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自分の中のエゴという面倒くさい存在

 ずっと前に、スピ系の年下の友達が「あの人は魂年齢が高い」というようなことを言っていた。人間は、何度も生まれ変わるものだから、人によって「何度目の人生」というものが違う。何度も生まれ変わっている人は精神が成熟している、という話である。その説を、自分が信じているのかどうかはわからない。が、人によって、とても若いのに、驚くほど精神が成熟しているよね、という人がいるのは本当だ。
 ケイトには、ずっとそういう印象を持ってきた。おそらく初めて会ったときの彼女は20代半ばか後半だっただろうと思う。早くに4人の子供を生んだケイトは、いつも私にも、母親のような口を利くのである。そして、それがまったく嫌ではない。むしろ嬉しい。このひとは精神の年齢が高いのだろうと思ってきたのである。

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