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「日本のリベラル派」に抱く違和感の正体

皆様、こんにちは、こんばんは。
杉並区議会議員の小林ゆみです。

前回のnoteの投稿から、少し時間が空いてしまいました。
第3回定例会(年4回ある大きな議会のうち、秋の議会)が閉会した次の日から監査委員としての実地監査が立て続けに入り、議員と監査委員としての仕事、乳幼児2人の世話に追われて、気が付いたら冬になっていました(T-T)

「ちゃんとしたnoteの記事を書かなくちゃ、書かなくちゃ」と思って日々を過ごしておりましたが、今日子供達の世話をしている時にふとに頭の中に浮かんだことを、今から気ままに書いてまいります。
※普段のnoteの記事は、何度も読み返して何日もかけて文体や構成をきちんと整えているのですが、本日は自分向けメモのような感じにしたいと思います。

さて、本題ですが、皆様は自分の政治的スタンスを「保守」「中道」「リベラル」のどこに位置付けていらっしゃるでしょうか。

私自身は周りから「保守」だと思われていますが、トピックや時代の流れによってはリベラル寄りの考えを持つこともあります。
(例:医療、福祉などに関しては、リベラル寄りかもしれません。)

最近SNSを見ていると、「保守」政治家・言論人同士のバトルや、「保守 VS リベラル」のバトルが目に入ってくることがあり、「保守かそうでないかを無理に決めて、がんじがらめになることはないのになぁ」と思えます。

ただ、私が今こう思えるのは、今年春の選挙期間中に浜田山駅前で出会った「リベラルお兄さん」のお陰ですので、私自身も少し前まで
「保守はこう、リベラルはこう。」
と思って発言していました。
「リベラルお兄さん」のお言葉をじっくり考えた結果、国民・区民を分けて考える前に、まず皆様が抱えている目の前の課題や、これからの未来出てくる懸念を一つずつ解決していくことが重要だと今は感じています。

https://note.com/yumi_suginami/n/nad8c2b1cc7b1?sub_rt=share_b

(↑『リベラルお兄さん』の記事はこちらです。)

しかしながら、一般的な話はさておき、こと「日本のリベラル派」の一部の論調に関しては「おかしいな」と感じる点が多々あり、今までそういった場面に出くわしては「むむむ?(理解できないな)」と首を捻っておりましたが、今日、自分の頭の中でその違和感の正体が理解できました。

結論から先に言うと、日本の一部のリベラル派の方は「旨味は当然のように味わうのに、それに伴う責任や課題を殊更に主張する」という点です。

例えば、私は35歳の女性であり、今年で議員9年目となりますが、初当選した26歳当時は議員として大変未熟でした。(今もですが^^;)
その未熟さゆえ、先輩議員からよく叱られたり、議場で登壇すれば野次が飛んでくることも多々ありました。
ただ一方で、未熟ゆえに先輩たちにたっぷり指導してもらえたこと、他の議員からの野次で議員力を鍛えてもらったことに感謝しています。

そして、女性であるということからか、良い思い(ミスしても男性より少しだけ大目にみてもらえる、女性特有の体調不良を理解してもらえるなど)も嫌な思い(男性にはしないであろうパワハラ的な言動を区民、職員、議員の方から受ける、セクハラなど)も経験してきました。

私は選挙の際に
・フレッシュな新人
・女性
・若い
ということを自分から発信したり強調したりしたことはありませんでしたが、以上三つの要素は私自身を見てもらえればすぐにわかることですし、業務に直接関係無いことですので自分では特に気にしておりませんでした。

初出馬の際。

しかし、逆に言うと私以外の方からしてみると、私に関しては以上三つの要素「しか」見えていない(悪いことではありません。自然なことです。)ということもよくあり、先述したような「若い女性」特有の色々な体験をしました。

ただ忘れてはいけないことは、例えば私が小林優美ではなく「小林優(まさる)」という56歳の男性だったら恐らく当選していなかったであろう、ということです。
政党無所属で56歳の男性が、選挙の10日前まで予備校講師として教鞭を執り、突然選挙に出ても当選はしなかったでしょう。

