環境

先日、友人宅にて昼食を作っていた時、友人が起業を夢見る学生とオンラインで話していたので軽く耳を澄ませていた。
その学生が言った。
「これまで周りに起業家がいる環境じゃなかったので…」
私は、うわ〜これ就活で言ったら減点されるやつ!と思いながらも、なぜかその台詞が耳に残って、その日の夜まで離れなかった。
お風呂場にて、一日の汚れを泡に吸い取り洗い流すのと同時に、耳について離れないその台詞を少しずつ心に吸収し消化してモヤモヤを洗い流していった。
そんなある日のお風呂場での考察を、自分への戒めとして、記録に残しておこう。


環境に在る。

環境は、大事だ。
特に、家庭環境は最も大事だとよく言われる。
なぜか。
一般的に、小学生くらいまでは、家庭外での行動範囲が狭く、己の意思で環境を選択することが困難であり、家庭内の環境に影響されやすいから。かつ、小学生までに、ある一定の価値観が形成されるから。


環境を選ぶ。

しかし、中学生以降、少年少女は己の意思によって環境を選択することが比較的自由にできるようになる。家庭外において、属することのできるコミュニティが増え、環境を選択できるようになる。
やんちゃな子とつるむのも、意識高い系のサークルや集団に入るのも、お酒を飲み続けて大学生活を送るのも、自由。
だから就職活動の際、自分を語る時に、環境のせいにする人間にマイナス評価が下されるのは当然だ。自分の求める環境を選ぶ、もし身近になかったとしても環境を掴みにいく、という努力をしなかったと堂々と口にしているのと同じだから。

もちろん、私自身も環境を選んで生きてきた。
ちょうど1年ほど前に探して選んだ、とあるベンチャー企業のインターン生という環境もそうだ。社長や社員さんと密に接する環境にあったから、望んだ以上に、ビジネスや自分の将来に対して常に上を見ることができた。しかし、社長と面談する度にいつも、「何かもったいない」と言われていた。その理由に薄々気付きながらも言語化しないまま、ここまできてしまった。
その、泡のようなモヤモヤが、先日のお風呂場で洗い流されたのだ。

環境をつくる。

インターンをさせていただいていた時、私に足りなかったのは、環境を「つくる」ことだった。
環境を選ぶ=インターンを始める ところまでで満足していたわけではない。与えられるだけではなく自分から学ぼう吸収しようとする姿勢が必要なことを大いに理解していたはずだった。
でも優秀な社長や先輩に囲まれて、どこまで自分がやっていいのかと立ち止まり、なんなら一歩引いてしまっていたくらいだ。そのわけを分解すると様々な要素があるのだけど、志の高さを維持できなかった・ポンコツ若造のくせに一丁前にプライドが高かった という要素が極めて大きなものであったことは確かだ。

強くなりたくて、バドミントン部の部長として、メニューから自主練から設計し、勝ちを目指すチーム作りに励んだ。
世界中を見て学んで友達を作りたくて、SIMなし・安ホステル泊まりで、世界46ヶ国を巡った。
意思が生まれた時、環境を探したり好機を待ったり環境を選んだりするのでなく、環境をつくること。それが私の持ち味だったのに。


昨日、内定者懇親会があった。
会社説明の中に、「人間力のあるプロ人材」を求めており、その「人間力」の要素の一つに「社内外の仲間と信頼関係を作り高め合う力」とあった。
同期とのGDの時、「価値のある仕事とは」という問いに、ある同期が「一緒に働く仲間や社会をインスパイアできる仕事」と言った。
素直に、この会社に内定をいただけて良かったと思った。
きっと、周りを惹きつけ巻き込んで自ら環境をつくっていける人達が同僚になる。私も負けたくない。

この先、どんな環境に在ろうとも、何事にも流されず、己の意思によって、環境を探し選ぶ自分であろう。
それだけでなく、「環境をつくる」側の人間になろう。
そのためにも、まずは志を高く強く持つ。

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