たんすの引き出し

たんすの引き出しの、
一段目と二段目を交換しました。
正確には、2年ぶりに元に戻したのでした。

元二段目にはTシャツをはじめとする服全般を、
元一段目には下着類を仕舞い込んでいた。
それを改めました。

以前は、今回の改め後と同じスタイルだった。
一番上に服全般で、その下が下着。
服を選ぶのに頭を悩ませるたのしみがあったから、そのほうが都合がよかった。

前に交換したのは2年ほど前だった、たぶん。
4回生のはじめごろ。
服を選ぶ、買うことがめんどくさくなったので、パンツとかの段を一番上にしてやる、とひねくれ、やけくそでパンツ第一のたんすを完成させた。
それ以来、2年間そのままだった。
服に悩むだなんてどんな心境だったんだろうと、全く思い出せなかった。なんかイライラしてた。

見た目に対するこだわりがなくなり、メイクもしたくなくなり、日焼け止めも塗りたくなくなり、なんとなく無気力な時期だった。

とにかくひねくれていて、
いろんな物を処分したり、人付き合いもぶっきらぼうになったり、新しいことを取り込むのが嫌いになり、唯一料理をして家族に食べてもらう趣味だけを続けていた。

誰ともあそばなかった。というか予定を入れようもなかった。彼氏も東京にいるので月一で会うだけ。本当に、人と会う予定がない。

コロナ前に仲良くしていた友達とは全く別のカリキュラムを4回時に勝手にとっていたので、学校でも、特に誰と深く仲良くするわけでもなかった。
ゼミで、同回生、数人と話せるようになっていたくらい。

好きだった建築も、結局チーム戦だったり、協力できたもん勝ちだったりして、素直に好きだけじゃダメなんだなと、どこか身が入らなくなり。

ああ、やっぱり寂しいやつなんだな、自分って、と思った。寂しいやつだとは思ったけど、寂しくはなかった。ぜんぶどうでもよかった。
みんなはなんで人とずっといられるんだろう。
なんでこんな小さなコミュニティーで、何人も仲良くできる人を見つけられるんだろう。
結局自分だけがこうなんだ。

書いていて、リアルなその頃の気持ちを思い出してイライラしてきた。

その頃は病んで泣くような感情は湧いてこなかった。あきらめ、ひねくれていたのである。

そんなこんなでそんな感じだから、服に対するこだわりもなにも湧いて出てこない。

それをやっと交換して元に戻しました、気力の湧く日々って、意思のある日々っていいね、っていう話でしたー。

でも思い出してしまったせいで、いまなんかむしゃくしゃしてます。
ひねくれ気分を思い出してしまった。ああ

あの頃は諦めてたから良かったんだけど、
振り返ってみると悲しくなる。
卒業式で、自分はなんて寂しいやつなんだろうと思った。

いまになってちょっと泣きそう。
なんか久しぶりに泣けそう。
自分には何かの素質がないんだな。
こんだけみんな友達がいるのに、自分にはいないんだもん。でもなんの素質がないのかな。
別にもうどうでもいいんだけどね。

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