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お香つくり ~線香~2

お線香の作り方

 基本は、白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)。そして、椨粉(たぶこ)、支那粉(しなこ)などの糊剤があれば、お線香をつくることができます。
 調合として、タニ沈香(辛味)、シャム沈香(甘味)を使用すると、また違ったお線香の香りになり、深みが増します。

香りには重さがある、そして、聞く

ところで、香りには重さがあります。
基本的に、甘い香りは重い。辛い香り(清涼感)は、軽い。
 他の香原料との調合で、バランスよい香りをつくっていくのは、なかなか難しいです。龍脳(りゅうのう)清涼感、桂皮(けいひ)清涼感、甘松(かんしょう)苦甘酸、木香(もっこう)甘、と、いろいろありますが、燃やすと、それぞれの特徴がまた異なり、少しの配合でも、全く違う香りになります。そこが面白くて、自分だけの香りをつくることができることが楽しいんです(^^)
 香りは、嗅ぐではなくて、聞く、と表現します。これもまた面白いです。


香炭に火をつけて、燃やしたときの香原料の香りを聞いてみます


お線香の押し出し

香原料を調合し、こねこねしたら、お線香押し出し機で、溝があるダンボールへとゆっくり置いていきます。乾燥してくると、反りが発生し、機械で多し出すよりも、まっすぐ直線にはなりません。しかし、それがまた手作り感、そして何よりも、自分の想いがのってくるので、唯一無二のお線香が出来上がります。


銀色の長い部分を軽く、くるくるまわすだけで押し出せます


二番札所、極楽寺へ

さっそく、作成したお線香を、四国八十八ヵ所、2番札所、極楽寺へ奉納してきました。私が幼い頃から通っている、お寺です。

2番札所極楽寺お線香立て


部屋の浄化や、リフレッシュに

 お線香は、お寺、というイメージが強いですが、部屋の浄化や、自身のリフレッシュ、瞑想にも、使用できます。
 香りは、仏様の好物といわれています。深海の海のように、宇宙のように、神秘的で、私たちの五感を超越したところに、存在しているような。そう考えるとワクワクします。

お線香を半分に折って、お部屋で焚きます





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