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パリお外ごはん The Cod House (日本料理店) _パリ節約自炊生活番外編

秋は千客万来、この日は長期滞在のゲストと共に、地元の若者で満席の「オシャレ日本風居酒屋」に行ってきました。中華系やベトナム系の方が経営する「欧州的寿司店」は犬も歩けば…ですが、こちらのお店は「フランス人から見た日本の居酒屋」風で、日本風のデザインを散りばめたオシャレなバーのような雰囲気です。それでいて、カトラリーは箸のみ、お料理はしっかりと美味しい日本食で、久々の日本料理を満喫してきました。
(欧州的寿司店については、こちらの過去記事もぜひご覧ください「パリの日本料理店名 47都道府県集めてみた(北海道〜北陸編)」)

こちらのお店は予約不要、席も多いので、ふらりと来店しても入れる確率は高いです。店員さんはフレンドリーで英語堪能なので、観光の際にも安心して入店できると思います。

店名:The Cod House
住所:1 Rue de Condé, 75006 Paris

お店はメトロのodéon駅からすぐ近く、カフェやブラッスリーで賑わう通りにあります。外観からしてオシャレで、外の席のテーブルはビールケースを逆さにして土台にしていますが、これもフランスで見ると新鮮です。内装は額縁をたくさん飾るフランス的な飾り付けに、和風の絵画やポスターが飾られていて、それがバランスよく収まっていてとても素敵です。

逆壁面には“日本百科大事典”の幕と獺祭の樽が。この空間に有るとオシャレに感じてしまうから不思議です。

ちなみに店名の「The Cod House」は直訳すると「鱈(タラ)の家」ですが、codには「人をからかうこと、もじり」という意味もあり、お店の壁面には「OH MY COD」という電飾アートも飾られていたり、とても遊び心のある店名です♪

◆お酒
和食店ですがバー的な利用客も多いようで、お酒のメニューは豊富です。日本酒やカクテルもありましたが、この日はASAHIとCOEDOで乾杯しました。

◆冷菜
上から「ツナカルパッチョニュースタイル」「わさびシーザーサラダ」「ビーフたたき柚子わさびソース」。カルパッチョは柚子とポン酢の風味が効いていて食欲が沸き立つお味です。わさびシーザーサラダは個人的にはもっとわさびが効いていても良かったですが、味噌ベースのソースが敷いてありシーザーながら和風の味わいで美味しかったです。ビーフたたきは半生に仕上げたビーフとオニオンスライスに、柚子とわさびの風味がガツンと効いていて、こちらもビールがグイグイいけちゃうお味でした。

◆ご飯もの
写真上は「サーモンとアボガドのカリフォルニア」、下は「本日の炒飯(エビ)」。巻物は“カリフォルニア”という名前ながら、酢飯の味付けはしっかりとしていながらきつすぎることもなく、米の食感ももちもちと粒が立っていて、新鮮なサーモンとアボガドと良く合い大変完成度の高い一皿でした。本日の炒飯は小ぶりながらも、居酒屋さんの締めの炒飯を思い出させる、パリでは涙が出るほどの郷愁を感じるお味でした。

私が仏語が堪能で無いのがいけないのですが、日本語で検索して人気のフレンチビストロに行くと実は日本人だらけ、と言うことが良くあります。逆に、フランスで(フランス人経営する)日本料理店に行くと、発見が多く、フランス人の外食を垣間見ることができ、しかもお味も満足ということが多いです。今回のお店はふらりと入店した割には当たりでした。長期滞在でフランス料理にインターバルを置きたい時にはぜひ試してみてください♪

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