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パリこでかけ 映えすぎるバルセロナ ガウディ祭り① _パリ節約自炊生活番外編

今回は、パリの羽田の異名を持つオルリー空港から飛行機で1時間半、フランスを飛び出して、スペインのバルセロナにやってきました。バルセロナといえば稀代の建築家アントニ・ガウディ!という事で、今回のパリこでかけバルセロナ編はガウディ祭りでお送りします。

◆旅のお供「バルセロナカード」

旅行の際は度々紹介していますが、今回も旅行に便利なバルセロナカードを活用しました。空港から市内まで、そして市内全域の電車やバス等の公共交通機関が全て無料になり、いくつかの観光施設の入場料が無料になるお得なカードです。事前にWEBで申し込むと20%引きになりますが、空港や駅でも販売しているので、バルセロナ観光の際に持っていて損はありません。

◆グエル公園

そして早速ガウディ作品の中でも最も広大で見応えするグエル公園へ。市内からはバスで丘を登り30分程で到着します。グエル公園は、ガウディが作り上げた分譲住宅、当時工業化が急速に進んでいたバルセロナにおいて、自然と芸術が調和した新しい集合住宅を作ろうとしたそうです。しかし、余りに時代の先を行き過ぎていたため、完成した住宅を購入したのは当のガウディと出資者のグエル伯爵のみで、最終的にはバルセロナ市に寄付される事になりました。というわけで現在では一部幼稚園等の公共施設として活用されながらも、観光地として大部分が公開されています。

まるで古代の遺跡のような通路と植栽。恐竜が出てきそうです。

こちらは公園の高い部分の通路、20世紀の建築物とは思えないノスタルジックな雰囲気があります。

こちらは3階建ての回廊。グエル公園は小高い丘に位置するため、この回廊からの市内を一望できます。

有名なモザイクのテラス。ガウディの建築に見られるモデルニスモ(スペイン版アール・ヌーヴォー)様式は、フランスで起こったアール・ヌーヴォー(花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などに特徴付けられる)の思想に加えて、一時イベリア半島が支配下にあったことで影響を受けたイスラム芸術や、この地の伝統的なムデハル様式を加えた独特なスタイルであり、このテラスの曲線とモザイクの美しさもまた、アール・ヌーヴォーには見られないモデルニスモ独特の様式美であると言えます。

グエル公園名物でもあるモザイクトカゲの噴水。ちょっと間抜けな表情と、モデルニスモ様式を感じさせる曲線とモザイクの美しさが共存する素晴らしい作品です。

グエル公園は街から少し遠いですが、ガウディ好きは必訪の価値ある素晴らしい芸術作品です。何が素晴らしいって、(写真撮影はNGですが)今も幼稚園として施設の一部が使われていること。素晴らしい建築や芸術は使われて、人の目に触れてなんぼなので、100年の時を経て、市民の生活に資する、観光産業に資するものとして活用されている事こそが、ガウディの生み出した素晴らしい建築の意味を表していると言えます。

◆サグラダファミリア

そして有名なサグラダファミリアへ。今回は時間とお金がなく上に登る事は叶いませんでしたが、ぐるっと一周写真を撮ってきました。正直、他のガウディ作品が素晴らしすぎて、前評判の高いサグラダファミリアはそこまで感動はしませんでいた。おそらく、現在も建築が進められているため、一部やたら新しく取って付けた感じがしてしまうためだと思います…

こちら側は彫刻も凝っていて可愛らしく感じました。サグラダファミリアを見ながらお茶できるカフェも並んでいて、建築好きさんにはおすすめです。

◆サン・パウ病院

続いてこちらも少し郊外に位置するサン・パウ病院へ。こちらはガウディの先生でありライバルであったイ・ムンタネーの設計とのこと。サン・パウ病院は1901年から1930年に建設された、48のパビリオンからなるムデハル様式の複合建築です。2009年まで病院として活用され診療がおこなわれていましたが、現在は老朽化のために閉鎖されています。100年前の建築物とは思えないほど、息を飲む美しさと成功さです。

入口の鉄製門も美しいモデルニスモ様式。

建物の壁面には、熱心なカトリック教徒であったガウディ設計によるモザイク壁画を見る事ができます。フランスなどの他の欧州都市ではモザイクは珍しいので、やはりモデルニスモ様式としての独特の美しさを見る事ができます。

バルセロナ編、第一弾はここまで。まだまだ見所満載でお送りしますので、続きもお楽しみになさってください。



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