自分の記録としてレビューサイトに載せたものをこちらにも。2020年最後に最高のドラマに出会えました。感謝。

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Omoinotakeが主題歌ってことで録画しておいたドラマだったんだけど、3話くらい録り溜めしたところでなんとなく観てみたら面白すぎてビビった。あっという間に3話一気見してその後はリアタイで観てました。今ちょうど11話まで終わっていて、日付が変わってクリスマスに最終話なんだよね。

詳しいストーリーは割愛するけど、とにかくこのドラマは優しい。人間誰しも欠点があって、自分の中に抱えている傷があって、人には触れられたくないコンプレックスがあって。だけど毎日当たり前に時間は過ぎていく。自分だけが取り残されているような感覚に陥る日もある。でも、きっと誰かが見てくれている…って、このドラマを見ると少しだけ思えるかも。こういう世界が広がったのなら、少しだけ生きるのがラクになるかもしれない大袈裟ではなく。

ふたりの心が動く瞬間が好きで。安達だったらマフラーのシーンだったり、黒沢は酔って安達に介抱される公園のシーンかな。黒沢が安達を好きになった回想シーンが描かれた7話がとても美しくて、この回だけでも20回くらい観てる気がする。もちろん全話通して何周もしてるんだけど。とにかく幸せなシーンが続いていたので11話はダメージ大きくて…でもラストシーンめちゃくちゃいいんだよな…。零れ落ちる涙とか、ゆらゆら揺れる視線とか、無理に作る笑顔とか、ああ切なさが募る。安達が魔法の力で黒沢の心に触れて少しずつ押し上げられてきた自分を好きになる感情が、魔法の力で全てひっくり返されちゃうのはキツかった。11話ラスト時点じゃきっと自己嫌悪の最上級でしょ？でも、それだけじゃないって気付いて欲しいな…魔法がきっかけだけどその先は違うじゃん。

あと、学生時代の安達が自分の噂話聞いて落ち込むところも地味にキツいんだよ。ああいう誰かの他愛のない言動が、物凄く誰かの心に棘を残しちゃうことって実際あると思う。それがトラウマになって殻に閉じこもってしまったり。傷つくくらいなら一人の方が…って思っちゃうの凄くわかる。だからそんな重すぎる(と思っている)自分の初めてを、心から喜びながら受け止めてくれる人なんて現れたら好きになるに決まってるんだよな。それが建前じゃなく本心だとわかったら尚更。

Omoinotakeの『産声』もやっぱり素晴らしく良い。ドラマに寄せた歌詞がね…あの歌詞が背中をこれでもか…！って押してくれるわけで。オープニングのエモさもいいんだよな…ふたりの朝がリンクしていて。あれが重なって終わるのが理想なんだけど、公式さんは予想の遥か上を超えてくるのできっと温かいラストしかないと思ってる。現在【12/24 16:36】あとは最終話を待つのみ。観終わったら自己満で感想書き足しますね。

【12/25 6:27】昨日リアタイしてスピンオフからの副音声からのメッセージ動画まで全部観ました。いやー、最終話良かった。私としては大満足。安達の周りの人達の優しさが好きだ。でもアレって今までの安達の優しさが伝染しての優しさ…ってとこもあると思うんだよね。安達がああいう人柄じゃなければ…実は周りも違っているかもしれない。誰かがその場の空気を柔らかくするって言うのはリアルにあると思う。
あと、ドラマの黒沢はブレないな～って。どこまでも安達ファースト。あのまま安達が現れなくてもたぶん自分からはもういかなかっただろうから、ほんとに安達が動いてくれて良かった。ずーっと『可愛いかも…』『めっちゃ好きかも…』って自分の気持ちですら『かも…』って曖昧っぽかった安達が、ラストで自ら『黒沢と一緒に居たい』『黒沢がいれば魔法なんていらない』って目を見てハッキリ断言したのは素晴らしい成長だと思っちゃった。で、万が一を考えて色々準備してるのは黒沢だと思うし、ああいう跪いてベタなことしちゃうのも黒沢だと思う(ディナーの時もキャンドル灯してたし)。あと、なんかさぁ…無闇に『愛してる』って言葉を入れないでくれてよかった。たぶんそれで一気に白けるもん。『好き』のがリアルに伝わる。近くに感じる。愛おしくなるよなぁ。
Twitterなんか見てるとキスシーンがなかったことに言及されてる方が居るんですけど、そこは人それぞれ思うところはあるだろうけど…私としてはそこは2人だけの秘密にしておいてあげてよ…ってとこでもある。あのTシャツだって黒沢が用意してたと考えれば合点がいくと言うか…ちゃんと着せてあげてると思うと良くないですか？ドラマの黒沢はそういうとこあると思うのよ(マンガとは微妙に違うとこ)。
で、エレベーターね！！！私は映画でもドラマでも極度のエレベーターフェチなので、あの終わり方超好きでしたけどね。エレベーターで恋心を知ってエレベーターでイチャコラして終わるなんて最高では？あの世界観なので急にエロに走るのもなんか違う気がするし。私は絶妙なラインで持ってきたな～って思いました。なんか幸せそうだし。ほんとにバカップル仕様な2人が戻ってきてくれてよかったと心から。
あとOPとEDが最終話変わってるのもね。OP安達の描いている絵が仕上がって、ED黒沢の妄想デートが現実になる。もう、ドラマというより映画的に感じてしまう。丁寧に作られているのがよく分かる。

ああ…終わってしまって寂しい気持ちとハッピーエンドで嬉しい気持ちが入り交じって、でもなんだかやっぱり幸せ。素敵なドラマをありがとう…素敵なクリスマスをありがとう…と声を大にして言いたい。ああ、幸せだな。

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このドラマで赤楚衛二くんを好きになり、更に町田啓太さんまで気になる存在になってしまった。推しの役者さんが増えると心が潤いますね。二人とも語り口が丁寧で優しくて、なんか内面まで素敵だな～って思っています勝手に。

来年も素敵なドラマや、素敵な役者さんに出会えますように。