では、何故当選したのか?
「若い」「女性」だからです。
この事実を私は十分に理解し、「若いからこそのメリット/デメリット」と、「女性だからこそのメリット/デメリット」と付き合ってきました。
デメリットを強く感じる時期もありましたが、メリットを思い出して耐えることができました。
私は、女性であることと、初当選当時若かったことに感謝しながら、本日まで議員活動を送っています。

一方で、今の一部の「日本のリベラル派」はどこかがおかしいのです。

「若いからこそのメリットは享受するけれど、若いからこそ受けるべき試練は受けたくありません。」
「女性だからこその旨味は全部受け取るけれど、女性ならではの不満や試練は全部外部にアピールして無くしていきます!」

といった具合です。
これは、私が今まで日本の(昔からいらっしゃる)政治的左派に感じていた違和感に通じます。
つまり、
「日本人としての旨味は当然受け取るけれど、日本人としての義務は果たしたくない!日本はおかしい。日本が嫌いだ。海外は凄い。海外を見習え。」
という考えを持つ政治的左派の方たちです。
(政治的左派の方が皆このような考えをお持ちということではありません。)

岸本聡子 杉並区長も、BBCの取材において、いつも助けてもらってお世話になっている杉並区の男性職員が聞いたら気分の悪くなるような、男性蔑視とも捉えられかねない発言を全世界に向けて発信していたので、私が今年3月の議会で厳しく指摘しました。

(↑私が議場で読んだ全文です。後半に岸本区長に対する批判があります)

「女性だから、男性が優しく助けてくれる。そもそも、女性だからこそ得られた票があって、僅差で区長に当選できた。でも、私の職場はボーイズクラブのようで、女性としては疎外感を感じている。」とでも言いたいのでしょうか。

「女性としての旨みを味わい尽くしたけれど、女性だからこそ感じる疎外感を無くしたいので、区役所の部長・課長を女性ばかりにしたい」とでも考えているのでしょうか。

私は、こういった身勝手な考えにうんざりしています。

というより…政治の仕事に性別って、そこまで関係あるのでしょうか。
勿論、ある限られた分野(女性特有の病気に関することなど)では女性がリードした方が良いと思いますが、区政運営全般を見渡してみると、
施設再編計画や実行計画の遂行、行政のデジタル化、財政、高齢者福祉、障害者福祉、教育…etc.
に「女性」という要素はどこまで関わってくるのでしょうか。
全く関係ないことが殆どです。

私は、業務に関係無いことを業務に持ち込み、新たな問題や仕事を生み出して人の時間と労力を奪うことは無駄であると思っています。
今の日本の「リベラル派」には、「旨味は取るけど、苦いところは外にペッペッと出す」ような無責任な振る舞いをする方が多いように感じ、「リベラル」という言葉の誤用に思えて、大変残念です。

私は政治的保守派と言われますが、先人が築いた我が国日本に日本人として生まれてくることができたことに感謝し、「日本と地域に恩返しがしたい」と思って生きているだけであり、それは「保守」というよりごく普通な考え方のような気がします。

例えばアメリカでは、リベラル派と言われる方々も皆国歌を高らかに歌い上げますし、根底に愛国心があります。
私も、愛国心がある一人の国民です。
保守・リベラルというよりは、日本を形作り、守り抜いてくださった皆様と、地域を発展させてくださった皆様に感謝している、ただの一国民です。
本来、
「先人や自分の置かれた環境に感謝の念を持つ/持たない」
という軸は、
「保守/リベラル」
の軸に当て嵌めてはいけない気がします。

(↑リベラル派と呼ばれるガガ様も国歌斉唱。)

あれっ、自分向けメモのはずが、結局長くなってしまいました。(^_^;)
とにかく、今の日本のリベラル派に感じる違和感の正体はコレでした。
軸がずれています。
いま一度、政治的保守もリベラルも関係なく、日本を良くするために何をすべきかを考えていきたいですね。

眠くなってきたので、まとめが雑ですね(^_^*)笑

それでは皆様、おやすみなさい(-_-)zzz


令和5年11月15日
杉並区議会議員 小林ゆみ

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