【ひろがるスカイ!プリキュア 第12話】因縁の対決キュアスカイVSカバトン。それぞれにある正義とは。話が大きく動き出す予兆あり。
こんちゃ❣ゆんです。
4クールあるうちの一つの区切りとなるひろプリ第12話は、いよいよキュアスカイVSカバトンの決着が描かれた回でした。
ヒーローと悪の対決でしたが、それぞれに闘う理由があり、力と力がぶつかり合う、手に汗握る展開となっていましたね!
さっそくレビューしていきましょう。
あらすじ
考察
ヒーローと正義 それぞれに正義がある
正義とは、道徳的・倫理的に正しいことを指す言葉。
ひろプリを観ていて思うのが、正義のウェイトの置き方です。
ヒーローを謳うために、正義とは何かを定義することは、とても重要です。
なにせ、正義の定義によって、ソラちゃんが目指すものが変わってくるのですから。
カバトンはカバトンで、結果を残さなければ自分の存在場所がなくなるため、結果を残すことが彼にとって生きるために正しい行いとなっていました。
しかし、相手の危機を助けるというキュアスカイの行為を自分が受けることにより、身をもって正義を知ることになり、価値観が上書きされ、彼の正義が変わることになりました。
面白いのが、ソラちゃんにとって、彼女の中ではまだヒーロー像が確立されていないことにあります。
ヒーローになりたいと憧れてがむしゃらに突っ走っている彼女ですが、実は、彼女の中で目指すべき姿はとても抽象的なもので、何をどう動いたらどのようなヒーローになれるのかは、彼女はまだわかっていません。
彼女は正しいと思ったことをやっている。
そしてそれは本心で動いている。
今のソラちゃんは理由付けこそできてはいませんが、自分を信じて動いており、これは彼女に自信が溢れている状態です。
つまり、彼女の中で正しいと思っていることにブレがでてきたとき、彼女はヒーローを考え直す必要が出てきます。
そこで、自信がなくなり、彼女の存在意義が揺るがされる展開が来ることになるでしょう。
そんな時、仲間がソラちゃんを応援して、ソラちゃんの存在を認めて、ソラちゃん自身が答えを出したヒーロー像=存在意義を以って、一つ成長できるようになるのが、ひろプリの今後の命題になってくるのではないでしょうか。
実際、ソラちゃんは、物語が進むほどに、瞳に迷いがなくなり、震えもなくなっており、仲間との関わり(応援)を受けて、心身ともに成長していっています。
ソラちゃんはヒーローを目指すために一人で盲信的に活動を続けてきましたが、それは他者との関わりを拒んでいることにも繋がり、敷いては他者は自分を映す鏡ですから、結果的に自分を客観的に観ることなく、自分を知ることなく成長してきてしまった感はあります。
しかし、ましろんを始め、友達・仲間を見つけることによって、ソラちゃんが自分自身を客観的に見つめ直す機会が増えるようになり、そこで改めて、ソラちゃんが目指したいものは何か?ということに気づくことができるようになるのでしょうね。
ソラちゃんがましろんに影響を与え、そしてましろんがソラちゃんに影響を与える。
この相互作用による成長綺譚が、ひろプリの肝なんじゃないかと思っています。
誰かを守ることが本当の強さ
カバトンが強さに固執していましたが、本当の強さとは何でしょうか?
答えの一つとして、誰かを守ることが本当の強さと言われています。
誰かを守ることはなぜ強いのでしょうか?
これは、自分のキャパシティ以上に、相手の失態をカバーするだけの余裕を必要とするからです。
つまり、相手を守ることを意識することで、潜在的に伸びしろを生み出していくということ。
それは単騎ではできないことであり、仲間があって意識してこそ生まれる力であり、すなわち、チームならではの効力とも言えます。
逆説的に、カバトンには仲間がおらず、それができなかった。
自分の存在意義を示すために、カバトンは自分の力だけで上を目指そうとしていた。
カバトンは境遇上、仲間を必要としていなかった(そもそも仲間がいなかった)、という部分が見受けられました。
掘り下げていくと、そういう環境が、カバトンからすると、ソラちゃんと境遇が重なる=自分に似ている部分があると認識し、同族嫌悪みたいな感情が生まれてしまったのかもしれませんね。
ナチュラルにイチャイチャするソラまし 髪をおろしていたが、風呂はどうした?ツバサは?
山籠りでキャンプを開くましろんたちですが、気になるのは、3日間夜通しで特訓漬けになっていたことです。
物語では特訓にスポットが当たっていましたが、じゃあ特訓でかいた汗はどうするの?という疑問が生まれ、そこから、日常生活はどんな情景だったのだろうという妄想が発生しました。
ご飯はましろんが作ったキャンプ飯を頬張り、美味しそうでしたね。
夜はジャージ姿で夜空を眺めていましたが、髪をおろしていたソラちゃんとましろんは、完全にオフタイムですよね?
つまり、どこかで風呂なりシャワーなりを浴びていたんだろうと予測されます。
これって、かなり、百合的には美味しいシーンではないでしょうか?
