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【書評】本屋大賞『そして、バトンは渡された』を読んだ感想。「家族」ってなんだろうね。

以前のnote「貧乏生活はチャージ額に表れる。」でも書きましたが、フリーランスになったばかりの頃はお金が本当になくて
口座残高が数百円とかの生活をしていたので娯楽に費やすお金ももちろんありませんでした。

最近やっと人間らしい生活ができるようになりまして…!

本屋大賞が発表されたと同時にそれを何も考えずにポチることができた自分にちょっと「成長したなぁ」なんて感じてしまいました笑

本が大好きです。

中学生の頃は読書感想文を気軽に投稿できる制度があって、「学年で一番本を読んでる子」として表彰状もらったこともあるくらい笑(友達いなくて本ばっかり読んでたなんて言えない)


せっかく本を読める金銭的な余裕が出てきたので、自己満足ですが
読んだ本の感想をどこかに形として残しておきたいと思って
これからはnoteに読書感想文をひっそり投稿していこうと思い立ちました!

てか書いておかないと同じ本を買ってしまう、みたいなことが起こる記憶力のなさに絶望。

第一回目が2019年の本屋大賞作品です。

私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。

このキャッチコピーに心惹かれました。


私もそんなに家庭環境が順風満帆って感じじゃなかったのもあって、常々家族のあり方については考えてしまう節がありました。

多分ざっくり私の家族の話をすると「え、かわいそう…」って言う人もいると思うんだけど、私自身はすごく幸せに生きてきたと思っているので、
だからこそこの本がすごく好きだったんだと思う。


よくある「家庭環境を題材にした本」と正反対

家庭環境や家族との繋がり方について焦点が当てられている本というのは大体そこに悲劇があるものだと私は思ってます。

幸せな家庭の話だけじゃ本として成立しないから笑


だから苗字が4回も変わっている主人公を描いた作品、きっとどこかに辛くなるような話があるのかなって思って読み始めました。


見事に辛い話がなかった笑

登場するお母さんお父さんはみんなそれぞれに素敵な人たちで、そんなお母さんお父さんと主人公の距離感もまた、近すぎず遠すぎず、でもきっとそれが家族なのかもしれないと思えた。

だからこそ逆に家族ってなんなんだろうって考えさせられる話でした。


血は繋がってなくても人は人を大切に想える

最後まで読みきった時に、「良いタイトルだな」って思った。


血は繋がってなくても人は人を大切に想える。
よくあるような恋愛話とかじゃなくて、親子という関係性において、です。


日本では離婚率は3割を超えていて、3組に1組が離婚する結構な離婚大国って言われてます。

家庭円満、ずっと家族仲良し!みたいな家庭を探す方が難しいんじゃないかな。


血が繋がってることが家族、っていう定義じゃなくて、
大切に想うことで人と人は家族になれるのかもしれないと思えた心が温まる本だった。

きっと離婚大国の日本では、共感する部分がある人も少なくないと思います。

改めて、家族っていいなって思ったよ。


小説なのでネタバレをあまりしたくなく…興味のある方はぜひ読んでみてください。

結構納得の本屋大賞でした!

こんな感じで備忘録的な書評をしていこうと思います。

まぁまぁ本読む方なので定期的に更新できればいいな^^

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