夢んぼ開発部と音楽制作プロジェクトの3つの目的

私たちは、障がい者が地域の一員として社会参加・社会貢献できるように支援しているNPO法人 夢んぼの開発部のメンバーです。

「福祉事業の開発部ってなんだ?、何するの?」

ごもっともな?です。みなさんのご理解とご協力により、障がいのある者の生活が支えられています。私たち自身も障がい児の親であり、障がい者であるので、これには大変感謝しています。

『福祉』とは『公平な幸福を願い、実現する』ことと思いますが、「強者が弱者に、健常者が障がい者に、介護する者がされる者に、助けと施しを授ける」という印象が強まってしまっているように感じます。誰もが『公平な幸福』を得る権利を行使しやすいように、社会を整え、機会を準備し、時間を用意することも大切なのではと思います。もちろん、権利を求めれば、義務が生じるので、誰もが社会貢献に努めねばなりません。

『障がい』とは『あるさまたげにより、通常の活動がさしつかえる状況』であって、そのさまたげが小さくなれば障がい者ではなくなるのかもしれません。視力の弱い人が眼鏡により通常活動ができるようになったのと同じと思っています。

夢んぼ開発部は、障がい者がもっと活躍できる「居場所と出番」を増やすため、自ら新しい事業を立ち上げる事業開発による「機会の増大」と、もっと多くの方が社会参加できるように「しくみをつくる・しくみをなおす」ことによる「さまたげ の減少」を両輪に取り組んでいます。

今回の音楽制作プロジェクトには3つの目的があります。

『自分たちのテーマ曲をつくる』 障がいある者の心の声の代弁であったり、ひとりの人間としての体験や学び、自立に向けての努力や挑戦、「くるしい、くやしい、でもあきらめない」を表現したい。そして、その家族の不安、葛藤、勇気や、福祉従事者などの支援者の重圧、使命感、責任感も表現できたらと、“自分たちに合った曲を自らつくる” ことを目指します。

『自分たちの音を楽しむ』 誰しも心身になじむリズムとメロディがあり、素直な思いを等身大で伝える歌詞には共感できます。障害があっても心の底から、“音を楽しむ” ことのできる環境整備を目指します。

『音楽を通じてみなさんとつながる』 マイノリティかもしれないけれどアイデンティティ(自分を認識し自信をもって生きる)はあるはず。この音楽制作という発信を通じて、障がいへの正しい理解と障がい者の社会参加・社会貢献の場づくりを進め、“つながる”  そして “いつか夢をかなえる”を目指します。

この3つの目的を目指して活動していきます。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

夢んぼ開発部 村田、日比野   E-MAIL:yumekaihatu@yumenbo.org