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【ひろがるスカイ!プリキュア 第12話】因縁の対決キュアスカイVSカバトン。それぞれにある正義とは。話が大きく動き出す予兆あり。

こんちゃ❣ゆんです。

4クールあるうちの一つの区切りとなるひろプリ第12話は、いよいよキュアスカイVSカバトンの決着が描かれた回でした。

ヒーローと悪の対決でしたが、それぞれに闘う理由があり、力と力がぶつかり合う、手に汗握る展開となっていましたね!

さっそくレビューしていきましょう。

あらすじ

●連日失敗ばかりを繰り返すカバトンは前回でいよいよ最後通告を受ける。

●後に退けなくなったカバトンは、キュアスカイにタイマン勝負を持ち込み、決闘を挑む。

●失敗が許されないカバトンは、決闘に負けたらエルちゃんにはもう手は出さないと宣言し、その条件を呑んだソラちゃんは決闘を引き受ける。決闘は3日後。

●今までにない覚悟と凄みを感じるソラちゃんら3人とエルちゃんは、なにやら不安を覚える。しかし、皆で乗り越えようと、3日後までに特訓することになった。ましろんの提案で、あげはに応援を要請した。

●ソラちゃんはあげはの選んだ特訓スポット(山)で滝行を行おうとするも、保育学校の課題レポートで忙しいあげはは余裕がなかったようで、実は肩こり解消スポットを紹介してしまっていた。余裕の無さを隠そうとしていたあげはだったが、ソラちゃんら3人からは見透かされてしまい、あげはは課題に集中するように促される。

●代わりに、プニバードという特性から鳥と話せるツバサが、現地の鳥たちから情報を集め、特訓スポットを調査してくれることになった。

●山の主と拳修行、キャンプ設置、料理、観光と、それぞれの良さを活かして、厳しくも楽しい特訓生活を楽しむ4人とエルちゃんたち。ヨヨ婆さんも、スカイランドへのトンネル開通作業が大一番を迎えており、それぞれが頑張っている。朝昼夕夜と目まぐるしく変わる空の景色が、それぞれの思い出を彩るかのようであった。

●時間が過ぎるのは早く、いよいよ明日がカバトンとの決闘となった。決戦前夜。不安がよぎり、キャンプ場で眠れないソラちゃんたち3人であったが、ましろん、ツバサのそれぞれの想いを打ち明けあい、頑張るソラちゃん、応援するましろんとツバサのそれぞれの心が通じ合い、ソラちゃんの心の迷いは振り切れるのであった。

●いよいよ決戦当日。約束通り、タイマンで勝負をするキュアスカイとカバトン。同じく、3日間でアンダーグエナジーを最大限にまで高めたカバトンが、自身にそのエネルギーを注入し、巨大化する。破壊力が増強されており、一発でも攻撃を食らうと致命傷になりそうだ。ソラちゃんも負けじと、キュアスカイに変身。その瞳と拳に震えはなく、迷いは見られない。スカイミラージュトーンコネクトと叫ぶ声にも芯が通っていた。

●迫り来るカバトンからの連撃を、気を集中させて交わしていくキュアスカイ。山籠りで山の主と特訓した経験が活き、カバトンへ拳を叩き込むキュアスカイ。強さに執着するカバトンは、己の強さを誇示するために、いよいよキュアスカイにトドメを刺そうと、巨体化した腕で挟み潰そうとする。しかし、皆の応援を一手に引き受けたキュアスカイは、漲った力を振り絞り、カバトンの腕を跳ね返す。そして、渾身のヒーローガールスカイパンチの一撃をカバトンに与え、決闘に勝利したのであった。

●倒れたカバトンは、自分の敗北を認めようとしない。暗雲が立ち込める。雷が鳴り始め、なにやら不吉な予感がしている。アンダーグ帝国では力こそが存在意義(正義)であり、力なきものには存在の価値はないと話すカバトン。粛清の時が近づき、最期を悟ったカバトンは、「勝つ」という結果を出すために、決闘の約束を破り、近くにいたエルちゃんに手を出そうとする。そう、プリンセス・エルさえ奪取できれば、カバトンは勝利なのだ。

