台湾のコーヒー農園を巡ってきました。
こんにちは、川野優馬です。
今僕は台湾のコーヒー農園に滞在しています。
あんまりイメージにありませんが、台湾でもコーヒーを作っているんですよ!
ここ台湾でも、新しくいくつかのコーヒー農家さんと結束してきたのでその様子を報告してみたいと思います。
お茶で有名な阿里山
今回僕が訪れたのは、台湾南部の阿里山。
世界的に有名なお茶の生産地で、山脈は南北に大きく、最大標高2663mの山々が15も連なっています。
最初に訪問した農園はこんな感じ。標高は1200mくらい。素晴らしい農園だった。
1つは品種がすごかった。
エチオピア発祥のゲイシャや、ケニアの研究所で開発されたSL34。アジアでは超珍しい品種が育ってる。
ハワイ経由で新しい品種が最近入ってきたみたい。
▲新芽が紫色の珍しいタイプのSL34品種。
▲強い株に接木をしながら、大切に育てるゲイシャ種。台湾には台風も来るので、風対策の支柱も。
もう一つは乾燥技術が素晴らしい。
もともと家族がお茶農家で、新しく20年ほど前にコーヒーの栽培を始めたとのこと。
お茶で有名な場所なので、お茶生産の設備はばっちり。
お茶用の乾燥機を使ってコーヒーを乾燥してました。初めて見た!
コーヒーは乾燥時間がとても大事で、収穫期に雨や霧が多いアジアではどうしてもコーヒーが乾ききるまで3-4週間もかかってしまいます。
それを、雨や気温が低い日は機械で、晴れの日は太陽の下で乾かしながら、暑いアフリカと同じ10日間で乾燥を仕上げていました。
短い乾燥で仕上げられるほど、輪郭がはっきりとした風味になるので最高の設備!
今以上にどうやったら美味しくなるか、もっとたくさんの人に楽しんでもらえるようになるにはどうしたらいいか、色々話して、収穫が始まる12月にまた来る約束をしました。
▲モリモリに実がつくSL34(エスエル・サンスー)。
次に行った農園は標高1000m。
コーヒー農園というよりかはもはや森。
コーヒーの木は全く整備されておらず、半ば放置されていて、たくさん木はあるのにコーヒーチェリーを摘む「ピッカー」と呼ばれる人がいないために、ごくわずかな量しか生産していないもったいない状態でした。
ボーボーに生えたコーヒーの木を見てるとなんだか悲しい気持ちも。
でも、この農家さんもお茶を育てていて、お茶畑とコーヒー農園が共存している、とても魅力的な環境でした。
▲「龍眼」と呼ばれるライチに似た味のフルーツ。森ではコーヒーの木と共存して、日陰を作る役割になっていました。
ピッカーを集めて、精製所をつくって、農園を整備するところからお手伝いをする話をしたら、自分たちの森を整備できることにとても喜んでくれました。
森を守りながら、お茶と一緒にコーヒーを美味しくつくる。楽しい仕事が始まりそう!
アジアのコーヒー農園のポテンシャル
エチオピアとかコロンビアとか、素晴らしいコーヒーをつくる場所はたくさんあるけど、アジアのコーヒーもきっと真面目に取り組んだらきっと世界レベルに美味しくなれると思いません?
生産の背景やストーリーも1農家1農家本当に魅力的。
▲農家さんにいただいたランチ。農園で食べるご飯が一番美味しかった。
アジアのコーヒー美味しいぞ!ってなれば、放置された森も復活して、農家の収入も増え、昔からの農業の知識ももっと生きてくるはず。
どんなことができるかとても楽しみだ---。
また行きます、台湾の阿里山。
川野優馬
LIGHT UP COFFEE
さいごに
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