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【ボストン研修8日目】ATASK(アジア系女性のDV支援)とACLU(言論自由)研修

ボストン研修8日目:緊急対応によりアパートからのプログラム参加2日目でした。
写真が撮れないためレポートが急に寂しくなります。笑

しようがないので、私の朝ごはん。

食べかけの写真ですみません。アップするつもりで撮っていない、かつ、PCも横にあり切羽詰まっている感が伝わる写真です。笑 金曜日が中間発表。それに向けての財団職員との個人相談なども入り始め、夜か朝しか取り組めないのでこんな状態になっています。

さて、そんな8日目は、ATASK(エータスク)というボストンを中心としたマサチューセッツ州在住のアジア系の女性でDVで苦しんでいる人向けの支援をしている団体と、ACLU(エーシーエルユー)という、アメリカ自由人権協会という団体での研修でした。ACLUを一言で表すのは難しいのですが言論の自由を守るために活動をしているNGOです。

ATASKについて

こちらの動画を見ると、ビジョンミッションが伝わってきますが、もともとDV相談などでほとんどアジア系の人たちからの相談がなかったことが発端で始まった団体です。気づいたのはアジア系の一人の女性。相談がないはずはない、と分かっていたけれども全く相談がこない理由は何か。と考えたら「言語の壁」「文化の壁」が見えてきたそうです。様々な言語に対応した電話相談、裁判などでの通訳がちゃんとくるように補佐したり、研究や調査を様々な機関と連携しながら実施したり、教育、シェルター運営等をしているそうです。主に政府からの補助金で成り立っていますが、一部寄付なども得ながら運営しているとのこと。

ATASKから学んだこと

・相談がないということは、その声がないということではない。その声がどうして上げられないのかへの想像力が社会に必要。
・調査がないということは、社会にその課題がないとみなされること。特に寄付文化が根付いているアメリカではデータがないということはそこに必要性を訴えてもとても根拠が乏しい「ニーズがない」とみなされてしまう事にも。調査をし、データをつくるということはとても重要
・調査をするといっても、言語が様々で書いたりもできないため、その手法もコミュニティベースで実施
・スタッフもほとんどアジア系の女性
・大事なことはエンパワメント
・エンパワメントというのは、その人自身がその人が目指したいゴールに近づけるように支えるということ。"we are not doing for them, we are empowering so that they can do it for themselves."
=「彼らのためにやるのではない。彼らが自分のためにできるようにエンパワーする。」
という言葉が印象的。ここには大きな違いがある。
・DVも様々な要因や要素と連動している。自分たちはその専門家ではないため、連携をしている。(例:DV×LGBTQ等)
・スタッフをナビゲートするためのスタッフも雇い始めた。基本的なパソコンスキル等。彼らのもっているスキル(言語、傾聴等)とこのコロナ禍ではじまった必要なスキルを最初から持ち合わせている人は少ないが、そのPCスキルがハードルになってはいけない。


ACLUについて

ACLUについては、先述した通りですが、Wikipediaより引用すると

「米国権利章典で保証されている言論の自由を守ることを目的とした、アメリカ合衆国で最も影響力のあるNGO団体の一つ。1920年設立。2005年度の会員数は約500,000人。政府などにより言論の自由が侵害されている個人や団体に弁護士や法律の専門家によるサポートを提供している。これまでにACLUが起こしてきた言論の自由の諸問題を巡る数々の訴訟は合衆国における法律の発展に多大な影響を及ぼしてきた。公式にはどの政党も支持しておらず、その自由を擁護するスタンスにより、時には保守、時にはリベラル陣営の人々と激しく対立してきた。法廷闘争以外ではACLUの立場を支持する政治家へのロビー活動も行っている。ACLUの立場を支持する政治家は、保守[3]、リベラルを問わず存在する。」

Wikipedia

という団体です。

ACLUから学んだこと

・団体の内容以上に、マネジメントとリーダーシップ、ストラテジーの立て方についての学びが非常に大きかった会でした。
・ストラテジー(戦略)を勘違いしている人が多い。戦略は何か縛るものではない(not the handcuff)、パレットのようなものだ。スタッフと関わる皆さんで色を選んで塗る、塗るのはあくまでも自分たち。

・バリューのつくり方(クレドのつくり方)についてもスタッフが決めた方法について教えてもらいました。ワードバブルを使って最終的にチーフが言語化したとのこと。こまちぷらすのクレドのつくりかたをお伝えしたら、すごく参考になる!と喜んでもらえたのが嬉しいことでした。みんな半年以上かけてつくったかいがあったね!
・相談には3種類ある。「BlueSky(青い空)」なんでもゼロから相談、「ここにフィードバックを欲しい」と「報告です、このように進めます」という相談。この3つの相談のどれなのかを明確にする。
・すべての会議すべての会(例えばそれがスタッフのランチ会でも)にはオーナーをつける。新人にはランチ会のオーナーになってもらい、「あなたはこの会のオーナーです」と責任をもってやってもらい、やりきったらみんなでほめちぎる、フィードバックをする。そのオーナーシップが大事。

などなどもうすごい量の学びでした。
またいつかこのシェア会をしたい!


そして、今こまちぷらすは400年の歴史のあるお寺のお堂でカフェ2店舗目オープンに向けて準備をしています。子育てが孤立せず、たくさんの人での子育てが実現するよう、応援参加してもらえたら嬉しいです!