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モロッコ旅⑥ 〜リヤドとダードの違い

【前回の記事】

【今夜のお宿に到着】

12月28日の朝にカサブランカを出発し、首都ラバトを過ぎ、メクネスでランチをして、フェズ に入った。フェズ では王宮の綺麗な門を見て、その後高台にある要塞に行きフェズ のメディナ(旧市街)を眺めた。また車に戻りそこから10分位走った所でハッサン(ドライバーさん)はここだよと言って、車を止めた。時刻は17時半くらい、私たちは今夜から2泊するリヤドに到着した。今日はハッサンとはここでお別れで、次会うのは明後日である。モロッコはチップのある国なので、この時点でハッサンにチップを渡したのだが、金額等はこの記事の最後に書くことにする。

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【リヤドとは庭の意味】

「モロッコ 旅行」で検索をかけると確実に、憧れのリヤドに泊まろう!って出てくると思う。リヤドとは庭を意味し、中庭がある作りの贅沢な住宅建造物を指す。日本語では邸宅とも訳されるそうで、元々は富裕層の住宅だったそうだ。しかし豪華すぎる造りは維持費が高く、手放される事も多くり、2000年の少し前頃から宿泊施設として運営される様になったとのこと。

ハッサンと引き継ぐ形で、リヤドのスタッフが私たちを案内してくれた。その時、私は道端の看板に〇〇RIADと書かれているの見て、このリヤドで間違いなと確認していた。

リヤドの場所はメディナからちょっと外れた住宅地といった所だった。その時は分からなかったが、5分か10分歩けばメディナに入れる、その位の距離である事を私たちは次の日知ることになる。

メディナ程では無いが、この住宅地も町の造りが混み合っていて細い道が入り組んでいる。平城京は碁盤の目になっていて…と昔習ったが、メディナやその周辺の街はそれとは真逆の作りだ。なぜわざわざこんなにぎゅうぎゅうに作るんだろう、土地は沢山あるんだからもっと広がって暮らせば良いのに…と思ったが、日本では考えられないほど水が貴重なこの場所だ、川がない場所で生活することは出来ない。水がある所に集中するしかなかったんだろうな等とぼんやり考えながら、裏道をリヤドに向かって歩いた。

【リヤドの綺麗さに感動】

リヤドは表通りから歩いてすぐの所だったが、薄暗い裏通りに何となく窮屈さを感じながら歩いた。リヤドの扉は鉄製で重い作りだ。入ってすぐ目の前には狭い二階への階段、右側に廊下が続いていてすぐ左に折れていた。スタッフに付いて歩き短い廊下を歩くと、リヤドが意味する中庭に着いた。

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わーーお!いきなり建物4階分の吹き抜けになって、大きなシーリングライトとカラフルなインテリア。

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外見は地味で中に入ると物凄く綺麗っていうモロッコのこの演出!たまらんです。他にもお客様がいたので、残念ながら部屋全体の写真がない、申し訳ないです。ダウンタウンの松っちゃんがお笑いに対してよく言う緊張と緩和のメカニズム同様、スリに緊張しながらごみごみした外を歩いていて、いきなり綺麗な空間に通されるから感動が増す。この快感を知ってしまってからメディナを歩くと、建物の中が気になって仕方がなかった笑!

  ・晩ご飯

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リヤドで宿泊の手続きをしていると、外はもう日が暮れていたこともあり、この日の晩ご飯はここで頂くことにした。写真はミートボールと卵のタジンで、ほとんどのタジン屋で食べられるスタンダードな一皿だ。

【この宿はリヤドではない!?】

これは後日、ガイドさんが教えてくれたことなのだが、私たちが泊まったリヤドは正式にはリヤドではないらしい。ここはダードと言うそうだ。(看板にもリヤドって書いてあったじゃん!!)

本物のリヤドはこちら…

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全然造りが違うではないか!ガイドさん曰く、プールがないとリヤドとは言わないな〜と教えてくれた。観光客向けには、吹き抜けで大きなリビングを持つ様な建物もリヤドと謳っているが、本当はダードと言うらしい。リヤドとダードは維持費が全然違うそうだ。

すなわちリヤドが格上、ダードが格下になるのだが、高級なダードもあるそうで、それがこちらだ。

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有名人なども泊まるような由緒あるダードなんだそう。床、壁、柱の細工の細かいこと…家具も明らかに高そうだった。


…世の中には知らない方が良い事もあるのかもしれないなと感じた。


そうそう!私たちが泊まっているリヤド(本当はダードだが…)には接客スタッフが3人いた。女将の様なオーラの女性が1人と若い男性が2人。女将は年の頃で40代後半から50代に見え、日本人女性よりは大きめな体型だった。そして、基本的にはいつもヒジャブ(髪を隠すためのスカーフ)をしてる。

なのだが、最終日の朝に私たちの出発が早かった為かヒジャブをせずに接客してくれた。実は彼女は金髪のボブカットだった!外観が地味でも中身は豪華という価値観は建物に限らずだったのか!!と、軽いショックを受けた(良い意味で、良い意味で!)

【ドライバーへのチップ】

ではこの記事の最後にドライバーさんへ渡すチップについて書こう。結論、1日200ディルハム(2200円)を、別れ際に渡していた。半日の運転の時は100 〜150ディルハムが相場だそうだが、半日って日が無かったので毎回200ディルハムを払っていた。私たちのプランではドライバーさんだけだったが、ガイドさんが別にいる場合は同額をガイドさんにも支払う事になる。

そしてハッサンに最終日は感謝の気持ちを込めて多めにお渡しした。その他スタッフさんへの細かいチップも合わせると3万以上は掛かったと思う。チップは基本、現金なので換金は余裕をもってしておいた方が良い。

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【モロッコの換金率は?】

換金事情を合わせて書いておく。私たちは海外旅行をする際、基本的にVISAのクレジットカードキャッシングを使っている。VISAマークが付いているATMでお金を下ろすのだが、一回の最高額が2000ディルハム(22,000円)で、銀行への手数料を合わせると2033ディルハムの引き落としだった。手数料1.7%なので悪くないなと思う。

ここにカードキャッシングの金利がかかってくる。ビザで年利18%、翌月返せば1.5〜2%くらいだろうか。キャッシングすると手数料は合わせて3〜4%って所だろう。最大限安くてしたい方は、クレジットカード会社に電話で借入金を確認して、昨日ネットバンキングから振り込めばカードキャッシングの金利はほぼカットできる。

上記の通り私たちは基本、街中のExchangeは使わないのだが、モロッコは使っても良いなと思った。ユーロの換金率がなかなか良かった。現在の為替は1ユーロは10.66ディルハムなのだが、1ユーロを10.3ディルハム程で換金ができ、やはり手数料は3%位だった。円の換金率は忘れてしまったが、決して悪くなかったと思う。

また、モロッコの街中では大概のお店でユーロを使うことができた。だが、1ユーロ=10ディルハムで計算されるのでExchangeより3%悪くなることにご注意を。


それでは次の記事ではフェズの街中の様子について書いていこう。

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