育休中に「リモートワーク実証実験」に参加する理由

Business Insider Japanの「リモートワーク実証実験プロジェクト」で、長崎県五島列島の福江島に1週間滞在する。(プロジェクト概要はこちら↓)

しかし、私はいま育休中で、そのため正確には「リモートワーク」はできない。なのに図々しくも「育休中ですが」と断りを入れつつ、プロジェクトに申し込み、ありがたくも参加させてもらえることになった。

福江島に行く前に、なぜ参加しようと思ったのかをまとめておこうと思う。

参加理由1.育休中にしかできないことを何かやってみたかった

”育児休業”という、大手を振って休業できる期間なので、この期間にしかできないことを何かやってみたかったというのが一番大きい。もちろん育休は子育てのために休業するのであって、遊ぶためのものではない。しかし、幸いにも育児&家事ストレスがほぼなく、むしろ時間を持て余している私にとっては、「何かを得られそうな」このプロジェクトはとても魅力的に見えた。

私は普通の会社員で、勤務先はリモートワークを限定的にしか導入していない。もし通常時にこのプロジェクトに参加しようとしたら、平日1日(会社許可のリモートワークDAY)+土日のみ、もしくは有給を取得して参加することになる。それはそれでアリだが、せっかくなので「毎日が休業」状態のいま参加できたらと最高じゃないかと思い、申し込んだのだ。

参加理由2.世界が狭くなりやすい育休中に社会と接点を持ちたかった

育休を取得したことのある方なら比較的分かってもらえると思うのだが、育休中は、「今日家族以外で話したのは、宅配便のお兄さんだけ」なんて状況になることがある。

それも貴重な体験だと言えばそうなのだが、なんというか、どんどん世界が狭まっていくような気がしてしまうのだ。

仕事をしていれば否が応でも家族以外の人とコミュニケーションをとる機会が発生するものだが、育休中は自ら機会を作り出さない限り、冒頭の状況に陥る。

それをどうにかしたくて、毎日幼い息子を連れてあちこちに繰り出すものの、児童館に行けば「母」という役割を前提に「子育て」の話が中心になるし、美術館や博物館に行っても感想を伝えるのは夫のみ、じゃあ実家に遊びに行くかと行ってみても、のんびりこそできるが、世界は広がらない。

そんな時に読んだ「リモートワーク実証実験参加者募集」の記事。これならば育休中でも参加できるし、どんな出会いがあるか分からないけれども世界が広がりそう!と思って飛びついたのだ。


参加動機は大きくこの2つだが、五島列島に行ってみたかった、自然の近くで長い時間を過ごしたかった、息子を保育園に預けてみたかったなど、いくつかある。(今回のプロジェクトでは保育園の協力も得て、一時保育を週3日利用できる。素晴らしい!)

それから、リモートワークの実証実験なのにワークがないので「ワークしたいのですが」と事務局の方に相談したら、人をつなげていただいて、五島市役所で職員の方に講座をすることになった。ありがたい。

しかし、その資料を作成しなければならないのに頭が仕事モードに切り替わらず、処理スピードも育休前の10分の1くらいに落ちているのに加え、諸々の感覚が鈍っていた。使わない脳みそは本当に退化していくんだなと実感(五島市役所の方、今は仕事モードへの切り替えができるようになってきたので、安心してください!)。

さぁ、週明けには福江島だ。まずは荷造りをしなければ。