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逃げたカイト~カイト⑤

数分後、店員はスンドゥブチゲ1つだけをテーブルに運んできた。
やっぱりカイトは、自分の分はキャンセルすると店員に告げて、店を後にしていダ。

そんなに食べたくもないスンドゥブチゲ
ごはんなしスンドゥブチゲ、カイトが単品で頼んだ時は、「辛い鍋には、白ごはんいるやん!ケチやな!」と思ったが、現状置き去りにされたことに少なからず、ショックを受けてもいて、ごはんも食べれるほど、余裕もなかったので、よかったのだが…。
振られて、おひとりで食べるスンドゥブチゲ…。

あ~やっぱり、自分の欲するコーヒーとケーキにしてればよかった!!!

日頃、自分軸で生きよう!我慢して他人に合わせたりせず、自分の望むことをしよう!ご自愛をしよう!と思っているんだけど、我慢して人に合わせちゃうところがあるんだな、私…。と反省した。

カイトが逃げたと分かった時、すぐ追い電話はしなかったんだ。
明らかに逃げたんだもん。
きっと、無口な私、そして不気味に薄ら笑っていた私に振られるのが怖くて逃げ出したんだから、そこにlineや電話したら、更に怖いやろ…。と思ったから。

次の日にマッチングアプリとline、確認したら、ブロックされてた…。

彼は、マッチングアプリのプロフィールに
何の連絡もなくブロック、連絡がなくなる仁義のない人は男女ともに関わりたくないです。
と書いてた人なんですよ。
それを自分でやっちゃうんだから…。

カイトはプロフィールに書いていた前向きポジティブな性格じゃなくて、他者を落として、自分を上げる人だったし、人って自分がやりたいことをやってる人に対して嫉妬するらしいから、ロリータファッションしたかったんじゃないかな~笑

たぶん、女性とあんまりお付き合いしたことがないから、極度に振られることに抵抗があったんだろうな~。
マッチングアプリの初顔合わせだから、上手くいくことばかりでもないのにな~。
私が脈ナシと分かった途端、振られる前に振るをやりたかったのなら、韓国料理屋で「電話かけてきます」と言って逃げるんでなくて、
「今日は会いに来てくれてありがとう。でも、蒼子さんとは話が合わないみたいだから今後のお付き合いは控えます…。それと、職場から戻ってきて欲しいと連絡来たんで、これで失礼します。スンドゥブチゲ食べて帰ってくださいね。お会計は済ませておきます。では…。」
ってな具合にしたらスマートだったのにね~

結局、お会計はされていなかったよ。




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