ミルフィーユに恋焦がれて

雲の奥行きって
あまり意識できない
「実のところ月は球体なので」
望遠鏡と生きた人が
奥行きのない満月ポンに放つ言葉
彼は雷雲みたいな存在
意味はほぼ一緒で
飛行機が一つ雲を抜けると
たちまち第二の雲が現れて
パイロットはまたその上の雲々を
レーダー探知で捉えてる
空の上の景色なんてずるいし叶いっこない
この機体が雲に挟まれているってだけで
身動きが取れない私は
ミルフィーユ畑でひょんな気分

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