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手紙。

情報をダダ漏れさせるのもどうかと思うのだけど、さくっと書くと、長女のクラスには不登校が3名いることがわかった。うちの子含め。こうなってくると先生の負担、半端なさそうだなと思いつつ、オンライン化すれば解決できることもたくさんありそうだなと思ったり。

オンライン化がすべて良いわけではないことはなんとなくわかる。でも、オンライン推奨派なもんで、なかなかデメリットがピンとこなかったりもする。というよりも、不登校にとってはオンライン化によるデメリットよりも、メリットの方が圧倒的に上回る。先生の負担も下がると思うんだけどなぁ。

一部を抜き取り、切り取ってみれば、オンライン化が進むことで不登校になってしまう子もいるかもしれない。でもそれも、ギリギリまで踏ん張ってた子がオンライン化によって「安心して不登校ができるようになった」とも見ることができる。

不登校の理由はその子にしかわからない。個別対応が基本なので、不登校をひとくくりに語るのは違う。

学校の役割ってなんだろう。

不登校になってわかったのは、「勉強は学校じゃなくてもできる。」ということ。学校に比べ効率は落ちてしまうし、学校ほどのカバーはできないけれど、今後はそうじゃなくなるだろうな、とも思う。

こんな学校があればいいなぁと思うのは、学年だけ決めてあって、あとは自由に学べるスタイルがあること。興味のある分野をとことん。でも苦手なことも少し挑戦できるような。もくもくとひとりで勉強するのが好きな子がいれば、わいわいしながら勉強したい子もいるだろうし。それはそれで大変だろうけど、学校を良いものにするには、ぶち壊してみることも必要かもしれない。

だって、わたしが子どもの頃から、ほとんど何も変わってないんだもの。30年以上。

***

冒頭のクラスに3名いる不登校の子。うち1名はわが子。そしてもう1名は、長女の友人だ。2人で遊びに行くほど仲が良い。その子が、なんらかの理由で、ここ最近学校に行けなくなってしまったらしい。これから別室登校をするのだと聞いた。

その子から自宅に届いた手紙を読んだ長女が泣いていた。泣いていた理由は、たぶん、その子のツラさを感じたからなのだと思う。そして、学校にいっても、教室にその子がいないことが寂しいと思ってるのだと思う。

その子も、ごくたまにしか来ない長女にわざわざ手紙を書いてまで連絡をくれた。ちゃんと自分のことを伝えたいと思ってくれたのだろう。

長女も手紙の子も、優しいなぁと思った。
そして、泣いている長女の背中を見て、親はなんとも無力だな、と思った。

その日から、長女は自身の不調を治すべく、がんばっている。自律神経の本を読み、そこに書かれていた「自律神経を整える方法」を実践しはじめた。そして、「校外学習は絶対行く!」と宣言までしていた。

「手紙くれた子もいくの?」と聞いてみた。
「うん!」と返ってきた。

手紙の子は、スマホをもっていない。
きっとこれからも手紙でやりとりするんだろう。

いま、1通何円で送れるのかもわかっていないわたしは、長女と一緒に切手を買いにいこうと思った。


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