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はじめてのAudible

はじめてのAudible


これは、はじめてAudibleに加入し、1作品を読みきる、というか聴ききった感想である

7月中旬のAmazonプライムデー付近に3ヶ月無料キャンペーンをやっていたため、Audibleに加入した

一応前々からAudibleに加入したかったけど、前にも3ヶ月無料をやっていたために踏ん切りが付かず、機が来たため今回加入したという次第だ。


ウェルテルタウンでやすらかに


そして、この度読んだ作品は
「ウェルテルタウンでやすらかに」
という作品である


ウェルテルタウンでやすらかに


作者は化物語シリーズで有名な西尾維新先生

個人的には週刊少年ジャンプで連載していた「めだかボックス」がめちゃ好きだったため読みたいと思い手に取った

この先生は言い回しが非常に特徴的で人によってはくどすぎて聴いてられないって人もいるだろう

この作品も同様に特徴的でくどいと感じる人はいるだろう

しかし、そもそもくどさはマイナスポイントではないが、そういうくどさをもってしても余りある面白さがこのAudibleにはあった。


この作品の大まかなストーリー


「小説家である主人公の故郷が自殺の名所になってしまうのをどうにか阻止しようと、寂れまくった十数年ぶりの故郷を奔走する。」


というのがこの作品のあらすじである

そして、自殺の名所というところがポイントで、一般的な「それ」は成ってしまうモノであるに対し

主人公の故郷、安楽市(読み : あんらくし)では、町おこしために能動的に自殺の名所に成ろうとしている、

というストーリーの土台が非常にひねくれていて素晴らしく

さらに、主人公は自殺の名所に仕立て上げようとしている町おこしプランナーの男に故郷を舞台として自殺小説を依頼するところから物語は始まるのだが

このプランナーの男が厄介で、めちゃめちゃプレゼンが上手く、仕事が早い

読者自身も「この企画、アリなのでは?」
と思ってしまうほどに

なんなら主人公もたびたび揺らぎかけている

そのため、どんどん「え?これどうなるの?阻止できる?」といった良い焦燥感とワクワク感を得られる作品になっている

また、この作品は「自殺」というかなりセンシティブなテーマを扱っているものの、何処かしら明るくそれでいてとても真摯にテーマに向き合っていると感じた

ネタバレになるため詳しい言及は避けるが、オチもかなり好みの良い落としどころだったように感じた

これを読んでいる人もぜひ「ウェルテェルタウンでやすらかに」という作品をAudibleで聴いてみてもらいたい。

何なら7月末にどうやら単行本版でも発売しているようなので、Audibleには入りたくないけど作品は気になった人は是非とも買って読んでもらいたい


単行本表紙




Audibleについて


今までAudibleの作品について語ってきたが、Audible自体への多少の不満がないこともない

一つ目はナレーター検索が出来ないこと

今回紹介した「ウェルテルタウンでやすらかに」では声優の鈴村健一さんが読んでくれており非常に聴きやすかったため、他にもAudibleでナレーターをやっていないかAudible内で調べたがよくわからなかったため

と、思ったがこれを書いている途中にPC版検索してみたところナレーターで調べられたので、スマホにのみ無い機能なのかもしれない

基本的にスマホで聴く用途が主であるためマイナス要素に変わりないがPC版で調べ、ライブラリに入れる事でほぼ解消されるだろう

あと、スマホ版はナレーター検索こそできないが一応ナレーターの名前を入れるとある程度の検索をしてくれはするためこの不満は無いようなものなのかもしれない


二つ目はドラマCDみたいなのが入ってること

Audibleで「鈴村健一」と調べた際に、以下のようになってしまう事がある


PC版ナレーター検索

「ウェルテルタウンでやすらかに」以外は全部ドラマCDっぽいものとなっており、少し古めなのもあり個人的には水増しを感じてしまった


三つ目は古い小説が少ないこと

自分が元々小説を読まないこともあるとは思うが、古い小説には知らない小説が多いように感じた

しかし、新しい小説はそこそこ多く感じ、何ならかなり有名な作品が多かった

2023年版の「このミステリーがすごい!」のトップ10の中で1位、3位、4位、7位がAudible化されていたため新しい小説を読みたい人は全く問題にならないだろう


このミステリーがすごい! 1位「爆弾」


以上、不満を挙げたもののほぼほぼ不満はない
もしAudibleに入ってみたいと考えてる人はぜひ入って見てほしい。


おすすめAudible


変な家

雨穴さん著のホラー小説
オモコロ好きな人は名前くらい聞いたことあるだろう。小説版を読んだことがあるため、Audibleで聴いてはいないが徐々に明らかになる真実にゾッとする。非常に面白いため、ぜひ読んでもらいたい。


ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語

品田遊先生著の小説
これまたオモコロ好きなら知っているであろうダ・ヴィンチ・恐山さんの作品である。人類を滅ぼすべきか否か10人の異なる思想を持つ人間が話し合いその結論を出す物語であるが、幸福とは何か、道徳とは何かをかなり深くまで見つめている。難しそうに感じるが何度も嚙み砕いて反芻させてくれるためそこまで難しくない。気に入ったら品田先生の作品はもう2本あるためそちらも見てほしい。


怪盗フラヌールの巡回

西尾維新先生著の小説
「ウェルテルタウンでやすらかに」の著者である西尾維新先生の作品。父親が怪盗だったということを父親が亡くなった後に知った主人公は、二代目として盗品を元の場所へ返す返却活動をするというのがあらすじである。「ウェルテルタウンでやすらかに」を聴いて好きだったらどうせ好きだからとりあえず聴いてほしい。ただ、おすすめしたが、実はまだ全部聴いてないのでさっさと全部聞きます。でも13 時間 50 分の大ボリュームなんだよね…




以上です読んでくれてありがとうございました。
ぜひみんなもAudibleを聴いてね!

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