●迫りくるカバトンの魔手からエルちゃんを守ろうと変身するキュアプリズムとキュアウィング。二人の連携により、カバトンの攻撃は防がれ、あげはとエルちゃんは、キュアウィングの飛行で安全地帯へと避難させられる。

●キュアスカイとキュアプリズムが、アップドラフトシャイニングでカバトンを浄化し、トドメをさす。

●いよいよあとがなくなったカバトンは、なにやら怪しげなオーラに包まれ、暗雲の中に吸い込まれようとする。力なきものには存在意義はなく、必死の命乞いも虚しく、雷に打たれ粛清されそうになるカバトン。その様子を見たキュアスカイは、本能で、カバトンを助けようとする。「俺はお前の敵なのになぜ助けようとする?」というカバトンの問いに、「わかりません、でもこれが正しいと思った」と答えるキュアスカイ。キュアスカイが体現するヒーローがそこにはあった。今まで敵対していた相手であっても危機を助けようとするキュアスカイの姿に、本当の強さを感じ、完全に敗北を認めるカバトン。キュアスカイの活躍により、雷に打たれる前に助けられたカバトンは、まるで今までの禊かのように川に落ちながらも、そのまま姿を消す。

●カバトンとの決闘に勝利したキュアスカイたち。しかし、カバトンが言っていたアンダーグ帝国という存在が気になる。ヨヨ婆さんも知らないアンダーグ帝国。それがわかるカバトンももういない。アンダーグ帝国とは一体何か?不安を残しながらも、ひとまずは平和を噛みしめるソラちゃんたちであった。

●アンダーグ帝国からリストラされたカバトンは、スーツに身を包み装いも新たに、おでん屋台で再起を決意。彼は今も、ソラシド市のどこかで生活しているという。

考察

ヒーローと正義 それぞれに正義がある

正義とは、道徳的・倫理的に正しいことを指す言葉。

ひろプリを観ていて思うのが、正義のウェイトの置き方です。

ヒーローを謳うために、正義とは何かを定義することは、とても重要です。

なにせ、正義の定義によって、ソラちゃんが目指すものが変わってくるのですから。

カバトンはカバトンで、結果を残さなければ自分の存在場所がなくなるため、結果を残すことが彼にとって生きるために正しい行いとなっていました。

しかし、相手の危機を助けるというキュアスカイの行為を自分が受けることにより、身をもって正義を知ることになり、価値観が上書きされ、彼の正義が変わることになりました。

面白いのが、ソラちゃんにとって、彼女の中ではまだヒーロー像が確立されていないことにあります。

ヒーローになりたいと憧れてがむしゃらに突っ走っている彼女ですが、実は、彼女の中で目指すべき姿はとても抽象的なもので、何をどう動いたらどのようなヒーローになれるのかは、彼女はまだわかっていません。

彼女は正しいと思ったことをやっている。

そしてそれは本心で動いている。

今のソラちゃんは理由付けこそできてはいませんが、自分を信じて動いており、これは彼女に自信が溢れている状態です。

つまり、彼女の中で正しいと思っていることにブレがでてきたとき、彼女はヒーローを考え直す必要が出てきます。

そこで、自信がなくなり、彼女の存在意義が揺るがされる展開が来ることになるでしょう。

そんな時、仲間がソラちゃんを応援して、ソラちゃんの存在を認めて、ソラちゃん自身が答えを出したヒーロー像=存在意義を以って、一つ成長できるようになるのが、ひろプリの今後の命題になってくるのではないでしょうか。

