万が一を引き当てた話②

嬉しい嬉しい。
一昨日までお世話になってた馴染みの病棟!
また助産師さんたちに会える!
何より我が子がいる!

これだけですごく元気になった。

みんな私の顔を見るなり
「おかえり!大変やったね!」って走ってきてくれた。
「赤ちゃんは相変わらずマイペースやけど元気よ!」と写真と動画を見せてくれた。

先生、助産師さんたちは、もちろんこの周産期心筋症という病院を知っている。
でも実際患者を診るのは初めてらしい。
みんなで青ざめたらしい。

わたしの心臓と肺は水が溜まって真っ白に膨らんでいた。
普通ここまで水が溜まると心臓の動きが悪くなるらしい。
ただ私はまだ30代。
幸い心臓の動きは正常だったらしい。
だから回復は早かった。

足はまだパンパンやけど酸素も外れ、すぐに自力で歩ける程度になった。

念願の我が子と対面した。
2日ぶりに授乳した。
グビグビ飲んでくれた。
そこから体重はぐんぐん増えた。

もしかして退院せず1人病院に残ったのって
わたしを病院に来させるため?
なんて普段好きじゃないスピリチュアルなこと考えてたら助産師さんにも同じこと言われた。

もしこの子も一緒に退院してたらきっとわたしは受診してなかった。
我慢したはず。
2週間検診で相談しよう。ぐらいに考えていた。

もう一晩我慢してたら手遅れでしたって言われた時ゾッとした。

結果的に2週間程で退院できた。
14キロ減った。
足が半分の細さになった。
歩ける。
息ができる。
深呼吸ができる。

退院したら新生児とイヤイヤ期真っ只中の子の育児。
こんな出来事振り返る暇もなく忘れるだろう。
だからどうしても覚えてる間に記録しておきたかった。
忘れかけた頃読み返して、今生きてることに感謝しよう。



後日、2万人に1人を引き当てたんやから
宝くじ当たるんちゃう?
豪邸建てようか!
なんて話してたけど結局買わなかった。

家族4人狭い部屋でぎゅうぎゅうに暮らすのが今のわたしの幸せだから。

ま、大前提に当たるわけないねんけどな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?