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日本教育とアメリカ教育の”違い”はどこから来るのか?(高校留学で感じた事)

はいどーも、ユーマです。

今日は僕が高校生の時に留学して実際に感じたことをご紹介いたします。

恥ずかしながら、先日僕はインタービューを受けまして、その際に自分のサークルなどの活動の原動力になった考え方を問われた際に、高校留学のことを思い出しました。

その時感じたことを話してみると、聞き手の方は納得されていたみたいなので、今回は僕が4年前に考えてたことを振り返って書きたいと思います。



<アメリカと日本の教育の違い>


まず前提に、僕はアメリカの教育最高!!とかは一切思っていないです。
あと、日本の教育最低!!とかも思ってないので、語弊がないようにお願いいたします。



<知識と知恵>


僕が思うに、根本的に教育しているものが違うと感じました。

皆さん、なんとなく想像できると思いますが、日本教育は知識専攻型
それに対して、アメリカ教育は知恵専攻型だと思います。

僕が考えるに、アメリカの知恵専攻型の教育は、アメリカ人からしてみると、

使えない知識なんてなんの役に立つの?
興味ないことはできないに決まってるやん。

と言われるでしょう。

逆に、日本の知識専攻型の教育は、日本人(生徒と言うより先生や文科省)からしてみると、

将来何かしらで約立つから学びなさい。
これくらい一般教養として当たり前でしょ?

と言われるでしょう。

ではなぜこのような違いが生まれてしまったのか?



<言語の違いが生んだ教育方法>


僕は言語構造が教育方法の差を始め根本的な考え方の差を生んだと考えています。

では、英語と日本の言語的に最も違う構造なのはなんでしょう?

英語を日本語に訳す時に最後から訳すから、話す順番!!

と言われる方は結構いるんじゃないでしょうか?

でもですね、僕はもっと根本的違いとして、

I (アイ・主語)の有無だと思います。

僕が留学していた時、まだ英語もあんまり話せない時、主語を抜かして喋ってしまうことがよくありました。

日本なら話の流れでなんとなくわかるのに、アメリカでは、

Who? What?

と言う感じに聞き返されてしまうわけです。

え、この話の流れで、お前以外あるわけないやんww
って思うんですけど、主語がないと成立しないことが多々あります。

つまり、アメリカでは個人(個性)が大事な社会なんですね。

しかし日本は主語をつけなくてもわかってしまうがゆえに、個性を主張する習慣があまりなく、

勝手に(悪意なく)個人が押しつぶされていきました。

主語の有無で個人を主体で考えるか考えないかが変わってしまったと僕は思ってます。


そしてこの言語の差が教育にどのような影響を与えたのかと推測すると、


アメリカ

では僕はOOが好きだからOOの勉強します!
と言うのが優先されるようになりました。

彼ら(アメリカの学生)は”好きだから”と言う興味から、
こんなことしてみたい!と言う”夢”に早い段階で変わっていきます。

こうして夢ができたアメリカの学生に対して学校は彼らの夢を叶えるためにサポートする場所として成立していきました。

言い換えると、知識の使い方(知恵)を教えてあげることで、自発的に知識を収集するような教育方法です。


日本

はと言うと、めちゃくちゃ勉強してくれた昔の頭いい人たちが集まって、

これからの日本をよりたくましく・強くするにはどうすればいいんだ?
と考えたわけです。(富国強兵とかそこらへん)

そこで出た答えは、私たち(日本人全員)の教養レベルを世界一にしよう!
こう考えたわけです。

昔の賢い日本人たちは日本を個人(ミクロ)として考え、世界を集団(マクロ)として考え、その中で、日本社会が世界で勝つためには日本の水準を世界一にするべきだ!と考えたわけです。