風呂に入るにしても、どこで入ったのか、という追求です。
滝行よろしく、澄み切った川水がそこにはあったのか、はたまた、キャンプ施設のようなところでシャワーを浴びたのか。
妄想は膨らみますね。
そして、その中でポツンと存在する、男一匹ツバサくん。
こんな年頃の彼の周りで、水回りでイチャイチャしている女の子たちがいたら、プニバードがガチバードになるのも時間の問題ですね。
ツバサくんの性格的にに、きっとその場から自主的に離れていくとは思うのですが、思春期近くの男の子の周りでウフフな展開が続いていくとなると、ツバサくんの性徴にとんでもない影響を与えかねません。
きっとツバサくんは将来、潜在的なスケベ心を根づけられたまま、イケメンに成長していくのでしょう。
そして、エルちゃんとお近づきになった暁には、そのスケベ心が間違った方向に開花しないか、勝手にとても心配しています。
山の描写が多いひろプリ 山と空とソラシド市の関係性について
ひろプリでは、ここまで山籠りの描写がとても多いように感じます。
メイン舞台では、らそ山だったり、スカイジュエルがある裏山だったり。
ちょっとした場面では、ソラちゃんとましろんが朝ランニングをする場面も、山道というか丘でしたね。
学園の通学路でも傾斜があったりと、高低差が特徴的な土地なのでしょう。
ソラシド市はおそらく、おいしーなタウンと同じように、周囲が山で囲まれた、緑あふれる土地なんだろうと思います。
徒歩では時間がかかる地形であるという理由であれば、移動ではあげはが運転する車が使われるのも理にかなってきますよね。
きっと、山頂から見える景色(空)が、とても印象的だからなんでしょう。
そしてこの、高低差がある=高いところから空が見える=空に近いという特徴から、何かしらのスカイランドとの関係性が生まれているのかもしれませんね。
例えば、スカイランドから近づきやすい場所や空間の位置にあるとか、異世界人が君臨しやすいパワースポットがそこにあるとか。
オープニングでも、スカイランドは割と近い上空に存在している感じもしますし、干渉しようとすれば、おそらく物理的な距離は近い位置にはあるのでしょう。
きっと、次元をズラしているというか、存在する空間位置そのものを変えているんでしょうね。
文字通り、存在する次元が違う世界ということです。
このことから、いずれスカイランドに帰還することになるスカイランド人勢は今後、どうなるのか気になるところではあります。
スカイランドの存在が消えてしまったとき、ソラちゃんたちスカイランド人勢の存在が消えてしまうかもしれないという不安があるということです。
しかし、クオーターのましろんがソラシド市側に常在しているという事実を置くことで、何かしらの繋がりが維持できているので、ましろんやあげはなどソラシド市側の血が濃いメンツは、今後は、スカイランドの危機で活躍できる存在になりうるのかもしれません。
暗雲
ひろプリでは空の描写にシーンを重ねていることが多いのですが、アンダーグ帝国の来襲でも、「暗雲」というソラノケハイで表現がなされていました。
久しぶりに出たヒーローガールスカイパンチのフルバージョン
カバトンとの一騎打ちでは、誰もが熱望した、ヒーローガールスカイパンチ。
期待を裏切らず、フルバージョンでやってくれました。
あの、空(雲)がブワっとなる演出もとても良いのですが、渾身の一撃をカバトンにかましたときに、青い羽のような欠片が舞い散る演出も、とても良かったですよね!
キュアスカイは、格好良いのはもちろんですが、こういう「ダイナミック」「麗しい」「神秘的」という部分が重なっているのも、一筋縄では行かない、憂いを帯びたような複雑な表情が滲み出ていて、とてもポイントが高いんですよね。
孤独なヒーローの影が見えるというか、人間臭いヒーロー。
誰もが真似したくなる格好良さですね。
カバトンは復帰するのか?
なんとか首の皮一枚で命をつなぎとめたカバトンですが、心を入れ替えたようで、今後はソラシド市に在住するようです。
戦いの最期で、相手の強さを認めたあたり、カバトンにも余裕ができたというか、良心が残っていたと感じられる描写があって、今までの悪行とのギャップが反転し、急に愛着があるキャラクターに変わっていきました。
ツバサくんは、もうきっと会うことはないと言っていましたが、ソラシド市のどこかでカバトンは生活していることもあり、今後は、どこかの場面でひょっこり顔を出してくれるのかもしれません。
例えば、プリキュアたち(キュアスカイ)のピンチに表れ、「前に助けてもらったから次はTUEE俺がお前を助ける」とか、ヒーローの概念に迷ったキュアスカイの前に表れて「お前にとってのヒーローとは何なのか?俺を助けたのは助けたいと自分で思ったからじゃないのか?自分を信じろ」みたいなことを言ってくる展開がくると熱いかもしれませんね。
来週のひろがるスカイ!プリキュア
エルちゃんが始めて歩くようです。
記念に、靴の贈り物をするそうですが、安定のイヤイヤ期が発動。笑
来週は、エルちゃんに振り回されそうですが、アンダーグ帝国の周知と、スカイランドへのトンネル開通作業が一段落しそうなこともあり、エルちゃんをきっかけに話が次のステージへ大きく飛躍(HOP・STEP・JUMP)しそうな予感。
来週も目が離せませんね!
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