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こんにちは、学芸の松本です。

トップの画像は、先日の昼休み中に、改修中の2階の現場近くで撮ったもの。作業台に何気なく置かれた現場監督の寺嶋さん(大登建設)のヘルメットがカッコよく光っていました。

さて、改修レポートは早くも10回目が目前。
日々、記録しておきたいことがいろいろと湧いてきます。

「記録」と言えば、そもそも20余年前にこの社屋が新築された時の記録は、残っているんだろうか・・・

そう思って、社内の倉庫を先輩の岩切と漁ってみたところ――

ありました。フィルムカメラで撮られた、分厚いアルバム9冊に及ぶ写真の数々が。着工前から竣工後まで、さまざまな行事や作業の風景が丹念に撮影されています。

その中で興味深いものについては順次ピックアップしてご紹介するとして、今回はこちらの1枚を。

右下に「'95.2.1」とあるように、竣工から1カ月ほど経ったころに、ビル西側から東方面を撮ったものです。

単純な外観写真ではありますが、現在はすぐ西隣に地上7階建ての大きなビル(下の写真の左後方に写る「三旺京都駅前ビル」)が建っており、社屋の全体像を真西からは捉えることができないため、今や貴重なアングル。

それにしても真西から見た社屋――コンクリートの壁に小さな窓がぽつぽつと開いただけのずっしりとした外観は、さながら大洋を航行するタンカーのよう。奥にそびえる京都タワーまでもが、ちょうど船体から伸びる煙突のように見えます。

ちなみに発見したアルバムの中には、社屋の建築模型を収めた写真も残っていました。これを見ても、タンカー的シルエットを描く社屋西側と、正面に当たる南側や道路に面した東側とは、印象が大きく違うことがよくわかります。

最近は木津屋橋通り沿いのすぐそばに某チェーンホテルも新たにオープンし、観光客の方も増えたことで、界隈の人の動きが少しずつ変わってきました。

果てさて、"眠れるタンカー"の行く先やいかに・・・

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