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あなたとミカヅキどっちが惑星

「ミカヅキは悲しい惑星だよ。
  自分ではさ、まん丸いお月さんだと
             勘違いをしてる」
気持ちの良い朝は早起き
波の音とか森の葉が擦れる音が
窓を開ける前から聞こえてくる
砂浜で握りしめた砂の粒とか
丘で見上げた無数の星の数
ちょうど百 かぞえる
…そしたらこの街を離れるとか
…もしかしたらおばあちゃんはが長生きできる
とかその類の願いをよくする私は
誰かの弾いている糸に運命をゆだねている
キラキラ光るものが好きで
キラキラした目を持つ人が苦手だから
この町の朝にずっと探し物をしていた
ミカヅキのようなあなたを見るまでは

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