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で?結局なんぼやったん?けっかはっぴょー!_パリ節約自炊生活総括編

すっかり間が空いてしまいまいましたパリ節約自炊生活。残念ながら1年間のパリ生活を終了し4月1日に帰国、日本での新生活を慌ただしく準備しているうちに1ヶ月も間が空いてしまいました。その間にもnote上で「いいね」やフォローをいただいて、とても有り難いです。

いくつか総集編を書こうと思いますが、まずは「で?結局なんぼやったん?」という事で、節約自炊生活の家計費について赤裸々にお伝えしたいと思います。

◆そもそもパリ節約自炊生活とは?

後半は番外編ばかり書いていたので自分でも忘れかけていましたが、そもそも「パリ節約自炊生活」は、物価の高いパリで如何に安い食材を探し、如何に食生活を楽しみながらも節約できるかを試みる企画でした。2018年4月に始めた頃の投稿を見ると実にシンプルで驚きます。そのルールは

「1日3食2人で15€(約1,854円)以下」但し外食、お酒、日用品除く

というものでした。ルールを定めた最初の頃はどの食材が高くてどの食材がお得なのか、勘所が分からずに余計な出費をしたこともありましたが、毎日スーパーを60分も徘徊していると段々と安い食材が分かり、後半は上手く収める事ができました。

外食や旅行は時期によって差がありますが、平均するとほぼ週に1〜2回程。その分は交際費として食費には含んでいません。夫婦二人で外食をしたのは記念日や特別なお祝いの時だけで、ほとんどは家で自炊をしていました。

◆けっかはっぴょー!

週平均 88.98€(約7,318円) 
日平均 8.07€(約1,039円)

目標が日平均15€(約1,854円)以下だったので、自分でも驚愕の結果です。想定よりも外食や旅行が多く自炊する日程が少なかった事も要因ですが、それにしても「1日3食2人で」この数字は驚愕です。

日本で働いていた頃は、1,000円超えランチも良くありましたが、そのランチ代で物価の高いパリで2人が3食食べられたのは、節約自炊生活のおかげです。ひょっとしてこれ、日本で自炊しているよりも安いのではないでしょうか…

◆節約できた理由1:三食自炊

節約できた理由はいくつかありますが、一つ目は三食自炊できたことです。日本で働いていた頃は、毎日自炊出来ずに買った食材をダメにしてしまう事がしばしばありました。毎日三食自炊できると、こんなにも節約できるようです。

旦那様が比較的時間が自由になる仕事ということもあり、昼食を食べてから職場に出社してくれたおかげで、日本よりも俄然安価なパスタ(キロ1€程度)をランチに活用できたのも大きな要因です。

◆節約できた理由2:お米が安い

理由の二つ目は、(質に煩くなければ)お米は日本よりも安かった事です。お米については2回程noteに買いていますが、最終的にはmonoprix(モノプリ)というスーパーマーケットのRiz rond(丸い米)を愛用していました。500g入0,89 €、キロあたり220円という驚異的な安さながら、日本のお米に似た食感と大きさで、違和感なく美味しくいただく事ができました。恐らくフランスで良く食べられているライスプリン用の米だろうなぁと思いながらも、安さと味の良さから、日本の様に炊いていただいていました。

もちろんパリはパンも絶品なのですが、長期生活ではやはりお米は欠かせません。日本食材店では日本よりも更にお高い日本米が売られていますが、地元のスーパーマーケットで満足できるお米を見つける事が出来たのは節約自炊生活にとって大きな収穫でした。

◆節約できた理由3:安い塊肉をローテーション

スーパー巡りも慣れてくると、どのお肉がお得か分かる様になってきました。私が愛用していたのは、骨付き鳥モモ肉(2本で3~4€)、骨付き豚ロース肉(2枚で3~4€)、そしてハンバーグ用に整形された牛ひき肉(2個で3~4€)の3つです。これらはどこのスーパーでも安いのでおすすめです。

日本と違い、鳥モモ肉は毛や血が付いていたり、豚ロースは骨が付いているので食べにくかったりと難はあるものの、この3種類のお肉にはとても助けられました。写真はお惣菜ですが、Franprix(フラプリ)というスーパーマーケットのグリルチキン、付け合わせのポテトも付いて鶏モモ肉2本で3.9€(約482円)ととてもお得なので、時間がない日のディナーには大活躍しました。

◆節約自炊生活をしてよかった事

節約自炊生活をしてよかった事の一つ目は、制約がある中で新しいメニューを考えられた事。中でも最も良く出来たのが写真の「パスタでつけ麺」。中華麺も中華系食材もない中で、手元にある材料だけで作りましたが、食べてみるとほぼつけ麺!我なから良く考えたメニューだと思います。

よかった事の二つ目は、食材を無駄にしなかった事。驚くべきことに、2回ほどパンをカビさせてしまったのを除けば、食べられるのにダメにしたという意味での食品廃棄は1年間でほぼゼロです。東京で働きながら生活していた時は自炊したり外食したりの日々で、しばしば買いすぎた食材をダメにしていましたが、毎日スーパーマーケットに行き毎日自炊する生活を送る事で、食品廃棄をほぼゼロにする事が出来ました。前職の事を考えると、個人的にはとても感慨深いです。

そして、最もよかった事、それは三食夫婦で一緒に食事が出来た事です。食べるという事はとても原始的な行為故に、人のコミュニケーションにおいてとても重要な行為であると思うのですが、出会ってすぐ結婚し渡仏した私たちにとって、振り返ってみると三食一緒に食事ができた事はとても重要な日々の営みでした。

もうあんなにゆっくりと話し、食べる時間はしばらくお預けかもしれないと考えると、なんて贅沢な節約自炊生活だったのだろうと、今では思います。節約自炊生活は大変だったけれど、その努力と工夫に余りある程の、贅沢な時間と食べ物を大切にする生活を私にもたらしてくれました。

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