短歌+エッセイ「はたち・手袋」
私がはたちだったころ、今日1月15日が成人の日だった。写真の中で浅葱に紅型の振り袖を着た私は、立ち姿も笑顔もいかにもぎこちないけれど、やはり初々しいものだったなあ、とわれながらしみじみと眺めてしまう。
そしてお正月といえば、何といってもかるた取り。小倉百人一首も好きだけれど、目下のマイブームはだんぜん「啄木かるた」。
石川啄木の作品五十首を中原淳一が絵がるたにした「啄木かるた」は雑誌「少女の友」が1939年新年号の付録としたもので、その人気は爆発的だったそうだ。私が持っ