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M-1グランプリ2023感想

ダブルパチンコ🎰🎰

M-1グランプリ2023を観ました!全組素晴らしいパフォーマンスでこのレベルの上昇はどこまで続くのだろうと感動するばかりです。現役プロ芸人目線で率直な意見を書かせていただきます!(一部ネタバレもありますのでお気をつけください・敬称略)

お酒を飲みながら観ました!

◼️令和ロマン

素晴らしいトップバッター。本当になんでもできる二人なんだなあと思わされました。くるまの、ケムリに対する信頼がすごく見え隠れする関係性に漫才師というものの美しさを覚えます。ただなんでもできる2人だからこそ、ここはギャグを一個挟んでほしかった。昨年の敗者復活戦で見せた。キャー!のび太さんのA!B!C!D!EFGH~なんて登場ですぐやったもよかったと思うのですが…残念。100点。

◼️シシガシラ

素晴らしいパフォーマンスは普段よく一緒になるシシガシラさんそのものでした。ツカミの爆発力、憧れるものがあります。あえて苦言を呈するならギャグが足りなかった。浜中さんは脇田さんのこと見慣れてるかもしれませんが、初見のお客さんからしたら脇田さんはパチンコ玉にしか見えてません。ここはダブルパチンコ1択だったように思います。100点。

◼️さや香

同期にこんな恐ろしい漫才師がいること、本当にゾッとします。漫才一本でやってたら比較されてたろうな、あー漫才師だけじゃなくて良かった、と。最初から最後までみっちり笑いを詰め込む形とは違うけど、逆に言うとどんな冷めてる場所でも爆発まで持ってくパワフルさが彼らの凄さ。だからこそ、だからこそギャグをしてほしかった。新山くんが石井くんの襟をつかんだときの手の形、そうです。ビッグ官能小説チャンス(ビッグ官能小説をやるチャンス)です。来年は両方の襟を掴む可能性を感じた、そんなコンビでした。100点。

◼️カベポスター

バトルの場において本当に癒されるたたずまい。M-1グランプリの予選はみーんなギラギラしてるけど、彼らは飄々としててかっこいい。だからこそときめく。それなのに最後に愛嬌さえも出ててたまらなかったです。ただ噛んだときに謝罪の一言である『ソーリーロバートソン、コメンテーター』。きっと浜田くんの脳裏にはこのギャグが浮かんでたと思うんだよなあ。尺のことを考えて削ったのであれば、すごく損をしてるかも、でもよかった。100点

◼️マユリカ

逆にこっちは愛嬌の塊みたいな二人で、初見の多いお客さんにもきっとそれが伝わってるんだろうなーって思いました。純粋掛け合いであんなに面白いボケ、すごすぎ。でも阪本さんのボケ数にたいして中谷さんのギャグ数は0。それはあまりにも少なすぎる。阪本さんが舞台の端に経った時、ギャグやるくらいの広さはあったと思います。緊張してたのかな?100点。

◼️ヤーレンズ

もうなんかずーっと漫才やってろ!って思ってしまう。それくらい漫才師って感じます。本当にいい漫才師ってお客さんとかいなくても勝手に掛け合いやってるんだろうな、って信頼感があるからボケも嘘っぽく聞こえなくていいのかなと思う2人です。決勝前におしゃべりさせてもらったりもしました。その時ギャグをやる素振りはなかったので、『まさか決勝はギャグなしでいくのか…?』と思ってましたが、まさかのギャグ0。短いジャケットの楢原さんの口から『ショートジャケット』→『ロング魚やきグリル』のコンボが出れば結果は変わったかもしれません。100点。

◼️真空ジェシカ

呪物コレクターのツカミに信頼をおいてること自体が真空の面白さに繋がってる気がしました。M-1をフリとしか思ってない、野望のデカさ。この二人も同期で、よく一緒になるのです。なのでぼくはあえて厳しい言葉を言わせていただきます。ギャグをやれよ!ギャグを!なんでやらないんだよ!もったいない!漫才1本削ればギャグ24個はできたので、そこだけですね。100点。

◼️ダンビラムーチョ

芸人をやってると面白いと思ってても声出して笑うことって少し減ってきたりもします。真面目に観ちゃうので。ただ全体を通して『声を出して笑い続けた』のはダンビラムーチョさんです。この人たちはなんなんだろう。確固たるノリが二人の間にあってくりぃむさん、マユリカさんみたいなほっこりさせる関係性。いいですよね。ただネタ終わり大原さんがユニフォームを取りに行ったとき、あれだけ時間あったら原田さんはギャグをやるべきだ、と。これは本当にちょっと思いました。100点。

◼️くらげ

この服装で決勝行くの無理じゃないんだ!あまりにも硬派すぎる。それでいて見た目がすごく活きるネタをやってて、M-1への情熱やかけてるものの物量に圧倒されました。R-1という大会に挑むとき、少なからずこんなんがR-1だと合うかなあ?とか考えてるのですが、彼らはその量が圧倒的だろうなーって感じるすごく好きなネタです。ただ杉があれだけ単語言われたら、その単語にまつわるギャグをやらない、というのは少し不自然でした。杉はすこし亀に似てるので『亀ゴールキーパー』をやれば、お客さんも、ああ!亀だしね!となったと思います。100点。

◼️モグライダー

お二人とも面白さが十二分にバレてる状態で決勝。これはすごいことですよ。緊張感があればあるほど面白い漫才なんで、M-1で見るとまた格別に面白いよなー。ただ審査員の方も言ってた通り、永久歯だろうがポイをやらなかったことが心残りです。たしか予選ではやってただけに、なんとなく損ではないかなと。そこはぼくも審査員の皆さんと同意見でした。100点。

ファイナルステージは漫才による戦いなので割愛します。お疲れさまでした。

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