中学時代
私も石原裕次郎ファンでしたが
それを上回る男の子がいました。
背丈はチビで、顔も不細工
しかし、のどと度胸は抜群でした。
 
昼食後や休憩時間になると
机を２つ並べてステージにして
石原裕次郎を歌い始めるのですね。
 
まわりの少女は拍手喝采
ちょっとしたスターですね。
 
休憩時間ですからそれほど
多くの曲はうたえないのですが
リクエストに応じることもありました。
 
しかし、かれは必ず１日に１回
自分のお気に入りを披露するのですね。
 
これはデビューまぢかの曲で
殆ど曲名を聞いても分らないと
思いますが、「港」という曲です。
 
これを必ず入れるのが彼の
拘りだったのですね。

この歌詞は実に寂しげなのですが
ムードたっぷりに歌い上げ
彼の表情は生き生きとしていました。
少女たちから絶賛の嵐でしたね。

正に「嵐を呼ぶ男」