えました。
昨年買い替えるまでは、我が家に余っている人間用の有田焼の皿を猫のごはん皿にしていました。
そのお皿を蹴飛ばしたり頭突きしたりして布団のそばに持ってきていたのです。
ケージでごはんをあげる事も多くありました。
しかし、やはりごはんを残します。
やむなくリビングにダンボールを置いて猫の食事スペースを作ったところ、以前より一回でごはんを食べてくれるようになりました。
幸いにしてセミ猫は人間のごはんに執着しなかったので、猫の前でごはんが食べづらいという心配は1年半前にトンボ猫が我が家に上がり込んで来るまでありませんでした。

ハンドルネームの理由

後になって気づいた事ですが、セミ猫は人間とごはんを食べたがる猫でした。
子猫の頃に拾ったため、トイレもごはんも扉を開ける様子も寝相すら人間を真似ているのです。
一緒にごはんが食べられない事が今でも納得行かないようです。

私がnoteをはじめたのは2020年の年末です。
「猫様とごはん」というハンドルネームにしたのは私が猫と一緒にごはんを食べる生活をしていたからでした。
セミ猫は我が家に似合わないほど弁えたお上品な猫で、ごはんを皿の外に散らかす事もなければ、ごはんがほしいと鳴く事もありませんでした(後輩のトンボ猫が来てからはごはんの要求で鳴きます)。
ただ静かに座ってじっとごはんを来れるまで待っていたのです。
そして、ごはんを食べたら褒めてほしい、撫でてほしい猫でした。

私は消化器官の難病を持っています。
7年前に手術した時には、1年以内にまた手術をするだろうと手術を担当した医師に言われました。しかし、その後注射による治療の効果があり、手術の心配は今のところ全くありません。これは医学の恩恵に預かっているおかげです。
そして、セミ猫も私の体調に貢献してくれていると思うのです。

セミ猫は私と同じ空間で隣りでごはんを食べたいのです。フライングしても、お腹いっぱいにしないようにして、私がごはんを食べるタイミングを見計らっています。
家族と同じメニューで食事をしなくても、セミ猫は家族とごはんを食べるのが喜びなのです。

私は体調が安定しているので、極めて食事制限をしているという事はありません。むしろ一病息災。持病が分かってから食に興味が湧いて、自炊が増え健康的になりました。

セミ猫も子猫時代に母猫から病気が移ったようです。体調を崩しやすいものの、毎年ワクチンを打っていて重大な疾患には至っていません。

猫も人間も注射を打って健康を保っているのです。

猫が100分以上遊びたがる問題

早朝に少しごはんを食べては褒めてもらい、人間がごはんを食べ始めたら、自分もごはんを催促して、さらに遊んでくれと言い出すので、最近我が家の三毛猫に困らされています。
トンボ猫が来る前は一匹で走り回っていました。一日にそんなに構われたがる事はなかったのです。
しかし、私が朝ごはんを食べ終える前にセミ猫が遊んでくれとせがむようになりました。トンボ猫はごはんさえ食べられたら特に何も言うことはありません。爪研ぎや爪研ぎでないものの破壊活動に勤しみます。
セミ猫は5分遊んで、また私が食事に戻っても納得いかずに走り回って、最後はにゃあと威嚇するように鳴きます。根負けしてまた遊んであげるのですが、ごはんや家事などの合間に遊んであげる事が朝の2時間近く、或いはそれ以上続くのです。
遊び過ぎてたまに衰弱するんじゃないかと思うほどです。
そのくせ、後輩のトンボ猫が追いかけっ子に誘っても三回に一回しか乗りません。
トンボ猫はごはん食べてトイレして二度寝して、セミ猫が遊び疲れた頃に起き出して参加しようとするので、噛み合わないのです。
ただし、トンボ猫は5分遊べば満足しますから、機嫌を取るのは簡単です。


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