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日本から持参して良かったもの、持参すればよかったもの、要らなかったもの_パリ節約自炊生活番外編

1年に渡るパリ節約自炊生活もいよいよ終盤。今回は1年を振り返り、日本から持参して良かったもの、持参すればよかったもの(結果あとから調達したもの)、そして意外と要らなかったものについてまとめてみたいと思います。あくまで私の生活の中での実感を元に記載していますが、欧州全般、もしくは海外生活全般にも言える事かもしれませんので、海外移住の参考になさってください。ちなみに食べ物や食材は人によって嗜好が異なると思うので、今回は除いています。


◆持参して良かったもの3位:日本の薬&冷えピタ

これはイメージしやすいと思いますが、日本の薬は絶対に持参して損はありません。日本の薬と海外の薬では用量が異なるそうなので日本の薬の方が安全なのはもちろんですが、英語圏以外で薬を買うのは至難の技です。よほど地元の言葉が流暢にならない限り、箱をためつすがめつしても何の薬かさっぱりわかりません。一時帰国するまでの間、全て持参の薬で賄える位の種類と量の薬をスーツケースに詰める事をオススメします。
また、フランスだけかもしれませんが、私が探した限り冷えピタ的なものは売られていませんでした。何度も使えるジェル状の熱冷ましはあったのですが、おでこにピタッと貼れるあの利便性、得難いです。冷えピタはぜひ余分に持参してください。

◆持参して良かったもの2位:女性用下着

女性限定になってしまいますが、女性用下着は洗濯サイクルが余裕で回るくらいの量を持参したほうが良いです。
1つ目の理由は、そもそも体型が国によって全く異なるのでブラジャーの形が異なるという事。この一年間ずっと街ゆく人のおっぱいを観察し続けましたが、日本人のおっぱいが浅めのお椀型なのに対して、白人系の方のオッパイは下に寄った洋梨型、黒人系の方のオッパイは厚めのお椀型の方が多く、日本人の「浅めお椀」に合う形のブラジャーはなかなか見つかりません。
2つ目の理由は、日本で良く見るパット入ブラジャーは少数派で、レース一枚のスケスケ系のブラジャーが主流派であるという事。どのくらいスケスケかというと、Tシャツ着たら間違いなく乳首がツーンのレベルです。日本人の感覚から言うと冒険的な感じなので、ブラジャーは持参した方が無難です。ブラジャーに関しては、以前書いたこちらのnoteもご参照ください。

◆持参して良かったもの1位:ブリタの浄水器

フランスの水道水は、そのまま飲めます。ただし、ミネラル分が強い事と、水道管が古くなっている事から、コップ1杯の水に3〜4個は小さい何かがふよふよと浮いています。という事で、水道水を飲用や料理に使うためには、浄水器必須です。
ブリタの浄水器はフランスでも売っていますが、日本で使っているものがあれば持参するに越した事はありません。初日から使う事ができますし、日常生活でもっともお世話になった日用品と言っても過言ではありません。ミネラルウォーターを活用するという手もありますが、物価の高いパリでそんな贅沢は言ってられません。節約自炊生活を支えてくれた一番の立役者がブリタの浄水器でした。
水道水についてはこちらのnoteも参照ください。

さて、ここからは持参すれば良かったもの、結果として、パリで買うか救援物資として持ってきていただいたもの、をお伝えいます。

◆持参すればよかったもの3位:加湿器

日本でも愛用していた無印良品の加湿器(正式名称は「超音波うるおいアロマディフューザー」)ですが、荷物を削減する過程で、日本に置いてきてしまいましたがしかし、パリの尋常でない乾燥に堪え兼ねて、パリの無印良品で購入しました。パリの冬を過ごしてみると、日本の乾燥なんて可愛らしく感じるくらいカラっからに乾燥しています。パリの家電量販店に行けば加湿器も見つかるかも知れなかったのですが、デザイン性や帰国時に持参する事を考えて、コンパクトな無印良品の加湿器を購入しました。
教訓としては、渡航時期だけでなく、1年間滞在するなら1年間の天候や気候をチェックして、イメージを膨らませておくべきだったと思いました。海外移住される方、1年分の気候をぜひイメージして準備をされてください。

◆持参すれば良かったもの2位:ラップ

以前、いかにフランスの食品ラップが使いづらいかという恨みつらみを込めたnoteを書いた際に、他の国に在住の方から「うちのラップも劣悪!」という声を方々からいただきました。おそらく日本の食品ラップの品質は世界一なのではないでしょうか。つまり、日本以外のラップはすべからく使いづらいです。食品ラップも持参せずに移住し、イライラしながらフランスの食品ラップを使っていましたが、心優しい方が救援物資として持ってきてくださいました。日本のラップ最高!1年滞在するなら、大小2本ずつくらいスーツケースに入れてきても絶対に損はありません。
食品ラップについての恨みつらみは、以下の記事をご参照ください。

