坂田 由美

Relight Committee 2017に参加しています。講座を通じて感じたことを…

坂田 由美

Relight Committee 2017に参加しています。講座を通じて感じたことを書いていきます。 https://relight-project.org/report/expander-2108-02-13/

最近の記事

エキスパンダー☆ユミ

「彼女は突然現れた。 ある時は敏腕OL、またある時は社会彫刻家。 その名は、エキスパンダー☆ユミ」 自分の病気のことで頭がいっぱいになってしまい、第6回のRelight Committeeの感想は書けそうにないな…と思っていたところ、今日の帰りの電車の中で、突然「エキスパンダー☆ユミ」という言葉と一緒に、こんな昭和歌謡が天から降ってきた。 「エキスパンダー☆ユミ」 そうよ アタシはエキスパンダー エキスパンダー☆ユミ!ユミ! 手術室から飛び出して 女の

    • 繋がりたいという欲求

      「だから、そこに入っていくかどうか、それはあなた次第です」と二宮先生が言った。 「話すことが苦手でなかなか特定のコミュニティに入って行くことができません。先生の場合はどうされているのか、自ら進んで入って行くのか教えてください」という私の質問に対する回答だ。 先日の第5回Relight Committeeのテーマは「コミュニティ」だった。冒頭に、菊池さんの「今後自分のアクションを通じて、どんなコミュニティと繋がりたいのか、という観点で二宮先生の作品を観て下さい」という言葉が

      • チャーミングに異化する

        Relight Committee 第4回(テーマ 「観光」)。 今回のRCは、3月11日に向けて実行する具体的なアクションについて、各メンバーにぐっと意識を向けさせる内容になっていた。 午後の時間、「生きるってめんどくさい」というアクションを実行中のOG関さんの話を聞く中で、妙に心に引っかかる言葉があった。 「宮島さんが『あなたの作品はとてもチャーミングだ。アートとは本来チャーミングなものなんです。』と言ってくださったのがとても嬉しかった」(関さんのお話より)

        • 子なし女の「老いがい」

          第3回目のRelight Committee 。テーマは「老い・経年(身体と時間)」。 今回のRCは「子どもがいない」ということを強く意識した1日になった。「子どもにどう説明するか?」「老いをどう考えるか?」という問いかけに答える時、実際の子どもの有無や、子どもとの関わりについてどうしても向き合うことになる。皆にも、42歳になって子どもを授かる可能性がほとんどなくなったこと、積極的に子どもを産まない人生を選択してきたわけではなく、自然な流れでこうなったことなどを話した。

        エキスパンダー☆ユミ

          きっかけとしてのハダカ 「見ること」と「話すこと」

          Relight Committee2日目。 テーマは「ボディ・身体」。 とにかくたくさんの人のハダカを目にした1日だった。午前中は粘土によるヌードデッサン、午後は自らの身体を媒体にした現代アート作品の事例学習、その後皆で人形町の銭湯「世界湯」へ。様々な関係性や異なる場面で見るハダカ。「身体」というものに様々なフェーズから向き合わざるを得ないよう仕込まれたプログラムだ。 「見る」ということに関して言えば、ここのところ視覚ということについて思いを巡らす機会が多い。3日

          きっかけとしてのハダカ 「見ること」と「話すこと」

          アートとロマン派と戦争

          Relight Committee初日。アーティストの宮島達男さんのお話をうかがった。 いくつも心を貫くような言葉がある中で、とりわけ「アートは戦争の方向へ行かせないための力」という言葉が深く響いた。 回覧された宮島さんの著書『芸術論』の中に散りばめられていたのは、私にとって馴染み深いイギリスロマン派の詩。 宮島さんが大好きな哲人の言葉という、シェリーの『西風に寄せる詩』の一節。"If Winter has come, can Spring be far beh

          アートとロマン派と戦争