こうなると、生まれてくる教育システムはこうなります。

全員がOOできて、XXできて、△△もできる人材。

そうして当時完璧と思われた”義務教育”が出来上がるわけです。

つまり、日本全体のために日本の若者にはなんでもできる力をつけさせよう。

言い換えると、義務教育の期間で全ての基礎となる知識を全て授けて、その後社会に出る時に自分で知識の使い方を学ばせようとする教育方法です。



<教育方法の差が生み出した差>


大学の存在意義

アメリカでは高校時までに決めた自分のやりたいことを実現できるようにより専門的な知識を学ぶ場所としての大学

日本では、高校時までに得た知識をどう使うかを探るために経験を積む場所としての大学

このような違いから、結果として大学院への進学率の差が生まれてきました。

アメリカではより学びたいから大学院へ、
日本では、大学で十分経験できたから企業に入りより実践的に。


教育格差

アメリカ教育を擁護するような人が最近の日本人には多く見られると思いますが、日本の教育も捨てたもんじゃありません。

日本は世界で最も優れた識字率を誇る国です。
これは江戸時代からダントツで優れており(寺子屋などのおかげ)今でも国民全体の教育水準は世界有数の国家です。

しかしアメリカにはあんだけ優秀な会社がたくさんいて、超お金持ちもいっぱいいるやん!

まぁ、そう言う教育を施したから当たり前の結果だと思うんですけど、

アメリカでは英語もよく話せない人がたくさんいます。
教育の平均値をとれば日本と大差ないかもしれませんが、
アメリカは極端な格差社会です。

そして総資産上位50人がアメリカ全土の資産の半分以上を持っているとまで言われています。

なぜこのような差が生まれたのかと言うと、

教育課程で自分の好きなものがわからない人は日本にも多くいると思いますが、アメリカも同じです、同じ人間ですから。

アメリカの教育方法はできる子はめちゃくちゃ伸ばす。
できない子はできるようになるまで待つ。またはほっとく。
こんな教育です。

そのせいで所得まで差が開いてしまいました。


世界での成長スピード

日本は高度経済成長期めちゃくちゃすごかった!!
とよく言われますが、僕たちは生まれてないので全くわかりません。

しかしながら、現代と比較してみると少しはそのすごさがわかるかもしれません。

みなさん、現在の企業の時価総額ランキングをご存知ですか?


1位:アップル
2位;アマゾン
3位:マイクロソフト
4位;アルファベット(グーグル)
5位:バークシャーハサウェイ
6位;フェイスブック
7位;アリババ
8位;テンセント
9位;JPモルガン・チェース
10位:ジョンソン&ジョンソン

と続くわけですが、
日本のトップ、トヨタは43番です。。。
三年前までは20番くらいだったのに、、、

30年前の時価総額ランキングを見てみると

1位:NTT
2位;日本興業銀行
3位:住友銀行
4位;富士銀行
5位:第一勧業銀行
6位;IBM
7位;三菱銀行
8位;エクソン
9位;東京電力
10位:ロイヤル・ダッチ・シェル
11位:トヨタ自動車

と続いているんです。

日本やばくないですか?
めちゃくちゃすごかったんですよ、

なんでこんなにすごかったのかを教育方法の差でいうと、

みんながある程度できるからスピード感が世界と比べてハンパなかったわけです。

しかし、この後、バブル崩壊と日本の内需に頼りきり販売のおかげで今のようになっていきました。(それだけじゃないですけど、、)



<今後の日本教育>


どうなるかはわかりません。
単純にアメリカのようにするべきだ!!
とは全く思いませんし、

日本は日本らしく、日本人にあった教育方法をこれからも見つけて行くように努力しないといけないですね。

まずは、大学への国からの助成金を増やすことから始めてもらえればありがたいかと、、笑

まぁ、以上のことを高校生の時に思ってて、日本では日本教育ができないことをTEDを通してやってみよう!と思ってライセンスまで取り、開催しましたが、日本人の話し方はプレゼンに向いてないことや、日本人的にはTEDでは生き方を知れる!という勘違いからなかなかTEDではうまくいかないな〜と苦戦したことを今でも覚えています。

これからも教育問題には関心を抱きつつ生活していきたいと思います。


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