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あなたをダメにする人は

あなたをダメにする人は
あなたから奪うことだろう。

時間を、お金を、はつらつとしたエネルギーを。

それはあなたに
水の中でもがき続けるような苦しみを与えるだろう。

しかし、そんな日々の中であなたはいつしか気づくはずだ。
彼らが本当に奪ったものはなにか、ということに。

あなたをダメにする人が、
真っ先に奪うもの……
それはあなたの「自信」だ。

お前になんかできっこない
お前なんか、どうせダメなのだから
お前の代わりは五万といる
存在価値のないお前を、私が拾ってやったのだ……

ハッキリとは言わずとも
彼らはそれをあなたの意識のなかに潜り込ませる。

その毒の種は
あなたの心の奥底に
いつしか深い根をはり
あなたの世界から色を奪うだろう。

通り抜ける風の心地よさに微笑むような、
そんなちいさくささやかな幸せに棘のつるを絡ませる。

どこまでも行けたはずの大地は棘で覆われ
咲きかけた花のつぼみは首をもがれ
あなたの世界はどんどん、狭く窮屈になり
「希望」を吸いとられていくことだろう。

そしてあなたは思うのだ。
「もう、自分はどこにもいけないのだろう」
「この暗い、狭い世界で一生を終えるのだろう」と。

彼らは、飛べるはずだったあなたの翼から
羽をむしりとり、
あなたを狭く冷たい鳥籠のなかに押し込める。

「容易いものだ」とほくそ笑みながら。

あなたをダメにする人は
そうやって
あなたを「ちっぽけな存在」に仕立てあげるのだ。

あなたを奴隷としてこき使うため
あなたを観賞用の小鳥として鳥籠で飼い慣らすため
あるいは、彼らのステータスの象徴として、
彼らのうしろを侍らせるために

あなたは
そんな「くだらない存在」ではない。

あなたがいま「できっこない」と思っていること
「頑張ったって仕方がない」とため息をつくこと
将来に絶望しかないと嘆いていること

それらはもしかしたら
彼らが作り出した幻影なのかもしれない

あなたは自分が思うより、もっとできるのに
もっと価値のある存在なのに
愛されるべき人なのに

そう信じることを許されていないだけなのかもしれない。

あなたをダメにする人と共にいてはいけない。

彼らといることは、
あなたの心になんの幸せももたらさない。

彼らといることは、
あなたの心を腐らせ、
正常な思考機能を麻痺させる。

彼らは「助けて」と叫ぶあなたの叫びに
眉をひそめながらイヤホンの音量をあげ

「辛い」というあなたの訴えに
「お前が弱いからだ」とせせら笑うだろう。

そう……、彼らがあなたの苦しみに気づく日は
悲しいことだが“決して来ない”のだ。

どんなに努力しても
どんなに苦しみを積み重ねても。

あなたの苦渋の声は
彼らを肥やし、懐を満たすだけなのだ。

もしも、あなたがそのことに気づくことができたなら
彼らとともにいてはいけない。

今すぐに物理的に離れられなくてもいい。
ただ、心を彼らから遠ざけてほしい。

彼らが口走る耳障りな呪文に
耳を傾けてはならない。

彼らの罵倒に対して
鼻で笑えるような芯の強さを持たねばならない。

そして、
いつかあなたに彼らが不要となったときには
彼らの「お前はもういらない」という負け惜しみを
笑って受け流してやればいいのだ。

「私にもあんたはもういらないよ」
そう笑って。

本当はもっとずっと青く広かった空に、
広かった大地に「ただいま」を言いながら
深く息をすればいい。

今、あなたをダメにする人とともにいるあなたへ

あなたはあなたが今思うより
ずっとずっと崇高な存在だ。

そのことを胸に秘めながら
どうか、強く生きてほしい。

いつか深く息を吸い
「ほんの少し時間を無駄にしたかもね」と
笑えればいい。

自信さえあれば、
人生はなんとかなる。

心を支配されなければ、
いつか必ず檻から出ることができる。

そう信じて、前を向こう。

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