集合写真_9059

1000人の大学生がラオスに中学校を建てるまで

「この学校が出来たおかげで勉強ができるようになりました。村一番の秀才スーペーニョンくんはなんと、郡の選抜優秀生徒に選ばれたんです。」

ラオスの首都ビエンチャンから車で約40分。ここに日本の大学生1000人の思いのつまった中学校があります。日本の学生とラオスの中学校、その架け橋となったのは夢人~yumenchu~という団体でした。


ラオス人の先生とスコップを振るう

からっからに乾いた大地は、燃えるように赤い。東南アジア独特の赤土が風に吹かれて、汗をかいた体にへばりつく。2015年春、ぼくたちはラオス人の先生と一緒にスコップを振るっていた。夢人が支援する、3校目中学校の建設予定地に砂場を作るから手伝ってくれ、というわけ。大学の夏休みを使ってラオスまで行ったのにはわけがある、もちろん観光ではなく。ぼくたちは、ここに、この場所に、この砂場があるこの場所に、中学校を建てるのだ。


ブラピの100校よりも、1000人の1校を。

ハリウッド俳優や、お金持ちたちが慈善活動としてポケットマネーで途上国に学校を建てたりする。ぼくたちみたいな貧乏大学生が努力して建てるより、「合理的」?
ぼくたちは、そうは考えなかった。社会を動かすのは、1人の力じゃなくてみんなの力だと思うからだ。ブラピが建てる100校よりも、1000人の大学生が力を合わせて建てる1校に価値があると信じている。ぼくたちは、1000人の力で学校を建てることにした。メンバー100人でもなく、ましてや1人の金持ちでもなく。


すっごいよ!一体感!

クラブイベントってのは、なんだかネガティブなイメージがつきまとう。オラオラ。六本木。テキーラ。すっごいよ!一体感!的な(リーマンマイクさんの格式高い名曲、一聴の価値アリ)。ぼくたちがそんなイメージのつきまとうクラブイベントを開催しようとしたのには、わけがある。ひとつ、より多くの学生に参加してもらえると考えたから。1000人弱の学生が集まることができる場はそんなにない。ひとつ、クラブイベントは客と出演者っていう構造が生まれないから。「見る」んじゃなくて、音楽を「楽しむ」場だから。みんなで楽しんで、騒いで、その結果ラオスに学校が建っちゃう。これこそぼくたちが創りたかった「循環」だ。これこそ本当の「すっごいよ!一体感!」だ。


一朝一夕には完成しない

イベントを開催するっていっても、昨日の今日でできるものじゃない。箱をおさえたり、ブッキングしたり、そして集客。「行くに決まってんじゃん、頑張れよ!」「わり、用事があっていけないけど、応援してる!頑張れよ!」そんな友人からのひとつひとつのLINEが励みになった。同じ信念をもって活動している団体にも声をかけた。他団体の開催するイベントにも頻繁に足を運んだ。ひとつ、またひとつ…いつしか夢人のまわりには20を超える協力団体がいた。


東京のハロウィンは凄まじい

10月31日、東京の街にはゾンビやらミニスカポリスが跋扈する。やっぱりぼくたちもゾンビやらミニスカポリスに仮装している。でも遊んでるんじゃない。夢人が開催するんだ、ハロウィンイベントを!雨にもかかわらず、会場の前には長蛇の列。友人達。協力団体のみんな。大勢のみんなが夢人を応援してくれていた。会場は熱気に包まれる。DJの繰り出す音楽がぼくたちを踊らせる。そこには、1000人の大学生がいた。思いをひとつにした、1000人の若者が。うん、東京のハロウィンは凄まじい。こんなにたくさんの学生を集めて、ラオスに学校を建てちゃうんだから。


学生が楽しめる最高の遊び空間を演出し、収益金はすべてラオスへの教育支援につなげる。


ぼくたちが創り出すのは、そんな「ポジティブな循環」なんだ。



そして、2016年7月-----------

ぼくたちは、新たな挑戦をする-------------



タイトルは「KAOPANSA 2016」

音好きが楽しめる豪華ゲストによる「DJタイム」

関東最高峰のダンスサークルによる「SHOW CASE」

白熱の攻防を繰り広げる「フリースタイルMCバトル」

究極の遊び空間を創って待っています。


学生に、楽しいを。

ラオスに、学校を。


学生団体夢人-yumenchu-





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