◆持参すれば良かったもの1位:物干しピンチハンガー

以前noteを書いたときは、こいつの正式名称も知らずに探し回っていましたが、この「この大量の洗濯バサミが連なった物干し」、正式名称ピンチハンガーが、なぜかパリでは売っていません。かなり様々なお店を見に行きましたが見つけられず、IKEAでタコさん型の小型物干しを買ったのと、救援物資でいただいた日本製のピンチハンガーでなんとか1年間乗り切りました。
ピンチハンガーが無い理由の一つ目は、そもそも乾燥機を使う家庭が多いという事です。法律で外に服が干せない事が大きな理由だと思われます。我が家のアパルトマンには共同の洗濯機と乾燥機がありますが、洗濯1回3€(約375円)、乾燥1回(約250円)します。これはまだ良心的な方で、近所のコインランドリーだと乾燥機10分1€という価格設定です。服が乾くよう30分も乾燥機を回そうものなら、洗濯と合わせて1,000円近くしてしまいます。パリの物価は洗濯面でも高いのです…
ピンチハンガーが無い理由の二つ目は、自宅乾燥派でも、紐や棒状のハンガーに洗濯バサミで留めて乾かすのが一般的で、ピンチハンガーは使わないためです。この理由はわからないのですが、おそらく習慣的な理由によるものだと思います。
乾燥グッツは渡仏してから買えばいいやと高を括っていた私ですが、事前に移住先でピンチハンガーが一般的かどうかを確認し、無い場合は持参した方が節約になります。コインランドリー&お洗濯事情については、以前書いたこちらのnoteもご参照ください。

さて、ここからは持参したけど意外と使わなかったもの、要らなかったものについてお伝えします。

◆要らなかったもの3位:入浴剤

お風呂が恋しくなるかなぁと思って持参した入浴剤ですが、結果あまり使わずに余ってしまいました。理由は、お風呂に入らないから。もちろん、シャワーだけという意味です。
我が家のお風呂はバスタブのあるタイプなので、お湯を溜めて入ろうと思えば入れるのですが、日本のお風呂のように「洗い場」が無い事と、シャワーカーテンで仕切られた横はすぐトイレという配置なので、なかなかお湯を溜める気分にならずに、1年ほとんどシャワーだけで過ごしてしまいました。バスタブがあれば良いという事ではなく、日本のお風呂場はお湯を溜めて入浴するのに最適な形になっているのだと改めて実感します。
我が家は特に問題ありませんでしたが、欧州のアパルトマンで毎日お湯を溜めて入浴すると、ご近所や管理人さんとトラブルになる事もあるようなので、バスタブがあってもシャワーで済ませるのが正解かもしれません。
入浴文化の違いについては、こちらのnoteもご参照ください。

◆要らなかったもの2位:日本の服

日本できていた大量の服、泣く泣く大型スーツケース1まで選別し、ぎゅうぎゅうに詰めて持参しましたが、結論から言うと半分以上着ませんでした。理由は、フランスで着ると「浮く」からです。
流行り廃りの問題ではなく、街行く地元の皆さんが着ている服と明から様に異なる服を着ていると、浮きます。浮くだけならまだしも、観光客と間違われてパリの街中に跋扈するスリや強盗の格好のターゲットになってしまいます。以前はバリバリ仕事をしていた事もあり、きれい目、フェミニンな服装が多かったのですが、フランスで最も主流な服装はスニーカーorブーツ、キャミorTシャツorセーター、Gジャンor革ジャン、という組み合わせです。上の写真はパリの高校生、パリジェンヌが着こなす見事な吉田栄作スタイルです。地元の人で帽子を被っている人や日傘をさしている人、ヒールを履いている人もほとんどいません(というか石畳みをヒールで歩くのは困難)。持参した可愛い麦わら帽子や愛用の日傘、トレンチコートや、念のため持ってきたヒール靴は、一切日の目を見無いまま日本に帰国する事になります。
郷に入りては郷に従えは、服装でも言えるという事を痛感しました。海外移住される方は、シンプルな服のみを持参し、あとは現地の雰囲気やお友達に合わせて、ファストファッションで買い揃えるのが正解です。
パリのファッション事情や、スリに狙われ無い為のポイントについては、以下のnoteをご参照ください。

◆要らなかったもの1位:マスク

2位の服と同様、いやそれ以上に、マスクをしてパリの街を歩くと浮きまくります。観光客の方以外にマスクをしている人は皆無、(自転車に乗っている方を除き)地元の方でマスクをしている人を見た事がありません。欧州全体だと思いますが、予防の為にマスクをするという発想がなく、以前読んだ記事によると、マスクをしているという事は余程のヤバい病気を保菌しているとみなされて、サァッと人が避けて行くそうです。更に、服と同様観光客とみなされてスリや強盗は寄ってきやすくなります。
風邪を引く事も見越してマスクを持参し、更にお気遣いの救援物資までいただきましたが、残念ながら一切使わずに日本に持って帰る事になりそうです。国によっても異なりますが、欧州全般的にマスク文化が無く外で使う事はほとんどないので、(家庭内感染防止以外の目的では)あまり大量に持参し無いほうが無難です。
話は逸れますが、初めて日本に観光に行く外国人がインフルエンザの時期に街に降り立ったら、マスクの大群に相当驚くと思います。一時帰国時に感じた日本の良いとこ不思議なとこについては、以下のnoteをご参照ください。

以上、だいぶ長い記事になってしまいましたが、海外移住の際にお役立ていただき、少しでも荷物を効率的にしていただければ幸いです。


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