ディレクションとマネージメントと室井さん

こんにちは。ダーマツ ( darma2 ) こと Yuki Matsudaです。
今回は、前職でディレクションやマネージメントをやっていた際に心がけていたことを書いてみたいと思います。

そもそも、どんなチームでどんなことをしていたのか?

心がけていたことを書く前に、前職における状況を簡単に説明させてください。
前職では、アプリチームのディレクター&チームリーダー(マネージメント)という役割を担っておりました。チームについてはこちら。

実際にやっていたことは、クリエイターが物作りに集中できるよう、そして物事を前に進めるようにあらゆること(交通整理、調整、時には開発など)をやらせて頂きました。詳細は下記の記事をご参照頂ければ幸いです。

まとめるとか管理とかはあまり考えていなかった

前職のアプリチーム、本当に優秀な方々が揃っていまして、業界では有名な方々がほとんど。そんなチームのディレクションやマネージメントをやらせていただいたせいか、こんなことをよく言われました。

「アプリチーム、優秀な方々が揃っているので、まとめるの大変そうですね」
「尖った人たちのマネージメント(管理)を担当すると、苦労も多いんじゃないですか?」

確かに、ディレクションやマネージメントをやっていて、大変じゃなかったとか苦労はなかったといえば嘘になりますが、そもそも自分はまとめようとか管理しようとは考えていませんでした
こんなことをいうと、「まとめるとか管理するのが役割=仕事なのに何してたの?」と思われるかもしれませんが、自分はそういう考え方ではない方が良いと思い、あえてまとめるとか管理しようとはしませんでした。

心がけていた3つのこと

今回の記事の本題です。私は、ディレクションやマネージメントをやらせていただいた際、3つのことを意識してました。

①チームのパフォーマンスをいかにあげるか
私は、下記の『Googleの「最高の上司」がチームの生産性を高めるためにしていること』という考え方をとても参考にさせて頂きました。

先ほども記載させて頂いた通り、自分がいたチームメンバーは本当に優秀な方々でした。そのため、自分自身が常に考えていたことは、

『優秀な方々が、パフォーマンスを最大限発揮できる環境を作ることができれば、質の高いプロダクトが速くできてきて、結果それが会社のためになるのではないか』

つまり、「どうすればチームメンバーがいかに物作りに集中できるか」を常に考えていました。それが上記でも紹介した forkwell様に書いて頂いた記事 に繋がります。
(その中で、『医療現場におけるトリアージ』という表現は、すごくよく書いて頂いたなと恐縮な反面、嬉しい表現でもあったことは内緒です)

②お互いの期待値合わせ
「どうすればチームメンバーがいかに物作りに集中できるか」を実現するために、Google記事の中で出てくる、下記の考え方が重要でした。

自分はチームの部下たちを「下」から支えている
彼らがよく口にするのは、”I work for her.(私は彼女=部下のために働いている)“ という言葉。
自分の役割は部下のサポート役だと自覚しているのです。

それでは、下から支える、サポートするためにはどうすれば良いのか。
自分がまずやったことは1on1の時間をもらい、全チームメンバーに下記のことを聞きました。
あなたがパフォーマンスを最大限発揮するために、自分にできることはありますか?
もちろん、自分で「こうすれば物作りに集中できる!」と考えて動くことも実施してましたが、それが必ずしもメンバーのためになるとは限らなかったので、現状の動き方も含めて、チームメンバーに自分のサポートの仕方の 期待値合わせ をしました。
中には「松田さんだからアプリチームをまとめれている」なんてことを言っていただけることもありましたが、それはこの期待値合わせによって、思い込みのサポートではなく、チームメンバーのパフォーマンスを発揮するためのサポートに繋げれていたから、言っていただいた言葉なのかなと思います。

③踊る大捜査線の室井さん理論
最後は若干ネタっぽくなりますが、ネタのようでネタではない話です。
踊る大捜査線というドラマ・映画に登場する「室井さん」という役があり、その室井さんの好きなシーンがあります
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の「どうして現場に血が流れるんだ」のあと、捜査本部を立て直すシーン。

室井さん「全捜査員聞こえるか。自分の判断で動いてくれ。
       
本部への報告は厳守。現場の君たちを信じる。」
(中略)
同僚の方「これからが大変だな室井、所轄やSATに勝手なことをさせて。
          根回しもせずに橋を封鎖してしまったんだ。」
室井さん「責任を取る、それが私の仕事だ。」

・・・しびれますねw
太字の部分が本当にすごいなと思う部分で、
(1)自分たちの判断で動く=自律型(自己)組織の推進。
(2)現場の君たちを信じる=信じて任せることができるリーダー像を体現
(3)責任を取る=心理的安全性の構築
の3つがこのシーンに詰め込まれていると感じるためです。
もちろん、自分がいた組織は、劇中に出てくるような組織ではありませんでしたし、状況は全く違いますが、マネージメントして上長や経営陣が期待することと、チームメンバーがパフォーマンスを発揮するためには?に繋がるものだったのではないかなと思います。

とはいえできなかったことも多い

Googleの記事のことを意識していましたが、できなかったなと思うことも多かったです。特に意識はしたものの、自分のスキル不足でできなかったのは、「心理的安全性の構築」でした。
「自分をさらけ出し、感情的な衝突をなくす」を苦手としていたせいか、
チームランチと1on1の実施はしていたものの、構築までできなかったのは、「自分のさらけ出し」の足りなさにあったのかもしれません。

まとめ

今回は前職のディレクションやマネージメントで意識していたことを書かせて頂きました。意識していたことで、完璧にできていた訳はありませんでしたが>< もしディレクションやマネージメントなどで苦労されている方がいらっしゃいましたら、一つの考え方として参考になれば幸いです。
最後に、ここまでの長文を読んでいただきありがとうございましたmm

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