実際、ソラちゃんは、物語が進むほどに、瞳に迷いがなくなり、震えもなくなっており、仲間との関わり(応援)を受けて、心身ともに成長していっています。

ソラちゃんはヒーローを目指すために一人で盲信的に活動を続けてきましたが、それは他者との関わりを拒んでいることにも繋がり、敷いては他者は自分を映す鏡ですから、結果的に自分を客観的に観ることなく、自分を知ることなく成長してきてしまった感はあります。

しかし、ましろんを始め、友達・仲間を見つけることによって、ソラちゃんが自分自身を客観的に見つめ直す機会が増えるようになり、そこで改めて、ソラちゃんが目指したいものは何か?ということに気づくことができるようになるのでしょうね。

ソラちゃんがましろんに影響を与え、そしてましろんがソラちゃんに影響を与える。

この相互作用による成長綺譚が、ひろプリの肝なんじゃないかと思っています。

誰かを守ることが本当の強さ

カバトンが強さに固執していましたが、本当の強さとは何でしょうか?

答えの一つとして、誰かを守ることが本当の強さと言われています。

誰かを守ることはなぜ強いのでしょうか?

これは、自分のキャパシティ以上に、相手の失態をカバーするだけの余裕を必要とするからです。

つまり、相手を守ることを意識することで、潜在的に伸びしろを生み出していくということ。

それは単騎ではできないことであり、仲間があって意識してこそ生まれる力であり、すなわち、チームならではの効力とも言えます。

逆説的に、カバトンには仲間がおらず、それができなかった。

自分の存在意義を示すために、カバトンは自分の力だけで上を目指そうとしていた。

カバトンは境遇上、仲間を必要としていなかった(そもそも仲間がいなかった)、という部分が見受けられました。

掘り下げていくと、そういう環境が、カバトンからすると、ソラちゃんと境遇が重なる=自分に似ている部分があると認識し、同族嫌悪みたいな感情が生まれてしまったのかもしれませんね。

ナチュラルにイチャイチャするソラまし 髪をおろしていたが、風呂はどうした?ツバサは?

山籠りでキャンプを開くましろんたちですが、気になるのは、3日間夜通しで特訓漬けになっていたことです。

物語では特訓にスポットが当たっていましたが、じゃあ特訓でかいた汗はどうするの?という疑問が生まれ、そこから、日常生活はどんな情景だったのだろうという妄想が発生しました。

ご飯はましろんが作ったキャンプ飯を頬張り、美味しそうでしたね。

夜はジャージ姿で夜空を眺めていましたが、髪をおろしていたソラちゃんとましろんは、完全にオフタイムですよね?

つまり、どこかで風呂なりシャワーなりを浴びていたんだろうと予測されます。

これって、かなり、百合的には美味しいシーンではないでしょうか?

風呂に入るにしても、どこで入ったのか、という追求です。

滝行よろしく、澄み切った川水がそこにはあったのか、はたまた、キャンプ施設のようなところでシャワーを浴びたのか。

妄想は膨らみますね。

そして、その中でポツンと存在する、男一匹ツバサくん。

こんな年頃の彼の周りで、水回りでイチャイチャしている女の子たちがいたら、プニバードがガチバードになるのも時間の問題ですね。

ツバサくんの性格的にに、きっとその場から自主的に離れていくとは思うのですが、思春期近くの男の子の周りでウフフな展開が続いていくとなると、ツバサくんの性徴にとんでもない影響を与えかねません。

