【ぴくっ07 チックを馬鹿にした少年に石を投げつける。小学校を卒業する】

ある日、学校から自宅のマンションに帰り、
駐輪場へ自転車を停めたとき、
「ブッ」と唾吹きチックを出したのですが、
それをそばで見ていた明らかに年下と思わしき男子が、
「ブッ」と真似をしてバカにしてきました。

ぼくは屈辱に燃え、
気にしていないフリをして傍の花壇により、
砂利を一掴み握りしめて、
周りに人通りのないことを確認した上で、
向こうを向いてるその男子に「おい」と声をかけ、
こちらへ振り向いた男子の顔めがけて、
手に掴んでいた砂利を投げつけました。
男子はまるで水玉風船が破裂して水が溢れるように、
「ワァァァーン!」と泣き出しました。

ぼくはやってやったぞ、
と盗っ人のように小走りで、
マンションへ入り階段を二階へと上りました。
成敗してやったぞ、
と喜びを隠しつつ玄関ドアを開けて自宅へ入りました。
すると……。

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