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その13 今の自分の訳(構成1)

自分の心を見つめ
重く異和を感じる所があることに気付く
その奥の自分の本当の思いを見つけて
物事を捉え直す
その捉え方を何度も何度も繰り返し心に留めていれば
そのうちそれは初めからそうしていたように
当たり前になっていく

そんな風に
心を洗い清めて整える
動じず執われない心の平静を目指して

本当の自分でないものを
心から一つ一つ解き そこから脱して
自分自身を救い出そう

皆同じ
偽りの自分が無ければ
心は調和して一つになるもの

全く皆同じだと知って
偽りの自分が全く無くなって
もう解いて脱する所も無いとき
心は動揺せず
執われることも無く
本当の静けさを得る

総てを持っているよ
心を観れば
光り輝いている
自分が今まで感じてきた無数の感情の経験の束が
どんな時も何があっても
その中から喜びを選び
怒りや恐れ不安は決して選ばない
その陀羅尼という戒を持っている
そんな自分を恃みとできる

完全に心が清浄になって
でこぼこも高低も蔓草のように纏わりつくものも無く
何もかもが無くなれば
全てのものが
その目にあるがままに映るだろう

前と変わらない自分のまま
全く生まれ変わっていく

全てを覚り一切を離れて
この世界の法が詳らかに観える
人の思いは結局皆同じ
だからその心を軽くする為の言葉もすっと出てくるんだ

これは心を解放する言葉
この言葉は不滅のもの
全ての制限を取り除き
そのエネルギーはあらゆる所に行き渡ってゆく

人として生き
人の思いを一つずつ味わって
その上で
この言葉の意味をさとり知るだろう
この言葉が無くなり尽きることは無い
だから
尽きないように思い念じる必要もない


参考文献:

法華経大講座 第九巻
著者・小林一郎
発行者・株式会社 日新出版

法華経陀羅尼呪の覚え書
著者・塚本啓祥
発行者・法華経文化研究所