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どうやって人は消費した時に感情が動くのか?美味しいカレーを食べて感謝した話。

めっちゃ美味しいカレーを食べていたら気づきました。今日はプロダクトを通したコミュニケーションのお話です。


みなさんは、毎回食事の時に食べ物に感謝しますか?

ほとんどの人が普段はそんなに意識せずに食べていると思います。僕もそうでした。

ただ先日、ふと大好きなカレー屋さんでカレーを食べていたら、感謝の気持ちが湧いてきました。「有難いなあ〜」って。それもとても意識できるレベルで。


それで、なぜ僕はその時感謝する気持ちが出てきたのか考えてみると、何かを食べて、つまり何かを消費して生まれる感情には、僕の中では3つのフェーズがありました。

これは、プロダクトを通して消費者の感情レベルをどう動かすか、という1つのメカニズムだと思ったので、思ったことをまとめてみます。


プロダクトが持ち得る3つのコミュニケーション段階

(前提:そのプロダクトが良い、自分にフィットしている)

1、その要素を認知する

→例えば、料理のメニューに、「人参カブれんこんが入ったカレー」と書いてあれば、その食材に気づけますよね。でも書いていないと、何が入っているか、なんの要素でできているのか、どういう仕組みなのかってなかなか意識しにくいと思います。

そしてなおかつ、食材がちゃんと認知できる大きさで食べられると、「ああ、人参って美味しいな」と思うように、ただ単純にカレーを食べるだけのレベルから1つ上がった、具材を楽しむ、要素を楽しむレベルになります。


2、ストーリーを知る

→次のフェーズは、その料理がどう作られているか、誰が作っているか、もしくはどんな背景があるのか、というストーリーを知った時です。

例えば「この人参は雪の下で育てられていて甘いんですよ」って聞くと、その特徴を、背景をもってより楽しめる。より認知できる。この人がこうやって作っている料理なんだ、って顔や工程が見えると、親近感も湧き、もっと体験が豊かになりますよね。

ストーリーはとても大事。でも僕はその美味しいカレーを食べていて、さらに次のフェーズがあることを自覚しました。


3、作り手の意志が伝わる

→なぜその味にしているのか、どんな思いでその食材を選んだのかとか、作り手の意志が明確に伝わる。

ここまでくると、感謝の気持ちも必然的に生まれるし、共感も生まれる。ストーリーの意図、背景の1つ1つが立体的につながり、しっくりくる。深く理解が及びます。

今の時代、共感とかストーリーってとても重要なキーワードですが、それを結ぶ「意志」がどう伝わるかということがもっと大切だと、なんとなく思いました。


カレーは美味しすぎる。


日常で考えてみます

コミュニケーションで考えれば、日常会話でも同じことがありそう。

1、「私、カフェでバイトしているんです」

→その人の要素が見える。理解が1つ進む。


2、「私、5年もカフェでバイトしているから、コーヒー作るのと接客は得意なんです」

→ストーリーが見えて、よりその個性に親近感がわく。


3、「私、直接人の笑顔に触れる仕事が好きで、3年後に地元でカフェを作りたいので、今カフェでバイトしているんです。」

→意志がわかって、共感が生まれる。


...みたいな感じかと思いました。

例えがずれてたらすみません。。でもなんとなく言いたいことは伝わるでしょ!


意志は石

その料理・製品・サービスを作っている人は、なぜそれを作っているのか、それを通して何をしようとしているのか、なぜその形にしているのか、とかっていう意志が伝わると、より感情を揺さぶり、波が起きるんだなあと思いました。

意志で波を起こす。池に石を投げると波紋が起きるのと同じ原理。



今年は、意志をどう投げていくか、ということを意識したいなと思います。



川野優馬


さいごに

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