きっとツバサくんは将来、潜在的なスケベ心を根づけられたまま、イケメンに成長していくのでしょう。

そして、エルちゃんとお近づきになった暁には、そのスケベ心が間違った方向に開花しないか、勝手にとても心配しています。

山の描写が多いひろプリ 山と空とソラシド市の関係性について

ひろプリでは、ここまで山籠りの描写がとても多いように感じます。

メイン舞台では、らそ山だったり、スカイジュエルがある裏山だったり。

ちょっとした場面では、ソラちゃんとましろんが朝ランニングをする場面も、山道というか丘でしたね。

学園の通学路でも傾斜があったりと、高低差が特徴的な土地なのでしょう。

ソラシド市はおそらく、おいしーなタウンと同じように、周囲が山で囲まれた、緑あふれる土地なんだろうと思います。

徒歩では時間がかかる地形であるという理由であれば、移動ではあげはが運転する車が使われるのも理にかなってきますよね。

きっと、山頂から見える景色(空)が、とても印象的だからなんでしょう。

そしてこの、高低差がある=高いところから空が見える=空に近いという特徴から、何かしらのスカイランドとの関係性が生まれているのかもしれませんね。

例えば、スカイランドから近づきやすい場所や空間の位置にあるとか、異世界人が君臨しやすいパワースポットがそこにあるとか。

オープニングでも、スカイランドは割と近い上空に存在している感じもしますし、干渉しようとすれば、おそらく物理的な距離は近い位置にはあるのでしょう。

きっと、次元をズラしているというか、存在する空間位置そのものを変えているんでしょうね。

文字通り、存在する次元が違う世界ということです。

このことから、いずれスカイランドに帰還することになるスカイランド人勢は今後、どうなるのか気になるところではあります。

スカイランドの存在が消えてしまったとき、ソラちゃんたちスカイランド人勢の存在が消えてしまうかもしれないという不安があるということです。

しかし、クオーターのましろんがソラシド市側に常在しているという事実を置くことで、何かしらの繋がりが維持できているので、ましろんやあげはなどソラシド市側の血が濃いメンツは、今後は、スカイランドの危機で活躍できる存在になりうるのかもしれません。

暗雲

ひろプリでは空の描写にシーンを重ねていることが多いのですが、アンダーグ帝国の来襲でも、「暗雲」というソラノケハイで表現がなされていました。

久しぶりに出たヒーローガールスカイパンチのフルバージョン

カバトンとの一騎打ちでは、誰もが熱望した、ヒーローガールスカイパンチ。

期待を裏切らず、フルバージョンでやってくれました。

あの、空(雲)がブワっとなる演出もとても良いのですが、渾身の一撃をカバトンにかましたときに、青い羽のような欠片が舞い散る演出も、とても良かったですよね!

キュアスカイは、格好良いのはもちろんですが、こういう「ダイナミック」「麗しい」「神秘的」という部分が重なっているのも、一筋縄では行かない、憂いを帯びたような複雑な表情が滲み出ていて、とてもポイントが高いんですよね。

孤独なヒーローの影が見えるというか、人間臭いヒーロー。

誰もが真似したくなる格好良さですね。

カバトンは復帰するのか?

なんとか首の皮一枚で命をつなぎとめたカバトンですが、心を入れ替えたようで、今後はソラシド市に在住するようです。

戦いの最期で、相手の強さを認めたあたり、カバトンにも余裕ができたというか、良心が残っていたと感じられる描写があって、今までの悪行とのギャップが反転し、急に愛着があるキャラクターに変わっていきました。

ツバサくんは、もうきっと会うことはないと言っていましたが、ソラシド市のどこかでカバトンは生活していることもあり、今後は、どこかの場面でひょっこり顔を出してくれるのかもしれません。

例えば、プリキュアたち(キュアスカイ)のピンチに表れ、「前に助けてもらったから次はTUEE俺がお前を助ける」とか、ヒーローの概念に迷ったキュアスカイの前に表れて「お前にとってのヒーローとは何なのか?俺を助けたのは助けたいと自分で思ったからじゃないのか?自分を信じろ」みたいなことを言ってくる展開がくると熱いかもしれませんね。

来週のひろがるスカイ!プリキュア

エルちゃんが始めて歩くようです。

記念に、靴の贈り物をするそうですが、安定のイヤイヤ期が発動。笑

来週は、エルちゃんに振り回されそうですが、アンダーグ帝国の周知と、スカイランドへのトンネル開通作業が一段落しそうなこともあり、エルちゃんをきっかけに話が次のステージへ大きく飛躍(HOP・STEP・JUMP)しそうな予感。

来週も目が離せませんね!

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